社会人の英語留学の理由とは?人気留学先は?失敗パターンも解説

社会人が英語留学する理由

社会人の方が英語留学をする理由は様々です。
仕事で必要になったり、自分のキャリアアップや今後進むであろう国際化に向けての準備など、色々な要因が考えられます。
その中でも、比較的考えられている理由を3つ取り上げました。

① 今の仕事に活かしたい

現在の日本は、昔に比べて海外から日本に来られる方が非常に増えています。それにより国内での英語の需要も非常に高まってきています。

それらが影響して、今現状の仕事でも英語が必要になったり、英会話が出来ると優遇され、昇給や昇進がしやすくなる会社も少なくはありません。

そのことから、ビジネスチャンスを逃さない為にも、仕事に活かせる英語力を身につけようと語学留学する社会人の方が年々増加しています。


② 希望する業種に転職したい

英語力が求められる仕事は比較的年収が高くなる傾向があり、より良いキャリアアップのために英会話を学ぼうと海外留学する社会人の方もいます。

最大年収約1800万の金融法人や最大年収1500万前後の外資系企業やコンサルトマネージャーなど魅力的な職業は、突出した英語力を求められますが、それらの企業への転職には英語力だけではなく、履歴書の内容や経験も非常に重要になります。

そのため、留学という経験は他の留学していないライバルとの明確な違いになるため、大きな武器になります。面接などで体験談や留学の裏話も出来るので、経歴以外の面でも大きく差をつけることができます。


③ 海外で働きたい

日本は海外に比べて国民幸福度が低く、先進国の中では最下位になったこともあります。

さらに、日本人は一人あたりの労働者が生み出す利益は、アメリカの7割以下と低い基準となっています。
そのため日本以外で働きたいという方も多く、海外に完全移住している方もいます。
就業時間も日本より少ない国が多く、副業や自分磨きに費やせる時間が多いことも海外の魅力です。

社会人が英語留学する人気の国は?

現在、日本から留学できる国は32カ国以上存在しており、それぞれの国で日本とは違った文化や生活を送ることができます。

留学先が多くて決めることが出来ないという方も多いと思うので、今回は社会人で留学されている方に人気の留学先であるアメリカ、オーストラリア、フィリピンの3つについてまとめました。

アメリカ

アメリカは英語の本場でもあり、非常に人気な留学先となっています。

アメリカの面積は約963万㎢で、日本の約25倍。その広大な土地を誇るアメリカでは、地域によって気候も全く異なります。
また、様々な国から多くの方が訪れるため、アメリカの方だけではなく他の国の方と交流を深めたり、話を聞く機会もあるので、まさに一石二鳥な留学先です。

アメリカ留学の特徴として、50州から好きな留学先を選ぶことが出来る点が挙げられます。
世界金融の中心地であるニューヨークや様々な娯楽の発信地であるロサンゼルスなど魅力的な留学先が沢山あり、アメリカ留学される方は自分に合った土地を選ぶことができます。

学校も4000校以上あると言われており、その為留学先のプランや料金、学習内容などが多種多様に存在しています。

また、標準的なアメリカ英語を学ぶことができ、リアルな英語を学びたい方にもおすすめです!

オーストラリア

オーストラリアは南半球に位置し、日本との時差は1時間程です。

留学する都市の選択肢も多く、特に人気なのがシドニー、メルボルン、ケアンズ、ブリスベン、パース、アデレード、ゴールドコーストの7つの都市です。

物価も日本とそれほど変わらず、治安も良いので留学生活が送りやすく、1年間に約6200人の日本人が留学するほど人気な国となっています。

ワーキングホリデーとして留学もでき、基本的には1年のところを、申請すれば2年間に延長することも可能です。
また、オーストラリアは普通の学生ビザでの語学留学でもアルバイトが認められている国です。勉強しながら現地で働くことが出来るので、収入と他の国では得られない就労経験も得られる貴重な国です。

フィリピン

フィリピンは大小様々な7000個以上の島が集まって出来た国です。
一年を通して温暖な気候で、日本からも近く、直行便だと5時間程で行くことができます。

時差はオーストラリアとほぼ一緒で、約1時間くらいなので日本人が過ごしやすい国です。

フィリピンの人気な留学先としてはセブ島、ダバオ、マニラ、バギオなどがあります。
島ごとに雰囲気や特徴も変わっているので自分にあった島を探すのも楽しみの一つです。
のんびりとした雰囲気が好きな方はリゾート地でもあるセブ島やダバオ、バギオがおすすめです。
逆に賑やかな都会が好きな方は首都であるマニラがおすすめです。

また、フィリピン留学が人気な理由として物価が非常に安いことが挙げられます。
ミネラルウォーターが約30円と日本の3分の1程度の値段で買うことができ、フィリピン留学の1ヶ月の費用は平均30万と比較的安い部類に入ります。

フィリピンはリゾート地でもあるので休日のリフレッシュの点でも他の国に比べて優れています。
海や山が近いのでアウトドアが好きな方には楽園ですが、ついつい遊びすぎてしまう留学生もいるのでその点だけ気を付けましょう。

留学先の学校は、教室での講義を重視する学校やアクティビティばかりの学校、両方のバランスが良く取れている学校など種類は様々なので、自分の目的に合った学校選びが非常に重要です。

英語留学の予算内訳 各国の現状も紹介

社会人の語学留学失敗パターンはこれだ!

社会人の方が語学留学に行くのは、自分のキャリアにとっても非常に良いことではありますが、中には語学留学に失敗して帰国後にキャリアアップどころか再就職先を見つけることが出来ず路頭に迷ったり、英語のスキルが全く上達しないままに帰国してくる方も正直います。

語学留学してそのような失敗をしないようによく陥りやすいパターンを3つにまとめてみました。
皆さんの語学留学が失敗に終わらないように、保険として読んで頂きたいです。


憧れだけで安易に留学する

「語学留学行ってきた」と周りの友達や会社の人に言えることは確かにかっこいいことではあります。しかし中には、語学留学への憧れやかっこいいという感情だけで何も準備や下調べもせずに語学留学に行き、留学先で何も学ばず帰国してくる方もいます。

その原因によくあるのが、プランや学校決めの時に自分の現在の英語スキルに合わないところを選んでしまい、講義に全くついていけないパターンです。

日本人が留学することができる学校は世界中に様々存在しており、リスニングやスピーキング、アクティビティが多い学校やワンツーマンや小グループ制など学び方も様々です。

自分に合った学校選びをしっかりと行い、下調べを入念にすることにより、留学した後に「こんなはずじゃなかった」と思うことなく、留学を成功させることに繋がります。
留学にかかる費用は決して安い金額ではないので、勢いや憧れだけで留学せずに、冷静になってしっかりと考えて決断しましょう。

現地で遊びすぎる

このパターンが留学で一番陥りやすいケースになります。
日本ではなく海外、しかも一人での留学。何も知らない土地で見るもの全てが目新しいともなると、遊びたくなる留学生が多くなることも頷けます。

カジノが合法の国であればギャンブルにハマったり、海が近いリゾート地であれば海水浴やナイトプールまであります。
首都など都会への留学は普段高くて買えないブランドが安く売っていたり、見たことないオシャレで可愛いスイーツに出会うかもしれません。

これらのものは人間の欲望であり、好奇心でもあるので完全になくすのは難しいことです。ただ、これらに時間を奪われてせっかくの留学生活を棒に振るのはもっと勿体ないことになります。

これらの要因を少しでもなくすために、留学の目標を立てることは忘れずに行いましょう。
「留学中にTOEICのスコアをいくつまで上げる」や「日常会話を完璧にする」でも、何でもいいので立てておくと誘惑に負けそうになった時に踏み止まる可能性があります。

ただ、完全に娯楽をシャットアウトしてしまうと慣れない環境でのストレスにやられてしまう場合もあるので、リフレッシュの日も適度にスケジュールに組み入れて、メリハリのある充実した留学生活を送ってください。


手段と目的を間違える

社会人の留学はキャリアアップするための手段です。
留学に行くことが目的になってしまっていると、ただただ海外に行くためにお金を使ったことと同じになってしまいます。
一番多い例は、学校選びとプラン選びの失敗でこの状況に陥ることが多いです。

なりたい転職先の職業で必要なのはTOEICの点数なのに、日常会話ばかり学ぶ所に行ってしまったり、ビジネス英語が必要なのにTOEICばかりのコースに通ってしまったりと、全く無駄ではありませんが効率の悪い学び方をしてしまい、思っていたより目的の部分のスキルが伸びずに終わってしまう方も多いです。

学校によってはビジネス英語コース、日常会話コース、TOEICコースと分かれていることもあるので、自分の目指すものと合っているかしっかりと下調べすることが重要になってきます。



英語はキャリアデザインの手段!

留学は、お金さえ用意すれば誰でも行ける時代になってきました。しかし、留学することが目的になってしまって失敗する方も少なくはありません。

英語はあくまでキャリアデザイン、キャリアアップの一つの手段であり、目的ではありません。

公式サイトで似たようなプランと金額でも、アクティビティが多いか、通常の講義が多いかなど、学校それぞれの特色もあります。なので、留学先の国と学校は慎重に選び、留学を大成功させて帰国できるようにしましょう。