長年英語に触れてきて、何の不自由もなく英会話ができる。そんなあなたは間違いなく英語上級者と言えるでしょう。しかし、そんな方のなかにも英語に不安を抱えている方もいるかと思います。
この記事では、英語上級者の方が陥りやすい悩みや留学する目的についてご紹介していきます。今後の英語の勉強の仕方や留学の参考になれば幸いです。
上級者の定義とは?
そもそも英語「上級者」を表す明確な定義はありませんが、ここでは英語上級者の定義を、英語を外国語として捉えなくなるとしています。つまり、英語を話すときに、または読むときに、日本で習ったような文法をもとに話す・読むというプロセスを辿らなくなる ことです。
中級レベルの時点では、まだ英語を外国語として使用していて、話すときに文法的思考で話している過程を通りますが、それがある時から自然に話すというプロセスに変わってきます。
つまり、日本人が日本語を話すときと同じ感覚で英語を話すことができる ということです。また、それはリスニングにも同じことが言えるでしょう。
英語上級者の悩み
英語上級者の定義については理解いただけたでしょうか?続いては、英語上級者ならではの悩みについてご紹介します。
英語力の伸ばし方がわからない
英語上級者ともなると、英語での軽いコミュニケーションは問題なくこなすことができるでしょう。しかし、「細かいニュアンスを表現できない」「話す内容をざっくりとは理解できているが自信がない」など、さらに上を目指す方からすれば、いつまでも不安が拭いきれません。
そして何より、既にネイティブと会話しているだけでは英語力が伸びない ことに気づきます。こうなってくると、前までのように英会話を楽しむというよりは自分の足りない部分の補習作業になってきます。
これについては、自分の課題を明確にしたうえで、勉強時間を確保し、ひたすら英語学習に励むしかありません。
英語学習のモチベーションが下がる
前述でも少し触れましたが、英語がある程度できるようになると自分のできていない部分ばかりが気になって悲観的になり、だんだん英語学習のモチベーションも下がってきてしまいます。
事実、ネイティブの語彙力は大卒で25,000語程度と言われており、一見「英語がペラペラ」のように見えてもネイティブとの差を埋めるには、かなりの労力が必要となります。
良い結果が出なかったからといって悲観的にならず、自分にとって何が課題となっているのかを理解し、できない部分とどんどん向き合う
ようにしましょう。
上級者の英語留学の目的
英語上級者が留学する目的と言えば、それは「さらなる英語力の向上」の他ないでしょう。
また、英語留学をすることで、海外でしか受けることのできない試験を受けることができたり、海外でしか受けることのできない授業を受けることも可能です。
ケンブリッジ英語検定を受ける
ケンブリッジ英語検定は、TOEICや英検と比べて国際的に認められた英語検定能力試験 です。これは、英語上級者にとっては、自分の英語の実力をより効果的に知ることができるものです。
国際通用性が強いこともあり、留学の入学申請の際の英語能力の証明にもなります。また、ケンブリッジ英検は、英語の知識の量を測る試験ではなく、英語を使いこなす能力を判断する生涯有効な試験でもあるので、とても実用的な資格を取得できることになります。
ビジネス英語をマスターする
英語上級者の方の中には、プロの翻訳や通訳を目指している方や海外の赴任が決まった、または海外で既に働いているという人もいるでしょう。そういった方はビジネス英語をマスターする必要があります。
ビジネス英語をマスターするといっても、ただビジネスシーンで英会話ができるだけでなく、海外のビジネス自体の理解を深める ことも重要になってきます。そうなってくると勉強の幅も広がり、英語の内容も濃いものになります。
また、そのようなことのすべてを日本で学ぶことは難しく、結果的に海外留学が必要不可欠となってくるでしょう。
学校選びには細心の注意を!
英語上級者の留学は、学校選びが大変重要となってきます。
海外の語学学校では英語のレベル別に生徒のクラスを分けますが、小規模の語学学校などではクラス分けの数が少なく、自分のレベルに合った授業を受けることができないなどということも起こり得ます。
また、自分の目的に合ったコースやプログラムを見つけることも重要です。語学学校の中には英語で専門知識を学ぶことのできるところもあり、目的のはっきりしている英語上級者の方には最適です。
英語留学するをする際は細かいところまで調査を行い、留学先・語学学校・コース選びに失敗しないように細心の注意を払いましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
英語上級者レベルになれば、学習量や学習時間も増え、もっと英語を突き詰めようとするが故に多くの悩みを抱えます。
自分に足りない英語力にしっかり向き合いながらも、ネイティブに近づこうと気を張りすぎず、英語に出会った頃のように楽しくレベルアップを目指していきましょう!