大学生が英語留学する目的
留学といえば、大学で留学する人が多いと思いませんか?大学生は他の人と比べると時間やお金に自由があり、交換留学の制度など留学しやすい環境にありますよね。一般的になりつつもある大学生の英語留学ですが、ここで一度目的や種類を再確認してみましょう!
短期留学
留学の期間は、留学プログラムごとに異なります。
一般的に「短期」とされるのは、1週間から3ヶ月ほどの留学でしょう。この短期留学は、その後の英語学習への動機付けを意図して、日本の高校が実施している事も多いです。つまり、大学生であっても短期留学が更なる留学を考えるきっかけになるということです。
この期間では、現地の家庭でのホームステイや語学学校での勉強を通して、英語を学ぶことになります。比較的短い滞在になるため、現地の英語に触れられる時間はそれだけ限られてきます。
しかし一方で、現地で長く生活する上での文化的な問題に直面することが少ないので、その分英語学習に集中出来るのが利点です。
長期留学
「長期」留学では半年から1年以上、現地に滞在することになります。
この場合、「留学」というよりもむしろ、現地で「暮らす」ということの方が大きな要素になるかもしれません。英語を話せるようになることはもちろん、現地の文化に適応することが求められるからです。
しばしば「異文化理解」という言葉が使われますが、日本で生活していてはその本質を掴むことは出来ません。異文化への適応の過程にある衝突を繰り返してこそ、身をもって本当の英語とその文化を理解することが出来るのです。
そのため、長期留学から帰国した学生は語学力を含め、どんな環境でも生きていく術を身につけています。短期留学よりも困難は多いですが、その分学ぶことも多いのです。
海外の大学に入学
海外に目を向ければ、日本では行われていないような研究や、その研究を率いる大学教授が数多くいます。彼らのもとで学びたい、または海外でしか出来ない勉強がしたい、そんな学生にとって海外の大学への入学は選択肢の一つになるでしょう。
また、日本の大学は入学するのが難しく、卒業するのは簡単だと言われています。しかし、海外の大学では入学後にかなりの勉強量を求められるため、日本よりも多くのことを、英語で学ぶ事が出来るでしょう。
入学前に語学学校へ通うことによって、英語で行われる授業へもスムーズに入っていくことができます。現ソフトバンクグループ代表取締役兼社長の孫正義さんも、高校時代に1ヶ月の語学研修を経て高校中退後、アメリカの学校へ入学したことで知られています。
ボランティア
海外ボランティアは、世界の貧困、教育、福祉などをテーマにNGOなどが主催しています。活動内容はアジアの貧困地域に出向いて、現地の子ども達に英語を教えるなど多岐に渡ります。
ボランティアのメリットは、参加者が英語を話せるようになることに限りません。日本では関わることの無いような問題に触れることで、世界規模で起こっている諸問題について関心を持つ絶好の機会になるのです。
海外ボランティアから帰国した学生は、発展途上国で作られた雑貨品などを日本に持ち帰って販売し、その売り上げをボランティア先の途上国へ寄付することなどで、活動報告を行うようです。
また、活動内容からも分かるように、必ずしも英語圏に滞在するとは限りません。そういった国々で英語を使って活動するので、コミュニケーションのツールとしての英語の重要性を体感することが出来ます。
インターンシップ
インターンシップとは、学生のうちから企業の一員として働く機会を得る、いわゆる職場体験を意味します。
大学生であれば、日本国内でのインターンシップでは、様々な企業が学生を受け入れていますが、同じように海外でもインターンシップを経験出来ます。将来海外で働くことを考えていたり、日本国外を発祥とするイベントに興味があったりする学生は1度考えてみてはいかがでしょうか。
近年では日本の学生が、本場アメリカのディズニーランドのキャストとして働くインターンシップなどが注目を集めています。
既に日本でも、楽天やGoogleなど、社内の公用語を英語に設定している企業も出てきている時代になっています。英語を使って外国人と共に働くことが当たり前になる前に、その経験を積んでおくのは非常に価値のあることなのです。
資格取得のため
今や英語能力試験は英検ではなく、TOEICやTOEFLをはじめとする世界基準のものが中心となってきています。こういった資格を取得するための海外留学も存在します。
英語運用能力はスピーキング、リスニング、ライティング、リーディングの4つに分類されますが、これら全てをバランスよく向上させるためには、やはり英語が話されている環境に身を置くことは外せません。大学生であれば、英語能力試験の点数が就職活動の結果にも影響しますから、思い切って海外へ行くことも考えてみてください。
資格取得のための海外留学プログラムの中には、フィリピンのセブ島など世界有数のリゾート地が滞在場所になっているものもあり、楽しみながら英語を学ぶことができます。
大学生の英語留学にかかる費用
高校生までとは違い、学習のための機会でも自分で負担する人が増えてくるのが大学生です。そこで気になるのが英語留学にかかる費用ですよね。そこで、今回は種類別に費用を抑えて英語留学できるコツをご紹介します!
短期留学
留学費用を抑えたい場合、どのような選択肢があるでしょうか。
もちろん留学先での活動内容や国によって費用はそれぞれですが、比較的安い英語留学先として挙げられるのがフィリピンです。
このような物価の安い国への短期留学であれば、1週間なら10万円、1ヶ月でも総費用は20万円程で紹介されている留学プログラムもあります。
一つ考慮しておかなければならない事は、英語が話されている国はいくつかあり、それらの英語は少しずつ違うということです。日本国内にも秋田弁や関西弁といった訛りがあるのと同じように、英語も国によって異なるアクセントや語彙が多く存在します。一般的に日本人が学校で勉強する英語はアメリカの標準的な英語と言われています。
ですから、留学費用が安価であるという理由だけで留学先を選ぶと「自分の勉強してきた英語と違う!?」と困惑してしまうことがあるので、事前にこのような差異を念頭に置いておくことが大事です。一方で、多様な英語を理解することも英語を使っていく上で大事になってきますし、英会話初心者の方の中には、相手の英語が標準的でないからこそ逆に話しやすいという人もいるようです。
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ワーキングホリデー
ワーキンングホリデーなら、留学先で働きながら英語を学ぶことが出来ます。自分で稼いだお金を自分の留学費用に充てることが可能なのです。場合によって、現地での収入に加えて、ビザ申請料金や海外留学保険などの費用が必要になりますが、通常の海外留学と比べて、資金的な負担は少なくなるでしょう。
また、現地で働くという海外での日常を体験することにより、英語でのコミュニケーション能力の大きな飛躍も期待できます。
そして、ワーキングホリデーのもう1つのメリットは、学校に通って勉強する留学と違い、比較的自由にアクティブな活動が可能なので、現地での収入を旅行などの費用に充てることも出来るのです。
こうした理由から、大学生が卒業前の休みの期間にワーキングホリデーとして海外で過ごす事も多いようです。
大学進学
海外の大学に進学する場合、あらゆる場面で費用が必要だということを考えなければなりません。
まず、授業料と住居費は、国や各大学によって大きく異なると言えますが、一般的にヨーロッパでは、合わせて年間100万円を切ることがあったり、アメリカでは300万円を越える費用が必要な場合も多いです。
ただし、大学同士が結んだ提携による交換留学では、日本の大学に支払う授業料だけで留学を受け入れてくれる大学もあります。
これらに加えて、現地の物価の高さに応じて生活費がかかります。大学で所属するサークルにもお金がかかるかもしれません。
大学に進学すると、そこでの人間関係や環境が英語力の向上に繋がるのは非常に大きいメリットですが、それらに伴う費用のことを慎重に考えなければ、志半ばで帰国、ということもあり得ますので気をつけましょう。
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まとめ
近年海外留学はますます身近なものとなっており、多くの大学生が様々な目的で海を渡っています。大学生として、海外留学は多くの学びがあり、また一生の思い出となる事を誰もが思い浮かべます。しかし、「とりあえず留学に行ってみた」では、望んだ成果は挙げられないでしょう。日本人学生が現地で犯罪に巻き込まれてしまうということも実際に起きています。貴重な留学期間を内容の濃いものにするために、留学についてよく調べ、自分の目的に対して的確な留学プランを立てたいものです。