親日国パラオで英語留学?フィリピンとの比較も

日本人にはあまり馴染みのない国かもしれませんが、パラオには親日な方が多く公用語も英語であるなど、実は日本人の語学留学先にぴったりな国なのです。

今回はそんなパラオの紹介と留学事情について紹介していこうと思います。それでは、さっそく見ていきましょう。

パラオってどんな国?

パラオは日本のちょうど南、3000キロ程離れたミクロネシアに位置し、日本との時差はありません。日本からの直行便も出ており、4時間半ほどで行くことがで可能です。

500以上の島々からなる国で、国土面積は日本でいうと屋久島とほぼ同じです。人口は2万人ととてもこじんまりとした国になっています。

16世紀の大航海時代から冷戦終結まで、ヨーロッパや日本、アメリカなどの統治下に置かれていた関係で、公用語にはパラオ語の他に英語が使われています。

パラオの特徴:親日国である

実はあまり知られていませんが、台湾や朝鮮半島、満州と同じように、パラオも第二次世界大戦終了まで日本の統治下にありました。当時では、現地の人口の数倍もの日本人がパラオに移り住み、日本政府が教育や医療、経済活動などの社会インフラ組み立てに取り組んでいたのです。

親日国である大きな理由の一つとしては、日本人とパラオ人の伝統的な国民性が似ているところにあるようです。例えば、パラオ人は親やお年寄りをとても大事にすることや、きちんと働いてお金を稼ぎ家族を養うということに重きを置いています。年上の人を敬うことや、勤勉というのは日本人の特徴でもありますよね。

またこういった価値観を通して、日本語での義務教育を受けたパラオ人がのちのパラオの政治や国づくりに大きく貢献したのです。日本政府のパラオ人の教育に対する責任感も、パラオが親日国である理由の一つといえるでしょう。

パラオの特徴:美しい海に囲まれている

パラオは海に囲まれた国であり、数多くの島からなっています。美しい大自然に包まれたパラオには、おすすめのビーチや離島が盛りだくさんです。

その中でも特におすすめしたいのは、2012年に世界複合遺産に登録されたロックアイランドです。

島を覆う深い緑の木々と群青色の海、真っ白な砂浜が特徴的なロックアイランドでは、この地固有の生態系やここでしか見られない考古遺跡が発見でき、セスナ機での遊覧飛行も可能となっています。

パラオの特徴:過ごしやすい

パラオは初めて海外や留学に行かれる日本人にはとても過ごしやすい国と言えます。

また、在住している日本人も多く、外務省によると2017年時点で、371人の日本人がパラオに住んでいるそうです。総人口が2万人ということを考えるとかなりの割合です。

金銭面でもパラオでは心配は少ないと言えます。南国の気候なので、まず衣服にお金をかける必要があまりありません。また大自然に囲まれた国であることから、ショッピングやエンターテイメントにお金をかけることも必然的に少なくなります。

パラオの留学事情

パラオでの英語留学はまだまだ環境が整っておらず、経験者もまだまだ数が少ないのが現状です。そんなパラオの留学事情について見ていきましょう。

パラオの留学事情:短期留学

日本とパラオは時差がなく、渡航時間も4時間半と近いので、短期留学のような時間が限られている場合には最適でしょう。

また、日本時の割合も高く、日本語が通じるところも多々あるので、いきなり英語だけの環境に身を置くよりも安心して勉強に集中できるはずです!

パラオの留学事情:長期留学

パラオの物価は日本とそれほど変わらず、長期に渡り生活するとなると多額の生活費が必要となってきます。

また、フィリピンのように語学学校がいたるところに整備されているわけでもないので、長い間勉強しながら生活していくとなるとハイコストローリターンになる可能性があります。

学習環境もそれほど整っていないようなので、今のところ長期留学には向いてないと言えますが、今後注目すべき国ではあるでしょう!

英語留学の穴場はこの国!費用の安さと過ごしやすさでセレクト

まとめ

写真はパラオ共和国、カヤンゲル島

パラオという国自体、ご存知ない方が多かったかもしれませんが、いかがでしたでしょうか。

現状としては、留学制度もあまり整っておらず、英語留学先としては向いてないと言えるでしょう。

しかし、温暖で過ごしやすい気候であること、英語が公用語であること、親日国であり日本人も多く在住していることなど、英語留学先としての魅力はいっぱいです!パラオの今後の留学事情に注目ですね!