今の自分の英語力に不安があり、英語留学前に少し勉強しようと考える人は多いでしょう。その考えは正しいです!留学先で失敗しないためには、できるだけの準備が肝心です。
今回は、今の英語レベルを把握する方法、さらに留学の目的別に必要な英語レベルを明らかにし、具体的に日本を発つ前に英語力を伸ばす方法もお教えします。
この記事を読んで、現地で後悔することがないよう、英語力をつける準備を始めましょう!
今のあなたの英語レベルはどのくらい?
まず押さえておかないといけないのは、自分の現時点での英語レベル。これが正確でないと、留学先で必ず困ることになります。ただでさえ日本語が通じない環境に身を置くわけですから、「英語が全く話せない」という状態だと、日常生活も満足に送れません。
そこで、一般的な英語レベルとして、初級、中級、上級に分けて解説しています。英語能力を客観的に測る指標として、それぞれのレベルに匹敵する英検とTOEICとIELTSテストのスコアも列記しましたので、参考にしてみてください。
初級レベルとは?
初級レベルは中学卒業程度の英語力 に相当します。英検であれば3級です。留学する際には、英語レベル0というのはさすがに論外で、最低でも中学卒業程度の英語力は備えておくべきです。その中で、英検3級は、英語留学のスタートラインに立つうえでひとつの目標になります。
なお、英検準2級は大学入試レベルと同等です。このレベルを目指せるなら、挑戦してみましょう。
TOEICに置き換えると、400点〜500点台が、初級レベルが目指すべき目標のスコアになります。400点台というのは、網羅する単語の数は2,000〜3,000語ほどで、日常会話をこなすにはまだ少し難しいところです。
500点台であれば単語の数は2,500〜3,500語となり簡単な日常会話ならこなせるレベル。さらにに600点台になるとより複雑な会話もゆっくりであればこなすことができるレベルだと言われています。留学する前に、できるだけスコアを上げておきたいところです。
IELTSで言いますと、スコア4.0〜4.5程度で英検でいう3級〜準2級、TOEICでいう300点〜500点台レベルに相当し、簡単なコミュニケーションを取れる水準と言えます。
中級レベルとは?
中級レベルといえば、英検だと準2級や2級あたりが1つの目安となります。準2級の試験では、長文の穴埋め問題として、教育や科学といったやや専門的な内容に関する文章が登場することがあり、大学入試センター試験に近い問題の形式がとられているので、センター試験受験者であれば回答しやすい傾向にあります。さらに、2級なら海外留学に適した水準 と言え、履歴書などでも評価を受けるレベルになります。
TOEICで目指す目標としては、700点台が妥当なスコアになります。700点台になると、あらゆる状況で適切にコミュニケーションをとることができるとされているのでり、基本的な日常会話はスムーズにこなせるようになっています。
このレベルになると、仕事などでも英語を使うことができますので、今後ビジネスに英語を活かしたいのであれば、到達しておきたい水準です。
IELTSになりますと、5.0〜5.5が努力目標となります。このスコアになりますと、コミュニケーション自体は問題なく行うことができますが、少し誤解を招くこともあるレベルになります。
上級レベルとは?
上級レベルは、英検でいえば準1級、1級であり、留学してまで英語力を身に着けたいということであれば、このレベルを目指していくのは必然でしょう。
リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングという英語の基本4技能は高い水準にあり、相手の会話を理解する力が強まり、さらに自分の意見を発信することもでき、立派に議論が成立するレベル に達しています。
TOEICなら上級レベルに匹敵する800点台後半以上のスコアを目指したいところ。このスコアはTOEIC公式サイトによると「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」とされるレベル。日常会話はかなりカバーでき、専門的な分野に関しても、正確な文法や語彙力を駆使して会話ができるようになっています。
そして、IELTSだと6.0〜6.5が目標レベルとなります。さらに大学進学を目指すのであれば、できれば7.0はマークしておきたいところです。
目的別につけておくべき英語レベル
ひとえに留学と言っても、その目的によって、あらかじめ備えておくべき英語レベルが変わってきます。後悔する前に、国内でできる限り英語を学んでおきましょう。
ここでは語学留学、大学進学、ワーキングホリデーの3つの目的別に事前に身に着けておきたい英語レベルをお伝えします。
語学留学に必要な英語レベル
英語力の習得を目的とした語学留学であれば、初級レベルから中級レベルの間くらいが留学生の割合としては最も多いです。しかし前述の通り、初級レベルにも満たないような全く英語に馴染みがない人は、現地に行っても日本人同士で固まってしまい、結局英語に触れる機会がなくなってしまいます。そのため、出発前の時点でせめて初級のレベルにはもっていくべきでしょう。
そして、留学生活を通して中級レベル、さらに上級レベルへと上がっていくわけですが、留学期間が決まっているのならば、期間内にどれだけ英語力を身に着けるべきか目標設定をしておくことが大切
です。
具体的にはTOEIC、TOEFL、IELTSなど各種試験のスコア目標を立てることで、そこから逆算して勉強することで、限りある留学期間を有意義に過ごすことができます。
大学進学に必要な英語レベル
大学への正規留学を目指しているのであれば、おのずと上級レベルを目指すことになります。例えば、IELTSで7.0のスコアが必要であれば、現地の語学学校のIELTS準備コースを受講するのが最善策です。指導ノウハウがあるので、目標クリアの確率が高まります。
そして、いざ入学が叶ってからも、まわりのネイティブと共に英語で授業を受けるわけですから、大学のカリキュラムと並行して、やはり英語能力を高める努力も怠ってはいけません。論文提出が頻繁にありますし、グループでの研究活動などもありますので、在学中は常に高い英語能力が求められます。
大学院では、論文の質も量も比べ物になりません。さらに博士課程を学ぶとなると、各英語テストの最高点レベルに達していないと、学位習得は困難になるでしょう。
ワーキングホリデーに必要な英語レベル
ワーキングホリデーでも、やはり初級レベルの英語力は身に着けておきましょう。現地の英語学校に通うこともできますが、少々の会話能力は必要ですし、アルバイトなど働く機会もありますので、前もってできる限りの語学力を身に着けて出発する のが望ましいです。
ワーホリ期間中に現地で働き口が見つかることもあります。そうなると、ビザ取得の関係で、英語能力試験を受ける必要があります。
留学前に英語力をつける方法
海外留学に出発する前に、日本にいながらにして英語力を高める方法はたくさんあります。インターネットの普及や外国人観光客の増加などで、地方在住者でも英語を話す機会は増えています。
今回は、国内で英語力を伸ばす方法を3つご紹介します。
オンライン英会話を受講
近年、急成長を見せているのが、オンライン英会話サービスです。従来の「通学型」ではなく、すべての授業とサービスが自宅で完結するシステム で、英会話学習の新たなスタンダードとなりつつあります。
スカイプなどの無料通話アプリを使用して、世界各国の講師とマンツーマンで会話レッスンを受けるのが主流で、なかにはグループレッスンを行っているスクールもあります。1回の平均的なレッスン時間は25分です。
世界各国にネットワークをもつ老舗校から、新興のスクールまで存在し、玉石混交で市場は過熱状態と言えます。各校のホームページを比較しただけでは違いは見えずらいです。多くのスクールが無料体験コースを設けているので、積極的に受講して、自分に合ったスクールを選んでいきましょう。
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英会話コミュニティに参加
日本にいながらでも、外国人と英語を話すチャンスはあります。学生であれば、学内に留学生がいるでしょうし、社会人になっても、外国人実習生やインターン生などと知り合う機会があります。その他にも、外国人が集まるサークルやコミュニティがありますので、積極的に交流していきましょう。
最近は外国人観光客も増え、英会話を実践できる場所は以前よりも増えてきています。英会話コミュニティは全国各地にありますので、自分から足を運び、どんどん英会話にチャレンジしましょう。
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英語を使ったアルバイト
英語力を高めるのに効果的な方法の一つは、「英語を話す仕事に就く」ということです。社内に外国人がいるのであれば、積極的に話しかけるのもいいですし、外国人と取引する現場を体験することで、生きた英語が学ぶことができます。少なくとも学校でビジネス英語を学ぶより、はるかに実用的で、上達も早いです。
また、正規社員でなくても、アルバイトでも英語を話す機会はあります。外国人観光客に人気の観光地であれば、外国人を相手に英語で接客するのも珍しくありません。今や、英語を話す機会がある職業は拡大しているのです。
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まとめ
いかがでしたか?自分の今の英語のレベルを正確に把握することがいかに大事かおわかりいただけたのではないでしょうか。
日本にいる今この瞬間でも、英語力を伸ばすことはできます。留学に旅立つ前に、自身の英語レベルを最大限まで高めておきたいものですね!