マレーシアとは
マレーシアとはボスネオ島の一部とマレー半島にそれぞれ領土を持っており、国土の60%が熱帯雨林に囲まれている国です。
マレーシアは1957年にイギリスから独立しており、政治形態は立憲君主制となっているので元首は国王となっています。
首都はマレー半島にある東南アジアの中でも大都市と言われているクアラルンプール。ここにある国際空港は他の国への中継地点として利用されていることが多く、世界でも屈指の広さを誇っています。
多民族国家であり、マレー系はもちろん、インド系や中華系など様々な民族が集まっていて様々な言語が飛び交う国です。国教はイスラム教ですが、様々な民族が集まっている為キリスト教や仏教など、他の宗教に対しても寛容な国となっています。
マレーシアで使われている言語
先ほども言った通り、マレーシアは多民族国家となっており、様々な言語が使われています。公用語はマレー語ではありますが、元はイギリスの統治下にあったこともあり、英語も準公用語として学校教育・ビジネスの面でも幅広く使用されているため、英語だけでも十分に意思を伝えることが可能です。
また、クアラルンプールはたくさんの外国人観光客で賑わっていますので、英語に触れる機会は毎日あるといってもいいでしょう。
マレーシアの治安
東南アジアといえば、発展途上国のイメージが強く「治安が悪い」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、マレーシアの首都であるクアラルンプールは東南アジア屈指の大都市であり、東京と比べても全く見劣りしません。治安に関しても、他の東南アジアの国々と比べると良く、留学生も安心して生活することができるでしょう。
ただし、注意をしなければならないのは郊外の都市はクアラルンプールよりも多少治安が悪くなるという点です。スリや窃盗などの金銭目的の犯罪も多いので、郊外に住むことを考えている場合はセキュリティスタッフがしっかりとしているかどうかについても、物件を探す際の条件の一つとして重視するようにしてください。
マレーシアの経済状況
マレーシアの経済状況は、東南アジアの中でも安定しており、また働き盛りの世代が多いためまだまだ未来への発展が期待できる国となっています。
クアラルンプールとその周辺都市は道路のインフラ整備が整っており、街は清潔で、公園が多いなど公共の施設も充実しています。
東南アジアというと、どうしても「発展途上国だから、経済状況も悪い」というイメージを持っている方が多いですが、マレーシアの主要都市を見れば「発展途上国」なんて思えないぐらい綺麗で経済状況も安定していると思うようになります。
マレーシアが英語留学におすすめな理由
マレーシアの概要については理解できたでしょうか。次はマレーシアが何故英語留学におすすめなのかを一つずつ紹介していきます。
留学費用がとにかく安い
海外留学のネックになるのは膨大な費用でしょう。欧米を留学先に選んだ場合1年間の相場については安くても230万円程で高ければ410万円程度かかってしまいます。
しかし、マレーシアは物価が安いのはもちろんですが、語学授業料が格安となっていますので欧米での留学に比べると、1年間の滞在費は半分以下に抑えることが可能です。中には1年間留学して100万円かからなかった人もいます。
英語初心者には最適な環境
英語留学を考えている人の中には「もっと英語のレベルが上達してから」と考えている方や「もう少しだけ英語の勉強をしてから留学しよう」と考えている方も多いかもしれませんが、マレーシアで英語留学をする場合はその必要はありません。
語学学校の先生も非常に友好的であり、多少英語ができなくても真剣に教えてくれますので、レベル不足を感じていても問題なく学習を進めることができます。また街中でも普通に英語を使っているため、普段の生活環境の中でもアウトプットを行いたい方にもおすすめの留学先と言えます。
マレーシア留学のデメリット
次にマレーシア留学のデメリットについて紹介していきます。
交通マナーが悪い
クアラルンプールなどの主要都市は、公共交通機関が発展しているため日本と同じ感覚で出かけることができ、交通マナーも決して悪くはない一方、郊外の方に関しては電車がないので車社会となっています。
そんな車が多く行き交うドライバーの中でも運転が荒い人が多く、注意が必要と言えます。マレーシアは東南アジアで交通事故死亡率が一番高いといわれており、車線を無視して爆走している車、高速道路ではもの凄いスピードで走っている車が多いのが実情です。郊外にて車道を徒歩で移動する場合、あなたには車に轢かれるリスクが常にまとわりつくことを覚えておきましょう。
単位の互換性が無い
日本の学校に通う方にはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、海外の大学では自分の持っている単位を使って自由に他の大学に編入学することが可能です。
日本の大学からアメリカの大学に編入する際、アメリカの大学から別のアメリカ大学に編入する場合は「シラバス」という講義などの内容や進め方を示す計画書さえ出せば、簡単に単位を移行することができます。しかし、マレーシアの大学に移す場合、授業によっては自分が持っている単位を取得した授業と編入する学校の授業の内容が同じであることを自力で証明しなければならず、これに苦労する人が多いです。
ただ、マレーシアの大学でも簡単に単位の移行ができるところもありますので学校によって変わってくることもあります。詳細は志望する大学のリサーチを行ってみるか、留学エージェントに聞いてみましょう。
自分にあったレベルの学校探しが難しい
フィリピンなどと比べるとマレーシアの語学学校は数が少ない部類に入り、マンツーマンで指導をしてくれる語学学校は他と比べると少ないです。先生自体は友好的で親切な方が多い一方、レベル別のコース自体は他の国の方が充実しています。
また、学校によってはレベルが極端に高いところもある中で各学校の情報が少ないことにより、留学前に留学先の学校と自分のレベルが合っているか確かめられないのは、デメリットとして大きいでしょう。
授業はスパルタではなく、自由時間が多いため、時間管理が苦手な人にも向いていないかもしれません。
宗教はしっかりと尊重しなければならない
マレーシアの国教はイスラム教です。その為、ラマダンという断食月というがあり、この月においては日の出から日没にかけて一切の飲食を断つ習慣があります。また、このラマダンに関係なく飲酒は禁止されていますので注意しましょう。
「無宗教の自分には関係ない」と思う方もいるかもしれませんが、ラマダン中の方の前で飲食をするのは控えた方が良いでしょう。
マレーシアで英語留学するのにおすすめな場所
マレーシアに留学するメリットとデメリットについては理解できたでしょうか。最後に、マレーシアで英語留学をするのにおすすめの場所を3つ紹介します。
クアラルンプールの大学
授業は基本的に全て英語になっている為、これまで培ってきた英語力を実践する場として最適な学習環境といえます。また、マレーシアの大学は学校にもよりますが、80%以上が他国の人ということがあります。そのため、様々な国から集まった方々と触れ合うことができ、異文化学習としても高い経験値を得ることができるでしょう。
さらに、大学の学部にもよりますが3年で卒業することが可能な場合が多くあります。もちろん、この場合でも4年制大学を卒業したことと同じ扱いになりますので、結果的に周りよりも1年早く就職することも可能ですし、1年間世界を飛び回って様々な経験を積むこともできます。
インターナショナルスクール
マレーシアには、たくさんのインターナショナルスクールがあります。この中でもブキ・ビンタンにあるELCマレーシアは有名であり、ここを留学先に選ぶ人もたくさんいます。
ELCはシドニーにある世界的な賞を受賞している英語学校として有名です。そこのマレーシア校となっていますので、カリキュラムやテキストなど全て本校と同じです。
有名な語学学校の授業を格安のマレーシア価格で受けることができるのでおすすめです。
ペナンも人気
マレーシアには歴史とリゾートをあわせ持つペナン島があります。別名「東洋の真珠」とも言われており、大型ショッピングモールや高級リゾート住宅地などの開発が進んでいますが、それでも自然がたくさんあり美しい島として多くの観光客が訪れます。
現地の大学生は勤勉で、明確な目標を持って勉強している人がほとんどなので、良い刺激を受けることは間違いないでしょう。
クアラルンプールと比べると暑さはからっとしており、日本人でも過ごしやすい気候です。また、ペナン国際空港から国内だけでなく、タイやシンガポールなどに行くことも可能なので、時間があれば他の国へ遊びにいくこともできます。
ただ、ペナン島は一人暮らしをする文化がないためワンルームがなく、広い部屋を借りることになるので一人で暮らす場合は掃除が大変かもしれません。
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まとめ
マレーシア留学について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。物価が安く、授業料もとても安いので欧米に留学に行くよりもコストを抑えることができるのは魅力的です。ただし、住む場所によっては交通のマナーが悪いため、交通事故に巻き込まれる可能性があったり、スリなどの犯罪に巻き込まれる可能性があることは覚えておいたほうがいいでしょう。
英語留学でどこにしようか悩んでいる、初めての留学先はどこがいいのか考えている人は、一度、日本で催されるマレーシア留学フォーラムに参加して情報を集めてみてもいいのではないでしょうか。