ヨーロッパと他地域の留学の違いとは?ヨーロッパ留学の魅力も紹介

言語的にも文化的にも多様性に富んでいることや、治安も比較的に良いことから留学先として人気のヨーロッパ。しかし、日本から離れていることもあり、実際の様子がよくわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ヨーロッパ地域と他地域への留学の違いを比較しつつ、おすすめポイントを紹介していきます。

ヨーロッパと他地域の留学の違い

ヨーロッパの魅力を知る前にひとまず、各地域との違いを見ていきましょう。主に費用の面から比べてみました。

ヨーロッパの留学

ヨーロッパ留学は、渡航費が高い場合が多いため留学費用が高いというイメージがあるかもしれません。しかしヨーロッパでは、学生に対する支援が充実している国が多く、奨学金を得られる機会も多くあります。物価も日本と同じくらいか、やや安いくらいの国が多いです。

また、英語留学が十分可能なほど留学生を受け入れる制度が整備されており、英語以外の言語も習得したいと考えている人にとっては、最適な留学先と言えるでしょう。

アメリカ・カナダの留学

アメリカやカナダは、都市部の大学や州立大学は学費が高めに設定されています。もちろん、奨学金制度もありますが、物価や家賃も高めなところが多いです。

その点についてカナダでは、ワーキングホリデー制度が認められているため、留学費の負担を少しは軽減できそうです。

アメリカもカナダも英語圏であり、大きな都市が多いので学生に特に人気な留学先で、短期でも長期でも楽しめるプログラムがたくさん用意されている場所です。移民も多い国ですから、いろんな文化を体験することができるというメリットもあります。

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アジア・オセアニアの留学

アジア留学のメリットとして、まず渡航費が安いことがあげられます。また、日本から遠くても4〜5時間で行くことが可能で、物価が安いところも多いため長期滞在向けと言えるでしょう。

食べ物も日本に馴染みのあるものが多いので、食についての心配はあまりしなくても良さそうです。ただ、衛生面については注意して、その国の食文化を楽しみましょう。

オセアニア地域は、アジアに比べると多少遠いため渡航費も高く、またオーストラリアの首都シドニーなどは物価がかなり高いと言われています。日本も世界で見ると、物価は高い方なので、普段の生活費は日本と同じかそれよりも少し高くかかると思ってもらえれば良いでしょう。

オセアニア地方、特にオーストラリアへの留学のメリットは、広大な自然があることと留学制度が整備されていることです。留学生を保護する法律もあるほど、留学生を受け入れる体制が万全な国であり、日本人も多いため初めての留学には比較的向いている留学先だと言えます。

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ヨーロッパ留学の魅力

ここでは、ヨーロッパ留学の魅力について掘り下げていきます。留学をより良いものにするためにも必見です。

多国籍の文化に触れることができる

ヨーロッパには宗教色が強い国も多く、特にキリスト教のカトリックやプロテスタント、イスラム教など日本にはあまり馴染みのない文化に触れることができます。

中には、日本では良いとされることがタブーであることもあるので、あらかじめ確認しておくとトラブルなく過ごせるでしょう。

自由に旅行ができて安い

ヨーロッパは隣国と陸続きであり、EUの中であれば関税などもかかりません。

また、公共交通機関や航空機も日本と比べると格段に安いため、週末を利用して他国へ旅行に行くことも簡単にできてしまうのです。留学した人の中には、車をレンタルして各国を巡ったという人もいます。

ヨーロッパおすすめ英語留学先

ヨーロッパには50もの国があり、どこを留学先として選ぶか大変悩ましいところです。ここでは、留学先として定番の国やおすすめの国をピックアップして紹介します。

イギリス

イギリスは多国籍国家でもあるため、留学生に優しい国です。また、英語圏であることや、伝統文化が今も色濃く受け継がれていることから、留学先としてはかなり人気があります。

学園として名高いケンブリッジやオックスフォード、首都であるロンドンなど魅力的な都市が数多くあります。また、ブリティッシュイングリッシュを身に付けたい方は、イギリス留学がおすすめです。

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アイルランド

アイルランドはイギリス領だったこともあり、一部を除いてほとんどの人が英語を話しています。またヨーロッパからの留学生が多く、日本人があまりいない留学先なため、多様な文化に触れることができるでしょう。

他にもアイルランドは、フレンドリーな国民性が特徴として挙げられます。留学生にとって、留学中の心細さやホームシックほど辛いものはありません。しかし、アイルランドであればその心配もいらないでしょう。

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ドイツ

ドイツは、ヨーロッパのほぼ真ん中に位置する国で、EUの中でも屈指の経済大国です。公用語はドイツ語ですが、仕事上、英語を必要とする人が多いことや高校までの義務教育の中で英語は必修であるため、ベルリンなど主要な都市では英語が広く普及しています。

また、授業料や物価が比較的安いため、費用を抑えた留学に向いています。

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スウェーデン

スウェーデンは北ヨーロッパのスカンジナビア半島に位置する国の一つです。スウェーデン人はかなりのコーヒー・お茶好きとして知られており、「フィーカ」と呼ばれるコーヒーブレイクがあります。シナモンロールの発祥地でもあり、フィーカの時間にはコーヒーと甘いお菓子を食べるのが定番だそうです。

スウェーデンは英語圏でなく、公用語はスウェーデン語やフィンランド語が中心ですが、スウェーデン人には英語が得意な人も多いので生活面ではあまり困らないでしょう。

スウェーデンは福祉が充実している代わりに税金がとても高いので、学費も決して安くはありません。しかし、学割の制度や大学の制度を使えば費用を抑えることができるので、事前に調べておくとよいでしょう。

マルタ

地中海に面したマルタは、日本ではまだまだ知名度が高くはありませんが、英語留学が十分にできる国の1つです。また治安の良さから、女性の留学先としても人気を集めています。英語圏であるため、他のヨーロッパの国よりも生活面で困ることは少なそうです。

また、費用もそこまで高くないので、長期留学でのんびりと観光を楽しみながら勉強したいという人にもおすすめできる国の1つです。

地中海の近くなので気候は比較的安定しています。マルタの家が石造りのため冬は少し冷えたという体験談もあるので、寒さが気になる人や冬に留学を考えている人はある程度の用意が必要です。

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オランダ

オランダは、ヨーロッパの西側に位置する国であり、ドイツやベルギーと隣接している国です。公用語はオランダ語ですが、英語が当たり前のように使われている国であり、子供でもネイティブ並みに話せたり、テレビでもBBCなど英語圏の番組が放送されています。

オランダ人は温厚で、オランダ語が話せなくても英語で話してくれるほど優しい人が多く、留学生にとっては馴染みやすい場所でしょう。

1つ懸念されるのは、オランダでは学生ビザを取得できないため、90日以上の滞在は本格的なオランダの大学への入学という形を取る必要があるということです。そのためには高度な英語力が必要とされますが、海外の大学へ通いたい方には非常におすすめできる国の1つになります。

まとめ

今回は、ヨーロッパへの英語留学についてまとめてみました。ヨーロッパでは、英語圏ではない国でも英語が通じたり、また大学によっては英語のコースがあったりと、英語学習者や留学生にとって良い環境と言えます。

ヨーロッパといっても、物価も日本と変わらない場所や日本よりも安価で勉強できる場所、景色や文化を思う存分体験できる場所など様々です。ぜひこの記事を自分に合った留学先探しの参考にしてみてください!