長く親しまれてきた人気のYouTube英語学習チャンネルを活用した、新しいオンライン学習サービスが始まりました。2026年10月15日に発表された「バイリンガール・アカデミー」は、1,300本以上の既存動画を「教材」へと昇華させ、無料から本格的な英語コーチングまで、幅広い学習ニーズに応える3つの学び方を提供します。
「見て終わり」から「使える英語」へ。新サービスの背景と目指すもの

多くの英語学習者が経験するのは、「教材として与えられた内容は理解できるのに、いざ自分で話すとなると言葉が出てこない」というジレンマです。このサービスが目指すのは、まさにそのギャップを埋めること。楽しんで見ているだけの動画を、実際に使えるスキルへと変換するための仕組みを提供します。
10年以上見ているが話せない…そんな悩みを解決
サービスを立ち上げた吉田ちかさんによると、チャンネルには「10年以上動画を見ているけれど、なかなか話せるようにならない」という声が多く寄せられていたそうです。同じ動画を見ていても、英語を話せるようになる人とならない人がいる。その違いは、動画を見た後に、能動的に「学ぶ」というプロセスを踏んでいるかどうかにあると考えました。単なる視聴を超えた、能動的な学習の場が必要だったのです。
長年エンターテインメントとして楽しんできた動画を、「実際に使える英語」に変えるための場所を提供すること。これは吉田さんが5年間温めてきた構想で、オンラインで完結するため、場所や時間を選ばず誰でも参加できる点が特徴です。
5年越しの構想が英語コーチングの知見と融合
この構想を現実のサービスとして形にしたのが、オンライン英語コーチングのノウハウを持つ企業との共同開発でした。動画で「英語を楽しむ」ことを届けてきたクリエイターと、個人の目標達成まで「英語を伸ばす」ことに伴走してきたコーチング専門家が手を組むことで、両方の強みを兼ね備えた学習プラットフォームが誕生しました。
動画を見て「英語って楽しい!」と思ってもらうだけでなく、そこで出会った英語をちゃんと自分のものにして、実際に使えるようになるところまでお手伝いできたら。
サービスの開発者である吉田さんのこの言葉が、このアカデミーが目指す学習の本質を端的に表しています。英語学習において、動機付け(楽しい)と習得(使える)は車の両輪。このサービスは、その両方を包括的にサポートする新しい形の学習環境と言えるでしょう。
3つの学び方。自分の目的とペースに合わせて選べるコース



このサービスは、英語学習者の多様なニーズに応えるため、3つの異なるコースを用意しています。気軽に始めたい人から、本格的にスキルアップを目指す人まで、自分の学習スタイルと目標に合わせて最適なコースを選択できます。
コース選択のポイントは、「どの程度、英語学習にコミットする時間と意欲があるか」です。
| コース名 | 料金 | 主な特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| OPEN CLASS | 無料 | LINEで毎日フレーズが届く | まずは英語に触れる習慣をつくりたい人 |
| THE CLASSROOM | 月額1,100円(税込) | 動画を5ステップで学ぶ学習アプリ | 毎日少しずつ体系立てて学習したい人 |
| MASTER COURSE | 公式サイトで要確認 | 専属コーチによる英語コーチング | 短期間で集中的に英語力を伸ばしたい人 |
無料で始められるLINE講座「OPEN CLASS」
英語学習の最大のハードルは「継続すること」です。OPEN CLASSは、その第一歩を後押しする無料の習慣形成サービスです。LINEに登録するだけで、バイリンガール英会話の動画から厳選されたフレーズとその解説が毎日届きます。おすすめの学習方法も合わせて紹介されるため、何から始めればいいか迷っている初心者にとって、理想的な入り口となるでしょう。
- 完全無料で始められる
- 毎日届くので、自然と英語に触れる習慣がつく
- 動画で実際に使われたリアルなフレーズを学べる
月額1,100円の学習アプリ「THE CLASSROOM」
「動画を見るだけ」から一歩進んで、能動的に英語を「自分のものにする」ための学習アプリがTHE CLASSROOMです。サービスを開発した吉田ちかさんが5年間温めてきた構想が形になった、このサービスの核となるコースです。
最大の特徴は、動画を使った5段階の学習ステップです。単に視聴するだけでなく、理解度を確認し、聞き取れなかった部分を意識し、使える表現を蓄積していく設計になっています。
まずは字幕なしで短いクリップを見て、耳だけで英語をとらえます。
動画の内容が理解できたかを、簡単なクイズで確認します。
動画と連動して流れる英文と日本語訳で、正確な内容を確かめます。
聞き取れなかった表現や重要なフレーズを、穴埋め形式で復習します。
覚えておきたい表現をまとめて確認し、お気に入りに登録して自分のフレーズ集を作ります。
さらに、学んだことを記録してフィードバックが得られる日記機能や、他の受講者と交流できるコミュニティボードなど、継続をサポートする機能も充実しています。動画は旅や食事などテーマ別に検索でき、教材も定期的に追加される予定です。
専属コーチが伴走する「MASTER COURSE」
本気で短期間での英語力向上を目指す人に向けた、本格的な英語コーチングコースです。専属コーチが一人ひとりの目標やライフスタイルに合わせて学習プランを設計し、週1回のカウンセリングや日々のLINEサポートを通じて、目標達成まで徹底的に伴走します。
- 専用カリキュラム:吉田ちかさん本人が書き下ろし、録音したオリジナルリスニング教材。
- 入会特典:オリジナルデザインのウェルカムボックスと、受講生限定のオリジナルコンテンツ。
- 吉田ちかさんとの接点:入学式イベントや受講生限定のオンラインイベントへの参加権利。
専用教材は、単に英語を学ぶだけでなく、前向きな気持ちになれる内容が中心となっています。英語コーチングに興味はあっても一歩を踏み出せなかった人を後押ししたいという思いから開発されました。第1期生の募集はすぐに満席となるなど、高い関心を集めています。
「THE CLASSROOM」学習アプリの具体的な使い方と特徴



月額1,100円(税込)で利用できる学習アプリ「THE CLASSROOM」は、バイリンガール英会話の動画を使って学ぶWebアプリです。スマートフォンとパソコンのどちらからでも利用でき、1本の動画を「見て終わり」にせず、「実際に使える英語」として定着させるための仕組みが細かく設計されています。
教材となる動画は、Family(家族)、Food(食事)、Travel(旅行)、Shop(買い物)などのテーマ別に探すことができ、自分の興味や学習目的に合わせて選びやすくなっています。教材は今後も定期的に追加される予定です。
1本の動画クリップを深く学ぶ5つのステップ
このアプリの最大の特徴は、動画を短いクリップに分け、1本のクリップに対して体系的に学ぶ5つの学習ステップです。
字幕なしでクリップを見て、耳だけで英語をとらえます。聞き取れない部分があっても構いません。
動画の内容を理解できたかを、簡単なクイズで確認します。
動画と連動して流れる英文と日本語訳で内容を確かめます。聞き取れなかった部分や意味が曖昧だった表現を、このステップでしっかりと確認します。
穴埋め形式のテストに挑戦します。聞き取れなかった特定の表現に意識を向け、正確なリスニング力を鍛えます。
最後に、クリップの中で覚えておきたい重要な表現やフレーズを一覧で確認します。自分だけのフレーズ集「My phrases」にお気に入り登録することができます。
一度学習したクリップは「完了」ではなく、翌日以降に復習として再度出題される設計となっています。これにより、知識の定着を強力にサポートします。
学習を継続・定着させるためのサポート機能
「THE CLASSROOM」は、動画学習に加えて、学習習慣の形成とコミュニティによるモチベーション維持にも力を入れています。
- My English Journal:学んだことや気づきを記録する日記機能です。書いた内容に対してフィードバックが届くため、アウトプットの質を高めることができます。
- Community Board:毎日のお題に対して、受講者が回答を書き込める掲示板です。他の学習者の考えに触れることで刺激を受け、孤独になりがちな独学の環境を補います。
- My phrases:学習中に「使える!」と思った表現を集め、自分だけのフレーズ帳を作成できます。実践の場ですぐに引き出せる知識のストックとして活用できます。
このアプリは、楽しみながら英語に触れる「インプット」と、記録やコミュニティを通じた「アウトプット」、そして復習による「定着」のサイクルを一つのプラットフォーム内で完結させています。英語学習で陥りがちな「教材をこなすだけ」の状態から脱却し、能動的に学びを深めたい方に特におすすめのコースです。
英語学習者にとっての価値と活用のポイント



このサービスが提供する新しい学び方は、従来の動画視聴から一歩踏み込んだ能動的な学びにあります。教材となる動画コンテンツそのものは、既に多くの学習者が親しんできたものです。しかし、ただ「見て終わり」にするか、そこからさらに一歩進んで「自分の英語」として定着させるための仕組みを活用するかで、学習効果に大きな差が生まれます。
最大の価値は、長年「エンタメとして楽しんだ」膨大な動画を、「実際に使える英語」に変換するための具体的な方法論と環境を提供している点です。
既存の動画学習との違いは「能動的な学び」にある
多くの英語学習者は、楽しい動画を見て英語に触れることはあっても、それを自分のものにするまでに至らない場合があります。バイリンガール・アカデミーでは、動画を短いクリップに分け、視聴後にクイズで理解を確認し、穴埋めテストで聞き取れなかった部分を意識化し、最後に覚えておきたいフレーズを整理するという一連のステップを踏みます。このプロセスこそが、受動的な視聴から能動的な学習への転換を促します。さらに「My English Journal」で学習の気づきを記録し、フィードバックを得られる機能は、自己学習では見落としがちな「振り返り」の習慣化を支援します。
すでに動画を見ている方は、その知識を土台に「THE CLASSROOM」で復習と定着を図るのが効果的です。知っている内容でも、クイズやテストを通じて能動的に思い出すことで、記憶が強固になります。無料の「OPEN CLASS」で毎日少しずつ触れる習慣をつくり、学習リズムができてから月額コースに進む「ステップアップ方式」もおすすめです。
コース選択のヒント:自分の学習スタイルと目標を考える
3つのコースは、英語学習に対するコミットメントの度合いによって明確に使い分けられます。まずは無料のLINE講座で、英語に触れる「習慣のきっかけ」をつかむ。その習慣が定着し、もっと深く学びたいと思ったら、月額制の学習アプリで体系的なトレーニングを始める。そして、短期間で集中的に成果を出したい、または一人では学習計画を立てられないと感じる場合は、専属コーチのサポート付きのコースを検討する。このように、学習のフェーズに応じて柔軟にコースを選択・変更できる設計は、長期的な継続を後押しします。
「とりあえず高いコースを選べば効果が出る」とは限りません。高額なコーチングコースはサポートが手厚い反面、相応の時間と意欲が必要です。まずは無料または低額のコースで、自分の学習スタイル(一人でコツコツ進められるか、他者からのサポートが必要か)や、生活の中で確保できる学習時間を見極めることが、挫折を防ぎ、投資対効果を高める近道です。
また、学習アプリ内の「Community Board」のように、同じ目標を持つ学習者同士が集う場があることは、孤独になりがちなオンライン学習において強力なモチベーション維持の手段となります。身近な学習仲間の存在は、「一人じゃない」という安心感と、互いに刺激し合う環境を提供してくれるでしょう。
開発の背景と今後の展開
このサービスが誕生した背景には、ある明確な課題がありました。それは、多くの人々が長年、英語に親しむ「入口」として楽しんできた動画コンテンツが、そのままでは「使える英語力」として定着しづらい、という現実です。サービス開発者は、「動画を見た後に学ぶ過程を踏み、英語を自分のものにしているかどうか」が、上達の大きな分かれ目だと指摘しています。つまり、「楽しむ」体験と「学ぶ」仕組みを融合させることが、この新サービスの最大の目的と言えるでしょう。
長年「見て楽しい」と感じてきた素材を、「使える」スキルへと昇華させるための仕組みが、ここに誕生しました。
このサービスは、英語を楽しく、リアルに届けてきた動画コンテンツと、一人ひとりの課題に合わせて成果まで伴走する英語コーチングの専門ノウハウを組み合わせることで実現しました。動画視聴後の学びのプロセスを体系化した学習アプリやLINE講座の設計には、コーチングサービスで蓄積された知見が活かされています。また、本格的なコーチングコースでは、その専門コーチ陣が指導を担当します。この融合により、「英語を楽しむ」と「英語を伸ばす」という、これまで別々のサービスで提供されることが多かった二つの価値を、一つのプラットフォームで実現しています。
サービスはオンラインで完結するため、場所や時間を選ばず、誰でも参加できる点も大きな特徴です。教材となる動画コンテンツは、今後も定期的に追加されていく予定であり、学習リソースは継続的に拡充されていきます。
本格的な英語コーチングを提供する「MASTER COURSE」の第1期生(約15名)の募集は、発表後早々に満席となりました。これは、従来の動画視聴者の中に、さらに一歩踏み込んだ学習を求めている層が確実に存在することを示しています。第1期は11月1日から開講します。この早期の反響は、サービスに対する高い関心を物語っており、今後、より多くの学習者に合わせたサービス展開や、コンテンツのさらなる充実が期待されます。
関連リンク










