ベトナムについて
みなさんはベトナムについてどのくらいの知識がありますか?ベトナム留学についてお話しする前に、まずはベトナムがどのような国かをご紹介します!
ベトナムはどんな国?
ベトナムは50以上の異なる民族からなる多民族国家で、公用語はベトナム語です。
日本と同じように、南北に長い地形のベトナムは、北部・中部・南部で気温や気候に違いが見られます。しかし、全体的に見ると、年間の平均気温は比較的高く日本よりも過ごしやすいです。
ベトナム人の国民性は真面目で勤勉と言われており、コミュニケーションをとる上でも日本人との齟齬が少ないとも言われています。
またベトナムは、日本と国交の深い国になっており、日本の政治家の行き来も盛んで、両国は友好な関係にあります。日本を訪れるベトナム人旅行客や、日本で働くベトナム人も最近増えてきています。
ベトナムは社会主義ながら急速に経済発展を遂げている国の一つです。留学は間近でその成長を見れるチャンスにもなります!
戦争は過去の話?
ベトナムといえば、1955年から1975年にかけて起こったベトナム戦争を思い浮かべる人が多いかもしれません。
ベトナムで一番の大都市ホーチミンには「戦争証跡博物館」という博物館があります。ベトナム戦争の貴重な資料や傷跡が見学できる施設で、留学した際はぜひ訪れてもらいたい場所の一つです。当時使用していた本物の戦車や戦闘機や、枯葉剤のために犠牲になった胎児など、戦争の悲惨さを物語った数多くの展示があります。ベトナムを知る上で避けては通れない悲惨な出来事、ベトナム戦争。その過去があってこそ今のベトナムはあるので、ぜひ見学してベトナムについてもっと知ってもらいたいです。
気になる治安は?
海外を出歩かない人からすると、東南アジアは治安が悪いイメージがあるという人もいるのではないでしょうか。ベトナムの治安は比較的良く、夜道を歩いたり、スラムなどの危険地帯へ行かない限りは基本的に普通に生活することができます。
しかし、外国人に対するスリ等の軽犯罪やぼったくりは存在するので、予めしっかりと対策をしたり、対処法を知っておくことが大切です。また、最近ではスマートフォンの盗難被害も増えているので、細心の注意が必要です。
これはベトナムに限らず、他の国でも言えるお話ですが、留学する際は
①貴重品は自分でしっかり管理する
②知らない人を安易に信用しない
③危険な地域を予め把握し近づかない
の3点を気をつけておきましょう。自分の身は自分で守るのが鉄則です!
物価は本当に安い?
実は、ベトナムは東南アジアでもトップクラスに物価が安い国です。例えば、タイでミネラルウォーターを買うと30円程なのに対し、ベトナムは約17円と破格の値段担っています。ローカルバスの運賃は約25円。タクシーは初乗り55円。現地の本格フォーは飲み物とセットで300円もあれば食べることができ、全体的にかなり安いのが分かると思います。
ただし、注意しなければならないのは輸入品が高めということです。輸入品の多いベトナムでは、地元のものと輸入品の値段の差が大きいです。例えば、アメリカ産のポテトチップスが約150円。ベトナム産のものだと約50円で買えるものもあります。インスタント麺も現地のものは約15円ですが、日清カップヌードルは約60円と現地と比べるとかなり値段が上がります。日本よりは安い値段で買うことができますが、留学へ行った際は積極的に現地のものを買うことで費用をかなり抑えることができるでしょう。
また、ベトナム留学は学費もかなり安く済ませることができます。ベトナムへ1ヶ月語学留学した際の学費は1〜5万円程。費用は授業時間数やクラスの人数によって異なりますが、1コマ(90分)で800~2,000円程が目安です。一年間大学留学をする場合は私立と国立で値段はかなり変動します。国立大学の場合、年間の学費の目安は1~10万円程。一方、私立は20~100万円とかなり高額になります。学校によって違いはありますが、一例を挙げるとベトナム英国大学の場合は年間で80~100万円程度の学費が必要です。私立大学への留学を検討している場合は、大学や団体が運営している奨学金の制度を調べてみると良いでしょう。
ベトナム料理は日本人に合う?
ベトナム料理は、隣国である中国と食文化で交わりがあるため、エスニックな料理が苦手な人でも親しみやすい中華風の味付けになっています。また、東南アジアはスパイスが効いていて辛いイメージを持っている人もいるかもしれませんが、ベトナムは東南アジアでは珍しいマイルドな味付けで、多くの日本人に人気です。ここでは定番のベトナム料理を2つご紹介!
①フォー
まずは日本でも大人気のフォー。フォーは代表的なベトナム料理で、米粉で作った平打ち麺と牛肉や鶏肉などでだしをとったさっぱりとしたスープのベトナム版のラーメンといった料理です。パクチー、牛肉や鶏肉、つみれなどの具が入っているものが一般的です。
②バインミー
かつてフランスの植民地だったベトナムには、食文化にもフランスの影響を見ることができます。その代表とも言えるのがバインミー。ベトナム版のサンドイッチで、ヌクマムという小魚を原料とする醤油のような調味料を使用しているのが特徴です。
どちらもベトナムへ留学した際はぜひ食べてほしい料理です。留学した際は現地の料理も楽しんでみてくださいね!
ベトナム留学の特徴
ベトナムについて知ったところで、ここからはベトナム留学の特徴についてお話ししていきたいと思います!
特徴① アジア人が多い
日本では珍しいベトナム留学ですが、実は中国や韓国といったアジアからの留学生が多いのが特徴です。中国の方といえば、英語を流暢に話すイメージがありませんか?同じアジアに住んでいても、各国の英語教育は全く違います。留学を機に、中国人や韓国人がどのように英語を学んでいるのか、日本と何が違うのか見てみるのも面白いかもしれません。
特徴② 各地に旅行に行ける
ベトナムは陸続きでラオスやカンボジア、中国と繋がっており、留学中の休日を使って気軽に他の国を訪れることができます。また、格安航空会社「Air Asia」などを利用してタイやマレーシア、インドネシアなどへも簡単に移動することが可能です。東南アジアの多くの国は物価が日本よりも安いため、旅行費を安く済ませることができます。留学したは際はぜひ色々な国へ行ってそれぞれの国の違いを発見してみてください。
特徴③ 大学では英語で学べる
はじめにベトナムではベトナム語が話されるとお話ししました。しかし、ベトナムの外資系企業や日系企業では英語が公用語なので、大学を卒業したベトナム人は英語を話すことができます。つまり、大学の英語教育がしっかりしていることになります。ベトナムの大学へ留学すると、英語『を』学ぶのではなく、英語『で』何か他の分野について学ぶことができます。また、英語を学べる語学学校も充実しています。
ただ、日常生活において周りはほとんどベトナム語を使うため、英語を話す機会が少なくなりがちです。これはベトナムだけでなく、英語を公用語としない留学先全てにおいて言えることです。ここで大切になってくるのが、自分から積極的に英語を話す機会を増やすこと。同じ授業を取っている他国の人と仲良くなって、一緒にご飯を食べに行ったり、休日にベトナムを観光したりと英語を使う機会は自分でたくさん作ることができます。留学へ行った際はぜひ実践してみてください。
特徴④ ボランティア活動ができる
ベトナムでは、ボランティア活動も盛んに行われています。特に多いのが子供に関するボランティアです。ベトナムには、支援を必要としている子供たちにチャイルドケアを提供したり、孤児院へ訪問するなど、子供を支援するボランティアが数多く存在します。プログラムによっては無料で参加することができるものもあるので気になる方はぜひ調べてみてください。
特徴⑤ 日本語教師にも挑戦できる
ベトナム人の留学先第1位が日本であることを皆さんはご存知ですか?2018年度には7万人以上も訪れ、実は日本に留学しに来ている方の出身国も中国に次いで第2位なのです。つまり、ベトナムで日本語はとても人気のある言語で、日本語教育のニーズもかなり高いのです。語学留学や大学への正規留学をしながら、日本語教師アシスタントとしてより充実した留学生活を送ってみるのも良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。留学先として真っ先には頭に思い浮かばないベトナムですが、このようにベトナム留学には魅力がたくさんあります。この記事を読んでベトナムが英語留学の選択肢のひとつとなれば幸いです。