英会話初心者が独学で学ぶために必要な教材本
独学で何かを勉強する際に、最も一般的に用いられるのはやはり書籍です。インターネット上に情報が溢れている現代においても、必要な情報が理路整然とまとめられている書籍は大きな価値を持っています。そこで、ここではこれから英会話を独学で学ぼうとしている方に必要な教材本をご紹介します。あなたのスタイルにピッタリな教材本を、見つけてみてください。
中学英語で かんたん英会話
2000年に出版され、そのシンプルさから英会話学習者より大きな支持を得た『英会話なんて中学英語。かんたんじゃん!』が、文庫版サイズでリニューアルされた書籍です。コンパクトで持ち運びやすく通勤・通学途中や昼休みなど、スキマ時間に学習を進めることができます。文法をイラストで図解したレイアウトは好評で、電話や世間話など日常生活で使える「中学英語を使った」英語表現を簡単に学ぶことができるでしょう。ポイントなのは、中学英語をふんだんに用いていること。「難しい文法の説明は苦手」「知っている英語を使って英会話したい」と思われる初心者の方に、絶大な人気を誇っている一冊です。
中学英単語でいきなり英会話
上記でご紹介した『中学英語でかんたん英会話』の姉妹本になります。本書は日常的な英語表現に着目した『中学英語でかんたん英会話』と違って、中学校の英語で習う基本的な英単語に注目しています。前置詞や助動詞など、一度は習ったけれど忘れてしまいがちな品詞を、そのイメージを絵で掲載することによって解説。英会話をする上で必要最低限な英単語を、分かりやすいイラストと共におさらいすることができます。「イメージをつかみやすい」と、レベルを問わず多くの英会話学習者から定評のある一冊です。
話せる英会話: 初心者編 Kindle版
「最初は大ざっぱでいい!」そんなメッセージを英会話学習者に対して発信しているこの本は、その名の通り「伝わる」英会話の手法を解説しています。文法など細かいことを気にしたくない、「とりあえず伝わる英語を話したい!」というあなたにぴったりな一冊です。まずは伝わる英会話を学ぶことができるので、今すぐ英語を話せるようになる必要がある、という方にもオススメです。電子書籍のKindle版なので、いつでもどこでも気軽に読めるのもオススメポイント。
英会話イメージリンク習得法
英会話を学び始めて、途中で挫折してしまう人が多いと思います。この本の筆者はそれについて、「英語を話すのに必要な、英語の世界に対するイメージを持つことができていないから」だと提唱しています。『英会話イメージリンク習得法』は英会話に必要な、英語に対するイメージをつけることを目的とした入門書です。英会話を学習したいけど、まず英語の全体的なイメージをつかみたい。そんな人への、初めの一冊にオススメです。
【図解】30分で英語が話せる
「30分で英語が話せる」そんなメッセージを見れば、疑いたくなってしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、この本書で紹介された手法に従えば、99%の人が英語を話せるようになるそうです。世界同時通訳の第一線で活躍している筆者の提唱する革新的な英会話を体験してみたい方は、ぜひ手に取ってみてください。
mini版 英会話の9割は中学英語で通用する
日本人が取り組みやすい英会話を紹介することで定評のあるデイビッド・セインが書き下ろしたこの一冊は、「中学生の時に習った英語の表現で、十分に英会話をすることができる」というメッセージを伝えています。英語を話すにあたって、難しいことを考える必要はありません。すべきことはただ一つ、中学英語を思い出すことです。ベストセラー作品を連発する彼の英会話術を、体験してみてください。
英会話1000本ノック[入門編](CD付)
思わず野球部の猛特訓を創造してしまうようなタイトルですが、この本の構成はいたってシンプル。付属CDに収録された英語での質問に対しで自ら英語で回答し、模範解答で答え合わせをするというものです。その応答が1000回収録されており、何度でも気が済むまで英会話を練習することができます。「やさしいシンプルな英語でポンと言おう!」をモットーにシンプルな練習をたくさん繰り返すことで、少しづつステップアップしていくことが可能です。「この本のおかげで、実際に英語を話したときに言葉に詰まることがなくなった」という声も多数あるそうです。座学の中でも自分でも英語を話してみる、より実践的な練習をしたい方におすすめです。
英会話初心者が独学で学ぶための心構え
英会話を独学で学びたい人に必要な教材本を紹介してきましたが、最高の教材を手に入れても「英語を話したい」というあなたの気持ちが途切れてしまえば、それ以外の進歩は難しくなってしまいます。やはり最も重要なのは、勉強しようとするあなたの心構え。何に注意すればいいのか、具体的に何をしていけばいいのかなど英会話を独学で学習する上での心構えを、一緒に見ていきましょう。
具体的な目標と達成までのプロセスを定める
「千里の道も一歩から」というように、途方もなさそうな目標を達成するには、身近なゴールを設定し目指していくことが肝要です。「二年後に留学したい」「半年後に海外旅行に行きたい」など、皆さんにはそれぞれ英会話に関する具体的なゴールがあると思います。それを踏まえた上で、中期的なゴール(例:一ヶ月ごと)・短期的なゴール(例:一週間ごと)に落とし込んでいくと、自然と明日やるべきことが見えてくるでしょう。大切なのは、それらのゴールをすべて把握しておくこと。それがわかっていないと、モチベーションの低下や予定の先延ばしにもつながってしまいます。自ら設定した目標を書き出して、部屋の壁や手帳に貼る人も少なくないそうです。
英文の構造を理解し意識する
英会話のみならず、英語を学習する上で最も重要といえるのが、「英語の構造を捉える」ということです。主語は何か、述語は何か、目的語・補語は何なのか。日本語を話す際に無意識に行っていることを、英語でも実践するのです。これを意識するだけで、英会話の力はぐっと上がること請け合いです。英会話をしていて、「一体何を口にしたらいいのだろうか?」と混乱してしまったときは、まずは主語から、そして次に述語、というように英文の構造を意識して話してみるとよいでしょう。
CD付教材でリスニングしたり繰り返し声に出してみる
英会話を独学で学習していて必ずぶつかる壁が、実践的な練習の不足ではないでしょうか。教材本で学習していてわかっているつもりでも、いざ本番となったら果たして本当に話せるのだろうか?そんな不安を感じている方も多いと思います。そんな時は、CD付きの教材に取り組んでみるとよいでしょう。CD教材は、もちろん英語のネイティブスピーカーが話した内容を記録したもの。本物の英語に、何度も繰り返し好きなだけ触れることができます。そしてオススメなのが、リスニングした上でそのフレーズを繰り返し、「自分でも口にしてみる」ということです。そうすることで、独学で鍛えるのが比較的難しいリスニング・スピーキングの両方の能力を、同時に鍛えることができます。
できるだけ楽しく学べるものを採用する
最後に、英会話の学習に際してとっておきのヒントを差し上げます。それは、自分でも楽しいと思える教材・やり方に取り組むこと。何事も楽しく取り組んだ方が続けやすく、やる気も出てくるものです。例えば、英会話のいくつかの教材本で迷っている時。そんな時は、どれなら一番楽しく取り組めるか?という観点から検討してみるのも一つの手です。イラストが多いものだったり、分かりやすい漫画やコラムが掲載されているもの。どんなスタイルがあなたにとってピッタリか、ぜひ考えてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「英会話を独学で学習したい」というあなたにオススメな教材本と心構えをご紹介してきましたが、最終的に問われるのはあなたの熱意です。「英語を話したい」という今の熱い気持ちを忘れずに小さな努力を重ねていくことで、気づけば英語を話せるようになっていくでしょう。こちらで紹介した情報を参考に、ぜひ英会話の独学に取り組んでみてください。
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