今や中国語を話せる人が増加したため、日中の2言語では対抗できず、さらに英語も必要とされてくる時代。中国語学習者の中にも中国で英語を学びたいと考える人は増えてきているようです。
ここでは中国での英語語学留学について、いろいろな観点から紹介していきたいと思います!
中国とは
日本から手軽に行けることから、観光や出張先など、なにかと身近な中国ですが、「中華料理」や「爆買い」などのイメージばかりで、中国について知っていることは少ないかも…という人も多いのではないでしょうか?
まずは留学する前に中国についての基礎知識をしっかりおさえておきましょう!
中国で使われている言語
皆さんもご存知の通り、中国で使われているのは中国語です。ただ、中国ほど国土が広く人口も多いと、地域によっては、もはや違う言語とも言える言葉が使われています。香港などで使われている広東語がその代表例です。そのため、北京語が公用語とされています。
スパルタ式教育の中国ではもちろん教育の一環として英語が学習されており、幼稚園から英語学習は始まります。ただ、英語力については個人差が大きく、流暢に英語を話す人も入れば、中国語しか喋れない人も多いです。
日常生活の中ではほぼ中国語しか伝わらず、空港やホテルでしか英語は通じないと考えてもいいでしょう。
中国の治安
地下鉄やお店は警備体制がしっかりしているので、不審者等に心配する必要はありません。ただ、日本人がよく訪れる観光地には観光客を狙ったスリやぼったくりが多いので気を付けなくてはなりません。
特に日本人は裕福というイメージがあるので、自分の持ち物から目を離さない、人前で現金をむやみに出さない、お金を一か所にまとめないなど警戒心は保っておきましょう。
中国の経済状況
最近経済が急上昇してきているのもあり、物価は日本より安いとは言い切れません。
自炊するための大量の食品や交通費などは日本より安価な場合が多いですが、滞在費に関わる不動産や嗜好品などは日本より高価な場合が多いようです。
滞在費に関しては日本よりも若干安価ですが、宿泊費が破格なホテルではスリが頻発したり環境が整ってないなど、コンディションが悪い場合もあるので要注意です。ただ、5000円程度で中級ホテルに泊まることもできるので、その点では長期滞在でも問題は少ないでしょう。
中国が英語留学におすすめな理由
中国は他の国と違って英語専用の語学学校が多いわけではないため、中国での英語留学をするとなると中国の英会話スクールに通うような形になります。そのため、中国語がある程度話せる人がさらに英語を学ぶ時におすすめなのが中国での英語留学です。
「そのような英語留学はどのように効果的なのか?」「中国での英語留学のメリットは何なのか?」そんな疑問にお答えしていきます!
留学費用がとにかく安い
日本から近い国のひとつだからこそ簡単に渡航することができます。格安航空を利用すれば1~2万円程で中国に行くことができるでしょう。生活費は日本とそれほど変わりませんが、欧米圏で英語留学をするよりはお金はかからないでしょう。
食費や交通費は日本よりも安いので留学中の合間を縫って中国内を観光してもそれほど費用がかさむこともなさそうです。
中国語が同時に学べる
中国の英会話スクールでは一緒に講義を受ける学生もほとんど中国人です。中国の大学に通う中国人でない学生が英会話スクールに通うケースもあるようですが、それでもやはり中国語に堪能な人が通っています。
英語を習う時間以外は中国語でコミニュケーションを取ることも多く、その分中国語の上達も早いでしょう。
また、そういったコミニュケーションのなかで海外の友達を作るのも良いのではないでしょうか?日本に帰国した後も連絡を取り合うことで、英語や中国語を忘れずに済むことにも繋がります。
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中国留学のデメリット
英語専門の語学学校に通うわけではないからこそいくつかのデメリットも生じてきます。デメリットを事前に踏まえて中国留学が自分に合っているのかどうかしっかり見定めることが重要になってきます。
では中国留学にはどんなデメリットがあるのでしょうか?
英語講師がネイティブではない?
英会話スクールの講師は中国人であることもあり、発音が中国訛りな講師も多いため、ネイティブ講師に英語力が劣ってしまうこともあります。
また、中国語で英語を教えるスクールの場合、基本的な中国語の能力がないと授業についていけないなんてこともあり得ます。
自分に合ったスクール、プランを見つけるため入念に情報収集するようにしましょう。
ビザ取得が必要な場合が多い
お隣の韓国やアメリカは90日間、英語留学で有名なフィリピンは30日間など、比較的長期間の語学留学でもビザなしで滞在することができます。もちろん、これらの日数を超える場合などは別途ビザ取得が必要ですが、1か月程度なら面倒なビザの手続きは行う必要がありません。(※アメリカでも週18時間を超える語学留学の場合は90日以内でも留学ビザを取得する必要があるようです。)
一方中国ではビザなしで滞在できるのは15日間。ほかの国に比べてもかなり短くなっており、中国留学にはビザ取得は必須と言えます。
ビザの手続きは非常に重要なので、中国に限らず留学する人は留学先の国のビザ条件を確認しておくことが肝心です。
空気が汚い
北京はアジアでNo.1と言われるほど大気汚染が深刻な都市です。急激な都市発展が原因で、マスクを着用したうえで外出するよう注意喚起されることもあります。
そのせいで咳が出たり体調が悪くなる人もいるようなので、日本からマスクや咳止めを持参するなど対策しておいた方がいいでしょう。
中国で英語留学するのにおすすめな場所
広大な土地を持つ中国では、都市によって様々な特徴があります。今回は中国での英語留学でおすすめの場所とスクールをあわせて紹介していきます!
上海
上海はもともと観光地として有名であったり、貿易が盛んなことから中国有数の国際都市です。上海は日本で例えるなら東京のようなスタイリッシュでおしゃれな街といったところでしょうか。
そんな上海にあるEFスクールでは英語をはじめとした様々な言語を目的に合わせたコースで学習することができます。また、幅広いプログラムを提供しており、世界5大陸に50以上のキャンパスを構えているため、自分にあったプログラムが見つけやすくなっています。試験対策のコースもあるようです。
北京
中国の首都・北京は世界各地から人の集まる世界有数の大都市であり、日本人にとっては天安門など観光地としても有名です。
こちらのBC学院という英会話スクールではネイティブ講師と中国人講師のクラスを選択でき、またクラスかマンツーマンかも選択できるので自分の好きなように授業をコーディネートできます。
また、英語のほかにも中国語と韓国語を学ぶこともできるようです。
マカオ
マカオは中国の特別行政区のひとつで、もともとポルトガル領だったことから少し異なる文化的・歴史的背景を持ちます。
他の都市と違い、マカオには少数の語学学校があり、ここでは英語や中国語、そしてマカオの公用語であるポルトガル語を学ぶことができます。
「Jingdou Language Centre」では英語・日本語・ポルトガル語・中国語・広東語のコースが様々なニーズに合わせて提供されています。
まとめ
いかかでしたでしょうか?中国で英語学習をするとなると少し特殊な留学スタイルにはなりますが、2言語学習ができるという大きなメリットもあります。
グローバルな人材が必要とされている今、中国への英語留学で自分の可能性を広げていくのはどうでしょう。