英語留学にあたり入っておきたい保険 各社比較&留学先事情をご紹介

英語留学に対する保険の基礎知識

留学生活には期待も大きいですが、慣れない海外での生活ですので、不安もまた浮かび上がります。思いがけず病気になるかもしれませんし、何らかの事故に巻き込まれるリスクもあります。出発前に忘れてはならないのが留学保険です。

短期の旅行と違って長期間海外に滞在する留学では、健康で安全に過ごすために保険加入が必要になります。しかし、留学保険については、「どれがおすすめなのかわからない」とか「私にピッタリな保険はどれだろう」などと悩んでしまいがち。

各保険会社が用意している留学保険はどれも大きな差がないように見えますが、保険プランの補償内容には違いがあるなど、チェックしておきたいポイントは多いです。特に留学保険の場合は、留学先の国の医療状況、治安上のリスク、ステイ先がどんな場所なのか、長期留学か短期留学か、またはワーホリなど、複雑に様々な要素が絡んできます。

そして気になるのはやっぱり保険料。もちろん安ければ安いほどありがたいのですが、安易にただ安い保険プランを選んでしまうと、本当に必要なときに十分な補償が受けられないということもあり得ます。これは通常の保険でも同じことですが。

このサイトを通して留学保険につて正しい知識を身に着け、そして間違いのない保険選びをしていただきたいと思います。

留学保険は必ず入らないといけない?

留学保険は任意保険であるため、強制ではなく、それがないと留学できないというものではありません。しかし、留学先の学校によっては、留学保険などの何らかの保険への加入を学生に義務付けていますので、確認が必要です。留学保険に入っていないと、入学許可は下りても留学をスタートすることができないというケースもあるわけです。

入学する学校が決まっていて、その学校が保険加入を求めている場合はもちろん、現地に行ってから学校を決める場合も、必ず前もって留学保険に入っておくことをおすすめします。学校によっては、保険のあっせんをしてくれることもありますが、自由に保険を選べるのであれば、自分に合った保険をしっかり吟味して選ぶようにしましょう。

海外旅行保険との違いは?

留学保険について正確に理解するためにも、通常の海外旅行保険と留学保険の違いについて押さえておきましょう。留学保険を申し込むか悩んでいる人は、確認しておく必要があります。

数日で終わる海外旅行と違い、長期の留学は長期間に及びますので、病気やケガなどのリスクも高く、トラブルに巻き込まれて保険にお世話になるケースが実際に多いです。留学保険には、一般の海外旅行保険に付帯されていない特約がセットされていて、 長期で海外に滞在する場合に起こり得る他人への賠償事故や身の回り品の事故に幅広く対応できるようになっています。

さらに細かい違いは、海外の住宅内で起きる賠償事故(個人賠償責任補償)や身の回り品の事故(携行品補償もしくは生活用動産補償) の補償範囲や対象物といったところ。 死亡補償や治療費に関する補償に関しては、留学保険と一般の海外旅行保険のどちらも同じ補償になっているケースが多いです。

通常の海外旅行保険は、現在はインターネットに気軽に申し込みができ、出発当日の飛行機待ちの時間に加入するということも可能です。しかし、留学保険のような期間が長い保険は事情は別で、保険の窓口で担当者と対面でないと契約ができないケースが多く見られます。従って、留学保険に入るのであれば、時間を確保することが大切。あとになって慌てないように、日にちに余裕をもって申し込みをすませておくことが無難です。

英語留学する前にできるだけ事前準備しよう!

留学保険を用意している保険会社

お金はかかるけど、入っておいてよかったと後から実感するのが保険。海外留学する際にうってつけの、留学保険を提供している保険会社の中から、5社を紹介します。

AIG損保

AIG損保

海外留学保険は、さまざまなリスクを幅広くカバーしています。とくに長期滞在予定者(保険期間32日以上の契約)については、住居内の家財や身の回り品の盗難・破損、借家の火災による家主への賠償責任、など現地でアパートなどを借りて生活する場合のトラブルもしっかりカバーしているところが優れているポイントです。さらに国内に残る家族の死亡・危篤による一時帰国費用(オプション、保険期間3か月以上にセット可能)にも対応しています。

また、ワーキングホリデー用プランもあり、ケガ・病気の治療の充実補償、さらに治療・救援費用を無制限に補償する「インフィニティプラン」があります。

ジェイアイ傷害火災

ジェイアイ障害火災

海外留学保険として提供している「t@bihoたびほ」は、数少ない「ネットで入れる海外留学保険」で、留学生とその保護者から高評価を得ています。

「生活用動産(長期契約用)」や「個人賠償責任(長期契約用)」といった長期契約専用の補償項目があり、海外に長期滞在する場合に特有のリスクを補償しているところもポイント。「治療・救援費用」の補償範囲に「妊娠初期症状に対する治療費用」があり、また留学専用のオプション(被保険者年齢:32歳以下)として「疾病に関する応急治療・救援費用」「歯科治療費用」を揃えている点も特徴です。

東京海上日動

東京海上日動

東京海上日動では「海外旅行保険・留学生プラン」が用意されており、東京海上日動が提携している世界80都市以上の病院で保険証券または保険契約証を提示することで、自己負担なしで治療を受けられる「キャッシュレス・メディカル・サービス」が特徴のプランです。

緊急時の現金の手配(保険期間3か月まで。ご用立ての上限金額は、US1,000ドルまで。金利・手数料無料)のサービスがあり。現金盗難等で急に現金類が不足した場合に、現金を用立てし世界32万か所で受け渡し可能になっています(用立てした金額は、後日利用者のクレジットカードから引き落とし)。

チャブ保険

チャブ保険

留学生専用プランでは、アパートでの失火、家財の盗難など、海外生活のあらゆるトラブルを幅広くカバーしています。ワーキングホリデー用のワーホリ保険もあります。

通常の賠償責任の保障ばかりでなく、滞在中に部屋を水浸しにしたり、火災を起こして家主に対し賠償を負った場合も補償の対象になるほか、「居住施設内の家財や身の回り品」の盗難や破損も保障の対象となる点も特徴的です。

「キャッシュレス医療サービス」や「スーツケース修理業者紹介サービス」、24時間対応の「チャブ日本語サービス」も備えています。

三井住友海上

三井住友海上

三井住友海上の留学保険は、海外生活のさまざまなトラブルを補償していて、オプションと組み合わせることで、より安心の留学生活をバックアップしています。

留学生専用の特約では、留学中に他人にケガをさせたり、居住するアパートに失火または水漏れなどにより損害を与えたことで賠償責任を負ったときの補償や、留学先の宿泊施設・居住施設内にある自身の家財または身の回り品の盗難、破損に対しての補償などがあります。また、家族を始めとする扶養者が事故により、死亡または重度後遺障害となったときでも、留学が続けられるよう費用を補償可能です。

主要国の留学生への保険事情

留学先によって保険のシステムは違います。現地で保険加入を義務付けられているケースもあれば、日本で用意された保険がかえって手厚すぎることもあります。

ここでは、留学先3か国の保険事情をご紹介します。

保険事情:アメリカ

アメリカの大学は、それぞれの州の法律にのっとり、すべての在学生に保険の加入を義務づけています。これにより、アメリカの大学に留学を希望する人は、必ず何らかの保険に入る必要があります。

日本の留学生が加入する保険は、日本の保険会社による留学保険(海外旅行傷害保険の一種)か、入学先の大学が指定(紹介)する保険です。

アメリカの大学が指定(または紹介)する保険は、アメリカの医療保険となっており、アメリカの一般的な保険と同じ保険のルールやシステムが適用されます。保険料は、年間500~800ドルくらいのものが中心です。また、日本の保険会社によるの留学保険が大学が指定する保険の補償内容をすべてカバーしている場合には、加入が免除されることもあります。

保険事情:オーストラリア

オーストラリアに留学する場合、学生ビザを取得する際に必ず加入しないといけない保険があります。それが、OSHC(Overseas Student Health Cover=海外留学生保険)です。これは、オーストラリアの国民保険で受けられる補償と同等のものが受けられるものとなっています。

OSHC保険があれば、滞在中に病気したりケガをしても治療を受けられるばかりか、手術、入院、処方箋、救急車での運送に関する費用などが補償されます。

ただ、OSHC保険では、留学生が加入する日本の留学保険のように、盗難などのトラブル関係についてはカバーしていません。また、既存の疾患、症状、障害に関する治療も補償対象外となりますので、万が一に備え、留学保険と両方加入しておくのが無難でしょう。

保険事情:フィリピン

フィリピン留学では、短期でも長期でも保険への加入が欠かせません。フィリピンにはまだまだ衛生環境が良くない地域があり、体調を崩す留学生が少なくなく、日本よりも病院に行く機会が増えることもあります。

各保険会社が用意する海外留学保険は、アメリカ留学やカナダ留学などに合わせて手厚く作られています。フィリピン留学には基本的にホームステイはないので、火災や器物損害の賠償、緊急一時帰国費用など、留学保険についている補償は必要ではなく、海外旅行保険で十分カバーできるようです。

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まとめ

いかがでしたか?留学先では、何が起こるかわかりません。どんなトラブルに巻き込まれるかわからず、万が一の備えは万全にしておきたいものです。

日本で加入できる留学保険、留学先で用意されている保険の双方の情報を把握して、海外で安心して生活していけるよう、自分にふさわしい保険に加入しておきましょう。