聞き流すという言葉を聞くと一見効果のないように思えますが、英語を耳で聞くことはリスニング力を鍛えるだけでなく、英会話力そのものの向上に繋がります。
そこで今回は、英語力アップに繋がる無料リスニングアプリやその他のリスニングを向上させる方法などを紹介していこうと思います。
聞き流し対応の無料アプリ7選
英会話を行う上で必要な能力は主にスピーキングとリスニングです。スピーキングもリスニングも練習することで上達しますが、スピーキングの場合、1人ではなかなか練習することが難しいため、英会話スクールなどに通う方が多いのが実情です。
では、リスニングはどうでしょうか?リスニングは、音源さえあればどこでも学習することができます。リスニングの練習方法は、いくつかありますが、一番簡単なのは「聞き流す」ことです。耳を英語に慣れさせてあげるだけでも、英語力の定着が変わってきます。
ここからは、聞き流しに対応している無料のアプリをご紹介していきたいと思います。では、さっそく見ていきましょう。
英語学習 iKnow!
3ヶ月でTOEICスコアが平均116点アップの実績を誇るこのアプリでは、脳科学に基づいた「記憶する」ことを重視した学習方法を取り入れています。単語やフレーズを覚えることもできますが、今回はその中でもリスニングの機能について取り上げます。
リスニングができるモードは2つあり、センテンスクイズとリスニングクイズというものです。センテンスクイズは、聞いた文章を基に単語を並び替えて文を組み立てることで、ゲーム感覚でリスニングと書き取りに挑戦できます。
リスニングクイズは、センテンスクイズに続き、読み上げられた文章を聞くものですが、この場合はスピードや再生回数の設定、シャドーイングなどができるようになっています。
繰り返し間違えたものが出題されるため確実に覚えられると定評があり、実際に企業の方でも取り入れられている優秀なアプリの1つです。
英語学習 iKnow!開発元:Cerego無料posted withアプリーチ
よみあげ絵本
童話の絵と文を表示しつつ、紙芝居のように読み上げてくれるこのアプリでは、日本や世界の童話を30話を無料でダウンロードできます。また、一部を除いて、読み上げの音声を英語か日本語か選択することが可能で、英語音声でも字幕は日本語にしたりと、それぞれで設定することができます。
子ども向けでありながら、英語音声は全てネイティブスピーカーによるものですので、大人であってもリスニング力を鍛えるには十分な内容になっています。
有名な童話が多いため、お子さんと一緒に英語を勉強できるという点も魅力的ですね。
よみあげ絵本開発元:dcWORKS Inc.無料posted withアプリーチ
VoiceTube
Voice Tubeでは、英語学習のためのレッスン動画を無料で見ることがきます。画面上には、日本語訳、単語検索欄、スピード調節機能などがついており、わからないままでは終わらせない機能がたくさんあります。
動画のジャンルは豊富で飽きさせない工夫も満載です。動画はリピート再生をすることができ、出てきた単語やスラングを耳で覚えることができます。
動画内でのネイティブが話すスピードや単語の発音に慣れつつ、わからなものをすぐに調べられるのは便利な機能であり、あまり他には見ないサービスではないでしょうか。
動画で英語学習 – VoiceTube開発元:REDIDEA CO., LTD.無料posted withアプリーチ
BBC News
BBC、イギリス放送協会のニュースをジャンルや地域別に分けているため、見たいものを見つけやすいのがこのアプリのメリットです。
英語字幕が同時に表示されるためリスニングを鍛えるには最適でしょう。また、内容は全て放映されているニュースですので、時事も同時に学ぶことができます。
ニュースで読まれている英語のスピードは慣れていないと少々早く感じますが、慣れてしまうと聞きやすく、また、他の英会話が聞き取れるようになります。
社会人だけでなく、学生にも非常におすすめできるアプリです。
BBC News開発元:BBC Worldwide無料posted withアプリーチ
続く英語学習 えいぽんたん! 英単語からリスニングまで
アプリを起動させてすぐに英語のレベルテストがあり、その結果に基づいたレベルで問題が出題されるため、無理なく適切なレベルで取り組むことができます。
人によっては、目標が高く、初めからそのレベルで学習し始めようとしますが、それでは続けることが困難です。適切なレベルを知ることでゴールも見えやすくなり、続けやすくなります。
収録されているコンテンツは、英単語帳の中ではかなり有名な「キクタン」シリーズのため、内容も不足はありません。「キクタン」ももともと聞き流し形式での単語学習を主にしているため、アプリで覚えているかを確かめるのも良いかもしれません。
続く英語学習 えいぽんたん! 英単語からリスニングまで開発元:Drecom Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
リアル英語上達の道、How To Speak
教科書で勉強していた英語は実際に使われていないものも多いと思っている方もいるのではないでしょうか?
このアプリでは、実際に使えるフレーズを中心にリスニングの形で勉強することができます。毎日新しい単語やフレーズに触れ、発音もしっかりと対話式の音声で勉強することができるため、リスニングはもちろん、スピーキングの練習もすることができるのです。
教科書英語からの脱却を目指す方や、よりリアルな英語を学んで話せるようになりたい方には必見です。
リアル英語上達の道、How To Speak開発元:Modern English Studio Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
スタディサプリ ENGLISH
1回3分から始められる英語学習が売りの「スタディサプリ ENGLISH」は、ディクテーションとシャドーイングをすることができます。
どちらもリスニング力をアップさせるには効果的な方法で、さらに、リスニング力判定もすることで、自分の勉強の成果をこまめにチェックし、モチベーションアップに繋げることができます。
TOEIC対策コースと日常英会話コースの2つがあり、目的に応じて内容が変わるのも嬉しいポイント。ユーザーからの支持も高く、信頼できるアプリになっています。
英会話、英語リスニング – スタディサプリENGLISH開発元:Recruit Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ
アプリ以外で無料で聞き流しリスニングを実践する方法
ここまではアプリを紹介してきましたが、ここからはアプリを使わずに聞き流しリスニングを練習する方法を紹介します。中には、少し難易度の高いものもあるので、アプリで鍛えてから力試しにやってみるのもいいかもしれません。
また、アプリで同じものを繰り返すことに飽きてしまったときに気分転換に取り入れてみるとメリハリがつくでしょう。
Youtubeを利用する
大手動画サイトのYoutubeには、ネイティブスピーカーや英会話スクールで働いたことのある人たちの作成した聞き流し動画が数多くあげられています。だいたいの動画が2時間を超えていますが、30分程度のものもあるので、自分の状況に応じてちょうどいい長さの動画を探すことができるでしょう。
日常会話からネイティブがよく使うフレーズ集、中には童話の読み聞かせまで、内容もバラエティに富んでいるため飽きずに取り組めます。もちろん全て無料ですので、安心して使うことができます。
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洋楽を聴く
最近、日本でも海外のアーティストがライブをしたり、テレビ出演をしているため、国内でも洋楽が馴染みやすい環境にあります。多種多様なジャンルの洋楽であれば、自分のお気に入りを見つけることも可能です。
洋楽を聞くことでリズムやメロディで歌詞を覚えやすいことは間違いありません。しかし、洋楽の歌詞で使われる英語は省略などが使われているため、最初は聞き取りにくいことも多いでしょう。歌詞を見てもわからない単語やスラングがある場合もあります。使われていない表現ではありませんので、覚えてしまうのも1つです。
では、聞き取りやすい表現が使われている洋楽は何かと言うと、童謡です。日本語に翻訳されている曲も数多くあるため、より馴染みやすいでしょう。
好きなアーティストの曲で学ぶことも意欲が高まりいいとは思いますが、まずは童謡や子ども向けの動画で簡単な英語を復習しつつ、リスニングの練習をしてみるのもおすすめです。
映像作品を活用する
洋画や海外ドラマが好きな方の中には、字幕なしで観れるようになりたいという方も多いでしょう。自分の好きな俳優さんが出ているなら、なおさらそのままで楽しめるようになりたいですよね。
洋画やドラマを聞き流すことでも、会話のテンポ感やちょっとした日常会話内の表現方法を学ぶことができます。
その際に気をつけなければいけないことは、洋画やドラマのジャンルです。アクションシーンの多いものですと、なかなか会話が出てこない、または専門的な言葉が多用される会話がメインになる、などということが生じてしまいます。日常会話の多いドラマですと、家族や友達、学校が題材のものが良いでしょう。
ネイティブ同士の会話ならではのテンポ感や表現方法を使えるようになると、教科書の例文ではなく、よりネイティブに近い表現で話すことができるようになります。その面からも洋画やドラマで聞き流しトレーニングをするのは大変オススメです。
外国人コミュニティに参加する
これが一番難易度の高いものになりますが、自分を外国人コミュニティに放り込んでみるという方法があります。
例えば、お金がかかってしまいますが、英会話カフェに通ってみたり、外国人が多く集うカフェやバーに行ってみるなどです。外国人が来やすいお店や集まりやすいお店は傾向として、海外の家庭料理を出してくれる店や店主、店員自体が外国人であるケースが多いです。
それ以外のもっとカジュアルなコミュニティももちろん存在します。1つは、ALT(外国語指導助手)と呼ばれる小学校や中学校、高校で英語の授業のアシスタントをする講師同士のコミュニティです。特に地方では、在住している外国人の数が少ないため、地域の人と仲良くなろうとイベントを開催しているケースが多くあります。
最初から外国人のコミュニティに参加するのはかなり勇気のいることですし、そこで挫折してしまっては意味がありません。しかし、普段の勉強の成果を発揮できる最高の場所でもあります。
また、そのコミュニティに日常的にいれば、リスニングだけでなく、スピーキングも合わせて上達することでしょう。近くにそのようなコミュニティがあるのであれば、確認しておいて損はありません。ぜひ、英語学習の1つの方法として検討してみてください。
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まとめ
英会話に苦手意識を感じている方の多くは、リスニング能力不足による自信の欠如が原因です。つまり、リスニングがある程度できるようになれば、自信がつき、自分の活動の幅を日本人同士のコミュニティだけではなく、外国人も交えたコミュニティへと広げることができます。
リスニングは、まず慣れることが大事になってきます。今回ご紹介したアプリやその他の方法を利用して、少しずつでも英語に慣れ親しんでもらえると幸いです。みなさんの英語学習がより一層充実するよう応援しております。