小学生の英語留学先に人気の国は?
特に人気の定番なのはカナダ、オーストラリア、ハワイです。
これらの地域では非常に治安が良く、受け入れ環境もとても整っています。
最近では、シンガポールやフィリピン、マレーシアなどの東南アジアの国々も人気も集めています。シンガポールを除いた東南アジアの国々の一番の強みは、その留学費用の安価さ。小学生の英語留学先の選択肢はますます多様化しています。
カナダ、オーストラリア、ハワイ、シンガポール、フィリピン、マレーシア、5ヶ国1地域、それぞれの場所の留学先としての特徴を紹介していきます!
小学生の英語留学先:カナダ
カナダはサマーキャンプの受け入れが非常に盛んな国です。
バンクーバーやトロントを中心に行われれるサマーキャンプでは世界中から集まってくる様々な国の子どもたちと一緒に、様々なアクティビティを通して楽しく英語を学ぶことができるほか、カナダの手つかずの大自然に触れながら、元気いっぱいに遊ばせることもできます。
カナダ第3の都市であるバンクーバーは、世界で最も住みやすい都市ランキングのトップ10に毎回ランクインしており、治安の良さはお墨付きです。
サマーキャンプを盛んに受け入れている地域として、現地にサポート機関が存在する場合もあり、受け入れ態勢の充実度も抜群。
キャンプのプログラム内での英語レッスンに加えて、学生寮に滞在することで、海外の多様な地域から来る留学生たちとともに衣食住を共にできることも魅力の一つです。
異文化共存の生活経験によって、子どもが英語や海外に対する興味を広げてくれると嬉しいですよね。
小学生の英語留学先:オーストラリア
カナダと同様に、多文化共生社会のオーストラリアでは、小学校から世界の異なる言語や文化を尊重する態度が教えられています。
オーストラリアの人は異文化に対して抵抗が少ないと言われているため、お子さんが英語をしゃべることに自信がなく、なかなか自分から話しかけることができなかったとしても、周りの子どもたちが積極的にコミュニケーションをとろうとしてくれます。現地学校の先生たちも、とても親身になって接してくれるようです。
海に囲まれた自然豊かな環境で、サーフィンやボディーボードなどのマリンスポーツを体験できるのもオーストラリアならではの魅力です。
また、日本との時差は1時間から2時間半(オーストラリア国内では、地域によって時差が異なる)と僅かしかないので、連絡をとりやすいことも、子どもを単独で留学させる親にとっては安心材料の一つですよね!
小学生の英語留学先:ハワイ
日本人の海外旅行先の王道としても有名なハワイですが、留学先としても、高い人気があります。過去にハワイを訪れた経験があることから、馴染みのある安心できる場所として留学先の候補にあげる人も少なくないようです。
火山性の島々で構成されるハワイでは、美しいビーチでのマリンアクティビティや、南国の植物が生い茂る山でのハイキングなどを通して、海と山、両方の大自然の恵みを存分に感じることができます。
アウトドア派の親子は楽しめること間違いなしです。
ハワイは民族的な多様性も豊かで、アジア系の人が多いのも特徴の一つです。日本人も多く滞在しているので、万が一の事態が起こったとしても、日本語でコミュニケーションをとることができる場所や相手を見つけることはそう難しくありません。日本語対応可能な病院もあるので、子どもの安全を第一に考える親にとっては心強いですよね!
小学生の英語留学先:シンガポール
シンガポールでの英語留学の最大の魅力はなんといっても、世界トップクラスの教育水準の高さにあります。
シンガポール国立大学は世界大学ランキングにおいてアジアナンバー1の座を獲得しており、世界標準の学歴資格である国際バカロレア(IB)が取得可能なインターナショナルスクールも充実しています。世界中から集まってくる学習意欲の高い子どもたちと共に学ぶことは、大きな刺激になりますよね。
また、街中で中国語が聞こえるのが’当たり前なシンガポールの場合、英語を学ぶことが第一の目的であっても、滞在する期間の長さによっては中国語を習得できるチャンスも大いにあります。バイリンガルどころか、日本語、英語、中国語のトリリンガルになれる可能性もあります。
シンガポールは環境的にとてもきれいな都市で、治安面も十分にクリアしていることも安心材料のひとつですよね。
小学生の英語留学先:フィリピン
最近になって人気急上昇中のフィリピンでの英語留学。
留学の手軽さが決め手となっています。とにかく留学費用が安いのです!日本と比べると、物価もかなり安く、現地の語学学校に払う授業料や現地での生活にかかるコストがおさえられるため、欧米圏での留学の約3分の1から半額の費用で留学することができます。お財布にやさしいのはありがたいですよね。
また、学校やサマーキャンプの開校時期がはっきりと決まっている他の国々と違い、フィリピンの語学学校の多くは、どの時期からでも入学することが可能な上、たった1、2週間の短期留学でも受け入れてもらえるので、自分に合ったタイミングと滞在期間で留学を始めることができます。
費用が安いことから教育の質が心配かもしれませんが、カリキュラムの主流はレベルの高い英語試験を合格した先生とのマンツーマン授業です。個人の英語力に合わせて進むので、個別対応で、質の高いものになっています。単純に英語を話す機会の多さなら、欧米圏での留学を超えているかもしれません。
費用も安く、教育の質も保証されているとは、人気が出るのも十分うなずけますよね!
小学生の英語留学先:マレーシア
マレーシア留学の特徴の一つは多様な学校、教育方法の選択肢の中からお気に入りのものを選べるということです。
マレーシアのインターナショナルスクールは数の多さはさることながら、英国式、国際バカロレア(IB)式、米国式、オーストラリア式、日本式、シンガポール式、中華式、フランス式と、教育の選択肢は豊富にあります。多くの教育方法は基本的には英語で行われます。全寮制のボーディングスクールでは、英語力だけでなく心身の成長も期待できます。
高額な費用がかかるイメージが強いインターナショナルスクールですが、マレーシアのインターナショナルスクールは入学料、授業料ともに日本と比べるとはるかに安い相場で済ませることができます。具体的には、日本だと、入学金に100万円かかるところが、マレーシアだと10万円程度になります。
また、マレーシアも多民族国家であることから、異なる文化を持った人達に対してとても寛容な態度で接する社会的土壌があり、日本人としてありのままで過ごすことができます。
小学生を英語留学させるにあたっての注意点
以上、小学生の英語留学先に人気な国の特徴を紹介してきましたが、「ここなら子どもを行かせてみたい!」というような国や地域はあったでしょうか?
ここからは、小学生の英語留学を現実的に考えていく上で、知っておきたい注意点を、親子留学の場合と単独留学の場合に分けて解説します!
親子留学の場合
やはり、親子留学の場合の最大の注意点は、親が子どもの学習に干渉しすぎないことに尽きるでしょう。
子どもと一緒に行くので安全面は大丈夫ですが、子どもの教育に熱心になりすぎるあまり、親が子どもの学習に過干渉になってしまいがちです。海外での英語を中心にした学校生活は小学生くらいの子どもにとっては新しい発見や驚きの連続ばかりです。ワクワクする反面、不安でいっぱいなのも当然でしょう。
子どもがわからないことや不慣れなことに遭遇した時に、親が簡単に答えを教えたり、大人の力によって解決してしまったりせずに、子ども自身にじっくり解決策を考えさせる時間を作ることで、より大きな成長につながります。
子どもが学びを得るのを待つこと、見守ることも親の大切な役目です。
また、単独留学の場合にも共通していえる注意点なのですが、夏の長期休暇を利用しての留学は、行っても周りも日本人ばかりだったというケースが少なからずあるようです。夏休みが始まった直後に行くなどして時期を周りとずらせば、、日本人が集中しそうなタイミングを避けることができます。
単独留学の場合の注意点
単独留学の場合の注意点は、現地で直接子どもとコミュニケーションをとって、子どもの心理的なケアをしてあげられる人をしっかりと確認しておくことです。
留学前に、いくら万全の準備とサポート体制を整えても、いざ子どもが海外に行ってみると、予想外の事態が起こることは少なくありません。その際、健康面においては、受け入れ機関の方でも十分に配慮していますが、心理面に関しては紹介したすべての国において、必ずしもケアの体制が整っているとはかぎりません。
子どもがつらい表情をしていたら、現地の親切な学校の先生が励ましてくれるかもしれませんが、やはり日本語を話すことができ、心理的ケアのプロフェッショナルであるスタッフがいるかどうかの確認はしておくべきでしょう。
子どもにとって心強い話し相手になるだけではなく、親としても安心して送り出せますよね!
まとめ
グローバル化や大学入試改革に伴い、ますます英語力の獲得は重要になってきています。国際社会では、母国語と英語を話せるのが当たり前になってきているので、小学生のうちから、英語でコミュニケーションをとる経験は大いに役立つでしょう。
一昔前までは、小学生の英語留学は、教育熱心な親が移住して、子どもを留学させるようなハードルの高いものとして認識されていましたが、留学費用が安いフィリピンやマレーシアといった東南アジアの国々も選択肢にあがり、確実に、小学生留学の敷居は下がってきています。
留学先の選択肢の多様化、サポート体制の充実化により、小学生の英語留学は今後ますます増えていくのではないでしょうか。
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