香港に英語留学はおすすめ?徹底考察してみた

英語留学をする際、留学先をどこの国にしようか悩むと思います。こちらの記事を読んでいるということは、「香港」も選択肢の一つとして考えているのでしょう。
そんな読者の方に今回は、留学をする際に香港が適切な場所かどうかを判断していただけるような、ありとあらゆる情報を提供している記事になっています。こちらを読めばきっと香港への留学をしたくなること間違いなしです!

香港とは

香港は実は略称の地域名となっており、正式名称は「中華人民共和国香港特別行政区」と言います。”特別行政区”とあるように、中国本土にありながら、別の制度を用いて一つの国家として運営されている形になっています。

これは150年以上続いていた「植民地時代」があったことが大きく関与しています。

イギリスの植民地であった香港は古くから資本主義を元に、中国は社会主義を元に運営されていました。それが1997年にイギリスから中国へ返還される際、二つのシステムを尊重したまま国家運営を行う「一国二制度」という原理を元に今の国家運営の状態となったのです。

そのため、中国と香港では街並みや文化、制度などに大きく異なる部分が多数存在します。

香港で使われている言語

公用語として定められているのは「中国語」と「英語」です。中国語と言っても実際に広く使用されているのは「広東語」という中国語の一種で、日本の中で認識されている中国語(北京語)とは異なります。

もうひとつの公用語である英語は、植民地時代からの影響や現在の英語教育制度のおかげで、中心地や観光地などに流暢に話す人も多く見られます。一方、郊外や一定の世代のなかでは、ほとんど英語話せないという人も数多く存在し、あるデータだと国民の約5〜6割程度が英語を理解していないという結果もあるようです。

香港の治安

2019年現在、外務省が発表している「海外安全ホームページ」内での注意喚起はありません。紛争地域や犯罪多発国家ではないので、重犯罪などに巻き込まれるという可能性は極めて低いと言えます。

しかし、日本人を狙ったスリや置き引き、詐欺などが発生している事例もあり、「ネイザンロード」「チョンキンマンション」「ミラドールマンション」付近では特に注意が必要です。

香港の経済状況

貿易、金融、不動産、観光などのサービス産業が柱で、国内総生産の9割を占めています。

自由貿易と税率の低さを武器に、アジアトップクラスの経済大国として世界から注目されており、各国から多くの企業がアジアの拠点として参入していることでさらに発展の力を強めてきました。留学を機にグローバルな企業との関わりを持つことも実現できるかもしれません。

香港が英語留学におすすめな理由

留学先として人気が高い香港ですが、ではなぜそこまで人気が高いのでしょうか。ここまで説明してきた香港の情報についても踏まえながら考えていきましょう。

留学費用がとにかく安い

留学する際に一番ネックになる部分は「費用」ですよね。香港は欧米諸国への留学と比べ費用を抑えることが可能です。

アメリカを例に挙げると、1ヶ月あたり平均の留学費用は最低でも約50万円なのに対し、香港は30万円程度で済みます。「学費」の安さに加え、「渡航費」が格段に抑えられることが理由でしょう。

同時に中国語(広東語)が学べる

現地の人たちのメインの公用語は「広東語」なので、日常生活の中で自然と耳に入ってくるでしょう。プライベートな時間に中心地や観光地に行く際には必ず必要になってくるので覚えておいて損はありません。

しかし一つ頭に入れておいてほしい点があります。それは、中国語には複数の種類があり、それぞれが別の言語のように言葉や意味、文法などが違う場合があるという点です。

ですので「広東語」を覚えたからといって、北京や上海などでそれを使用できるかというと、一概に使用できるとは言えないのです。中国語を学習するのであれば、最もスタンダードな「北京語」がおすすめです。

親日家が多い

香港の国内には日本食のレストランや、日本製品が手に入る店舗が多数あります。流暢までとはいきませんが、日本語を話せる方も大勢いるのです。これは香港の方が日本に対して、非常に良いイメージを持ってくれていることが理由に挙げられます。「真面目」「親切」「正直」などという印象を香港の方は持っているようです。

また、国どうしの距離が近いということもあり、多くの方が日本を訪れています。「食べ物が美味しい」「交通機関が発達している」「街が清潔」など日本の文化にも感銘している部分が多く、香港の方にとって日本は人気の観光地の一つです。

物価が安い

物価は、日本や欧米諸国と比べそれなりに低い水準ではありますが、年々物価が上昇している傾向にあるので、今後もこの傾向は続くとみられています。

食事に関しては、レストランや輸入品などを多用しなければ費用はかなり抑えられると思います。香港には古くから存在する屋台街やレストランがあるので、そのような場所を利用すると、現地のグルメが手頃に楽しめるでしょう。

最も安さが目立つのは交通機関です。電車やバスは1区間当たり約60円程度で利用が可能です。また、タクシーは日本の初乗りが約730円に対し、香港では約300円程度と半額ほどになります。しかし、荷物を載せたり、通るルートなどによっては追加の料金が発生するので注意が必要です。

逆に費用が高額になってしまうのが、ホテルや住宅です。この辺りの費用を上手く抑えることができれば、留学費用をグッと抑えることができるでしょう。

香港留学のデメリット

香港は、留学する日本人にとって非常に住みやすい環境ということが分かっていただけたでしょうか。しかしそんな香港でも、デメリットは存在します。これを知っておくことで、留学先として香港が最適かどうかが判断しやすくなると思います。

英語講師がネイティブではない

英語が公用語として含まれてはいますが、あくまでも日常は広東語を使用しているので、英語力には講師によって差があるものと考えられます。

しかし、日本国内よりは間違いなく英語が使用されているので、ネイティブにこだわらなければ十分に英語の習得は可能と言える環境です。

大学留学の選択肢が少ない

香港国内の大学は非常に少なく、万が一環境に馴染めなかったり、授業内容が考えていたものと違っても、他の大学への編入学は容易ではありません。以前よりは大学の数は増えているものの、大学選びは慎重に行う必要があります。

しかし、毎年発表される世界大学ランキングではトップ100の中に5校がランクインしているなど、学力レベルは非常に高く、学習する場としては申し分のない環境であると言えるでしょう。

学べる中国語がなまっている

前述にもあるように、香港で使用されている「広東語」は中国国内の別の地域で使用すると全く理解をしてもらえないほどの違いがあります。例えるなら「日本語と英語」のように言語自体が違うというレベルです。

もし英語と同時に中国語を学びたいという方は、中国や公用語として中国語を使用している台湾などに留学し「北京語」を習得することをおすすめします。

香港で英語留学する際のおすすめスポット

留学と言っても勉強漬けの毎日は退屈ですし、せっかく海外に来ているのにもったいないですよね。たまには息抜きをしつつ、現地の方々と触れ合いながら英語力を身に付けるのも効果的です。そこで香港にある人気の観光スポットをいくつかご紹介します。

ヴィクトリア・ピーク

香港を一望できる絶景スポットです。香港島にある標高552mの山で別名「太平山」と呼ばれています。ヴィクトリアピークという名前は植民地時代の名残で、イギリスのヴィクトリア女王に由来があります。

香港では最も人気がある観光地の一つで、標高396m地点には「ピークタワー」とい複合施設が建てられており、飲食店や様々なショップが軒を連ねています。屋上には「スカイテラス428」と言われる展望デッキがあり、昼夜問わず眼下に広がる香港を眺めることが可能です。特に世界三大夜景と言われる香港の夜景は一見の価値があります!

黄大仙

必ず願いが叶うと言われているパワースポッットで、国内で最も有名な寺院の一つです。

中国の歴史を物語っているような建物で、神聖な雰囲気が漂っており、観光客だけではなく現地の人からも愛されている場所です。院内には日本語を話せる占い師の方もいて、現地の言葉や英語が分からなくても、気軽に占ってもらうことができます。

留学の成功を祈って参拝するのもいいかもしれません。

香港ディズニーランド

時期にもよりますが、日本のディズニーランドに比べお客さんが少なく、気軽に楽しむことができるでしょう。有名なアトラクションに乗ることやキャラクターとの記念撮影も待ち時間がなくできてしまいます。

おすすめは、日本では行なわれていない「ミュージカルのアトラクション」です。これは香港ディズニーランドならではの新感覚ステージショーとなっており、ディズニーファンなら一度は観に行ってみたいものです。

グッズなどもここでしか買えないものがたくさんあり、ディズニー好きの方にはぜひおすすめです。

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まとめ

日本との関わりも多く、留学先としては非常に住みやすい環境にある香港。

英語自体はネイティブなわけではありませんが、語学習得に恵まれている環境であることは間違いありません。観光地などもうまく活用しながら、香港での留学生活を有意義なものにできるよう、今回の記事を参考にしてください!