留学で行く国といえば、アメリカやヨーロッパ地域など先進国だけを考えてはいませんか?実は日本から距離が比較的近い東南アジア地域にも、留学先はたくさんあります。その中でも今回は、日本から飛行機で7時間のインドネシアの英語留学についてご紹介します。
インドネシアってどんな国?
日本よりも5倍の国土面積をもつインドネシアは、実は世界最大の島国なのです!
人口も2億6千万人超えと世界第4位の人口を誇るインドネシアは、日本とは違い、現在も人口増加が進む国のひとつでもあります。人口が多いだけではなく、様々な人種や宗教、言語など多様性にとても長けていることも特徴です。
インドネシアの歴史・文化
第二次世界大戦後の独立以来、政治・経済から文化に至るまで日本と密接な関係を築いてきた東南アジアきっての大国であるインドネシア。
インドネシアは多数の伝統舞踊(レゴンダンス、バロンダンス、ケチャックダンス等)やワヤン・クリッという影絵芝居、民族楽器、ガムランなど、様々な文化に富んでいます。
国民の87%がイスラム教のため、豚肉を食べることのできる店は少なく、インドネシア料理はどちらかといえば甘辛いのも特徴です。
主食はインディカ米という粘り気が少なく細長いお米で、日本のお米とは違いパサパサとした食感をしています。
インドネシアの定番と言えば、チャーハンに見た目も味も似ている「ナシ・ゴレン」。インドネシア語でナシは「お米」、ゴレンは「揚げる」を意味します。パラパラに炒めた焼飯の上には目玉焼きや揚げせんべいがトッピングされており、馴染みがある味であることから日本人にも人気があります。
インドネシアの生活スタイル
日本は初対面の人と会った時おじぎをします。この感覚と同じように、インドネシアでは初対面の挨拶をする時は「右手」で握手をします。ここで右手を強調したのは、左手で握手をすることはタブーだからです。
インドネシアでは左手は不浄の手とされており、左手で握手や物の受け渡しをするのは禁じられています。宗教的な理由ではあるのですが、そもそもインドネシアではトイレをしたときに紙を使わず、左手を使って水で洗う習慣があるので衛生的にも良くないです。インドネシアへ行く人にはぜひ覚えてもらいたいマナーの一つです。
また、子供が可愛くて、頭を撫でたくなる時ありますよね。しかし、インドネシアでは他人の頭を触ることは大変失礼にあたります。その理由として頭は神聖な身体の部位だと言われていることが挙げられます。絶対にダメ!というわけではありませんが、不快感を与えかねないので、マナーとして頭に入れておきましょう。
首都ジャカルタについて
首都ジャカルタは人口3,000万人を超える、世界で2番目の規模の都市です。高層ビルが建ち並び、高級ブランドが並ぶショッピングモール、5星クラスの高級ホテルやレストランが次々オープンしています。
その一方で、一歩裏道に入れば屋台街があり、未開発地区もまだまだ目立つ都市。そんな世界の最先端の風景と昔ながらの街並みの双方の特徴を持っているジャカルタをもう少し踏み込んで見ていきましょう!
日本人が多い
在インドネシア日本国大使館のデータによると、現在ジャカルタに住んでいる日本人は1万人以上。今尚、増加傾向にあるようです。
日系企業の進出が多いこともあり、「街を歩けばすぐに日本人に出会える」と言われるほど、ジャカルタには日本人が多いです。また、日系コミュニティがあるので、現地での生活情報を日本語で知ることがきるのが安心できるポイントとなっています。
日本人が多いだけあって、日本人街も存在します。その中でも有名なのが”Little Tokyo”と言われる街。日本食屋さんや居酒屋、日本人向けスーパーなどが並んでいます。また、日本の曲を多く揃えたカラオケ店もあるのだとか!
このように、ジャカルタは日本人が多い場所なので、初めての海外生活でも過ごしやすいでしょう。
有名大学が多い
インドネシアの東大といわれる、名門国立大学のインドネシア大学(通称UI)をはじめとして、ジャカルタには有名大学が数多く存在します。
これらの大学はBIPAという制度を導入しています。BIPAとは “Bahasa Indonesia Panutur Asing” の略で、インドネシア政府が指定する、外国人がインドネシア語を学ぶための特別プログラムを指します。はじめに挙げたインドネシア大学や、アトマジャヤ・インドネシア・カトリック大学などの大学で採用されており、英語だけでなく、インドネシア語も並行して学ぶことができます。
また、インドネシア大学の経済学や経営学などは、英語だけで卒業できるコースがあるため、英語を使って何かを学びたいという方にはオススメの留学先です。数多くの大学から、ぜひ自分に合った大学を探してみてくださいね。
留学生が多い
ジャカルタは日本からの留学生がかなり多い地域となっています。実は前述にあったインドネシア大学では日本人が留学生の2割を占めているのです。
そのため、学校側の日本人留学生を受け入れる体制も十分に整っています。初めての留学で不安な方でも、ジャカルタは比較的安心して過ごせる環境だと思います。
生活しやすく長期滞在向き
インドネシアの通貨はインドネシア・ルピアと呼ばれ、日本に比べて物価は安いのが特徴です。例えば、500mlのペットボトルの水は30~40円程。外食も日本よりは安く済ませることができ、一般的なレストランで食事をすると500~1,000円程度、屋台だと1品50~100円程という破格の値段です。
交通網もかなり充実しています。
例えば、首都ジャカルタから郊外へ出たい時、場所によって値段に変動はありますが、だいたい70円で行くことが可能です。また、ジャカルタの中心部を走るトランスジャカルタという市営バスは料金が約30円で均一。他にも、「ブルーバード」や「エクスプレス」といった、一般的に安全と言われているタクシーも初乗りは約50~60円とかなり安いです。
長期滞在にはお金の心配が付き物ですが、インドネシアはそんな不安も解消してくれます!
また、先ほど述べたように、ジャカルタには日本人が多く滞在しており日本人のコミュニティーがあります。長期滞在で悩みができたり、不安になった時でも、コミュニティーを上手く活用して、ジャカルタに長く滞在している日本人に相談することもできます。
このように、ジャカルタはかなり長期滞在しやすい地域なのです。
目的別に解説
それでは、ここからは短期、長期の留学について、別々に紹介していきたいと思います。留学期間で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
短期留学
短期留学は基本、語学学校が留学先の対象となります。インドネシア留学にかかる1ヶ月の費用は平均で20万円程度。このうち学費は1〜10万円程と学校によってかなり差があります。
インドネシアで注意すべき点は、1か月以下の留学でもビザを取得しなければならないということです。1ヶ月以下の場合、アライバル オン イシュー(Arrival on Issue)と呼ばれるビザを、現地の空港に到着した際に取得します。
短期留学は入学日も比較的自由に選択できる上、準備期間も長期留学よりも短くできるので、学生や社会人でも気軽に参加することができます。大学などの長期休暇を利用して英語を上達させたい人にぜひオススメしたいです。
長期留学
次は長期留学についてです。1年間のインドネシア留学にかかる費用は、平均で150万円程度です。この場合、学費は20万〜60万円程。1年間イギリスへ留学した際の学費が150~230万円程度かかることを考えるとかなり費用を抑えることができます。
また、12ヶ月以内の長期滞在の場合は短期留学とは異なり、事前に学生ビザの申請と取得が必要になるので、予めしっかりと準備をしておく必要があります。
語学学校には私立と大学付属があり、私立は年間を通して入学することができます。一方、大学付属の場合、学期ごとの入学が基本で長期留学のみしか受け付けていないのがほとんどです。上記で挙げたインドネシア大学もその一つです。
また、大学付属の場合上記で述べたようなBIPAのコースも並行して受講することができるため、一度の留学で英語のみならず、インドネシア語も学ぶことができます。長期留学する際は学校にBIPAコースがあるか確かめてみるのも良いかもしれません。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。観光のイメージが強いかと思いますが、実際、インドネシア(ジャカルタ)には語学学校が数多く存在します。
日本人が多く、比較的海外渡航初心者でも安心して滞在することができるので、語学留学を考えている方はぜひインドネシアも英語留学先の候補に入れてみてくださいね!