教育出版の株式会社旺文社は、2026年9月7日に「2026-2027年対応 直前対策 英検3回過去問集」シリーズを発売した。準1級から5級までの6レベルで刊行されるこのシリーズは、学習者が試験直前に総仕上げをするための定番教材だ。
「英検3回過去問集」シリーズとは? 試験直前の総仕上げに最適な定番教材

このシリーズは、試験の傾向を把握し、実戦力を養うために編まれた教材である。直近の2025年度第1回から第3回までの過去問を3回分収録しており、筆記、リスニング、面接(二次試験)の対策を1冊で網羅できる。長年多くの学習者に支持されてきた理由は、この「直近の傾向がわかる」という実用性の高さにある。
最新3回分の過去問で出題傾向を把握
最新の3回分の過去問を解くことで、頻出の単語や問題形式、リスニングのスピード感、面接での質問の流れなど、実際の試験に即した傾向を体感できる。試験直前の限られた時間で効率的に弱点を補強し、本番への自信をつけるのに最適な分量と言えるだろう。
音声・採点アプリと連携した学習サポート
従来の紙の教材としての機能に加え、旺文社が提供する公式アプリとの連携が大きな特徴だ。リスニングや面接の音声は、スマートフォンアプリ「英語の友」で手軽に再生できる。また、アプリ「学びの友」を使えば、一次試験(筆記・リスニング)の採点を自動で行うことが可能だ。これらのデジタル特典は、学習の利便性を大きく高める要素となっている。
- 準1級から5級までの6レベルを刊行
- 2025年度第1回から第3回の過去問を収録
- 筆記、リスニング、面接(二次試験)の対策が可能
- 公式アプリ「英語の友」で音声再生に対応
- 公式アプリ「学びの友」で一次試験の自動採点が可能
- アプリやWeb特典の利用可能期間は2028年9月30日まで
注目の新機能1:ライティングAI採点で独学対策の壁を突破
英検のライティング対策で、独学の学習者が最も悩むのが「自分の解答がどれくらいのレベルなのかわからない」「どう改善すれば良いのかわからない」という点です。今回の改訂版では、その課題を解決する新機能として「ライティングAI採点(お試し)」を搭載しました。準1級から3級までの学習者は、旺文社公式アプリ「学びの友」を通じてこの機能を体験できます。
AIが語い・文法を添削、改善例を提示
このAI採点機能は、単に点数をつけるだけでなく、英検に特化した観点で採点し、具体的な改善例を提示してくれます。例えば、使用した語いや文法の誤りを指摘し、より適切な表現を提案します。また、スコアをさらに上げるために必要な要素についてもAIがコメントします。
ライティングの「型」を学ぶ段階では、AIからの客観的なフィードバックは非常に有効です。自分の解答を何度も見直すだけでは気づけない弱点を、AIが指摘することで効率的に改善点を見つけられます。特に、語いの選択や文法の正確さといった基礎部分の強化に役立ちます。
利用上の注意点と効果的な活用法
このAI採点機能を効果的に活用するためには、いくつかの重要な注意点を理解しておく必要があります。
- このAI採点は、公益財団法人日本英語検定協会による監修や指導を受けたものではなく、採点の品質について公式に認められたものではありません。旺文社によると、あくまで学習の補助ツールとして位置づけられています。
- AIが生成する添削内容やコメントは、最終的にユーザー自身が確認し、適切かどうかを判断する必要があります。特に、表現の「自然さ」や文脈に合ったニュアンスの判断は、AIよりも人間の感覚を優先すべき場合があります。
効果的な活用法としては、まずは自分の力で解答を書き、その後AIの採点結果と照らし合わせて改善点を探ります。AIの指摘を鵜呑みにするのではなく、「なぜこの指摘がなされたのか」を考え、自分なりの答えを導き出すプロセスが学習を深めます。また、同じ問題で複数回書き直し、AIの評価の変化を確認するのも良い練習になります。
注目の新機能2:PCで「英検S-CBT」を疑似体験できるCBT体験サービス
英検の受験方法は、紙で受ける従来型に加え、コンピューターで受験する「英検S-CBT」形式も広く実施されています。CBT形式は、画面を読みながら解答を入力するため、操作や時間配分に慣れるための事前練習が特に重要です。今回の改訂版では、自宅のPCで本番に近い環境を体感できる「CBT体験サービス」が準1級から3級に搭載されました。この機能を活用することで、コンピューター試験特有の緊張感や操作感に事前に慣れ、本番での実力を存分に発揮するための準備ができるようになります。
自宅のPCで本番に近い環境を体感
- 対応端末:PC(Windows または Mac)のみ。スマートフォンやタブレットでは利用できません。
- 対応OS:Windows 11、または macOS 10.8以降。
- 推奨ブラウザ:最新版のMicrosoft EdgeまたはGoogle Chrome。
書籍に記載されたWeb特典サイトから「CBT体験サービス」にアクセスします。画面は本番の「英検S-CBT」にそっくりなインターフェースで表示され、マウスクリックやキーボード入力で解答を進める疑似体験ができます。
画面の切り替え方や解答の入力、確認方法を実際に操作して練習します。特にライティング問題では、キーボードでの英文入力や見直しの流れを体感することで、本番での時間的、精神的余裕が生まれます。
このサービスを活用する際には、以下の2点に留意することが重要です。まず、利用できるのはPCのみであり、スマートフォンやタブレットでは動作しません。事前にご自身のPC環境が条件を満たしているか確認しましょう。次に、体験サービスで使用される問題は、書籍に収録されている従来型英検(2025年度第1回)のものが流用されています。これは「英検S-CBT」の過去問そのものではありませんが、CBT形式の操作方法や試験全体の流れを練習するための非常に有用なツールとなります。
CBT形式の試験は、問題用紙と解答用紙をめくる感覚や鉛筆でマークする感覚とは異なり、初めての受験者にとっては操作そのものがストレスになることもあります。この「CBT体験サービス」を何度か試すことで、画面の見方やマウス操作に慣れ、試験内容そのものに集中できる状態を作り上げることが最大のメリットです。特に、ライティングや長文読解など、画面上でスクロールしながら解答するセクションの練習には最適です。
各級の書籍詳細と価格 自分に合ったレベルを選ぼう



このシリーズは準1級から5級までの全6種類で構成されています。英語学習の目標や現在のレベルに合わせて、最適な1冊を選ぶことができます。価格は級が上がるにつれて高くなり、準1級が2,420円(税込)、5級が1,375円(税込)となっています。
準1級〜3級と4・5級で機能が異なる
今回新たに追加された「ライティングAI採点(お試し)」と「CBT体験サービス」は、対象が準1級・2級・準2級・3級に限られます。これは、ライティング問題が登場し、コンピューター受験形式での受験機会が多い級に対応した設計です。一方、4級と5級にはこれらの機能は付属せず、代わりにカラースピーキングテスト問題カードが付いています。これは、学習段階に応じた適切なサポートを提供するためです。
| 級 | 税込価格 | 主要付属機能 |
|---|---|---|
| 準1級 | 2,420円 | ライティングAI採点、CBT体験、面接カード |
| 2級 | 1,980円 | ライティングAI採点、CBT体験、面接カード |
| 準2級 | 1,870円 | ライティングAI採点、CBT体験、面接カード |
| 3級 | 1,760円 | ライティングAI採点、CBT体験、面接カード |
| 4級 | 1,485円 | スピーキングテストカード |
| 5級 | 1,375円 | スピーキングテストカード |
すべての級に共通して、過去3回分の筆記・リスニング・面接問題と、詳しい解説が収録された別冊、練習用のマークシート解答用紙が付属します。公式アプリを利用すれば、リスニング音声の再生や一次試験の自動採点も可能です。自分の受験予定級や学習の目的に合わせて、必要な機能が備わっているかを確認して選ぶと良いでしょう。
ライティングの添削指導を受けたい方や、コンピューター形式の試験に慣れたい方は、準1級から3級のシリーズを選ぶと、新機能をフルに活用できます。一方、基礎固めやスピーキングの練習を重視する場合は、4級・5級も十分な学習効果が期待できます。価格と機能のバランスを考慮して、自分の学習計画に最も合った1冊を選びましょう。
試験直前の学習計画にどう組み込む? 効果的な活用シーンを解説
新しい機能が追加されたとはいえ、限られた試験までの時間で最大限の効果を引き出すには、学習計画への戦略的な組み込みが鍵となります。ここでは、試験本番1〜2週間前の「直前対策」期間に焦点を当て、各機能をどのように活用すれば効率的に弱点を補強し、本番の自信につなげられるかを具体的にご紹介します。
ライティングAI採点の活用法
ライティングは、自分では気づきにくい語いの使い方や文法の癖が出やすい分野です。AI採点を活用する際は、単にスコアを確認するだけでなく、改善点を具体的に学ぶことを意識しましょう。
- 1回目:素直に書いてみる
まずは時間を計り、自分の実力で解答してみましょう。採点後は、AIが指摘した「語い・文法の添削」や「スコアアップのためのコメント」を丁寧に読みます。 - 2回目:改善点を意識して書き直す
AIからのアドバイスを参考に、同じ問題でもう一度挑戦します。指摘された表現をより適切なものに置き換えたり、論理構成を見直したりすることで、実践的な修正力が身につきます。 - 3回目:別の過去問で実力チェック
AIの指摘を踏まえた上で、別の回のライティング問題に取り組みます。学んだことが自然に反映できているか、新たな課題はないかを確認します。
同社によると、AIの採点は、公益財団法人日本英語検定協会による監修を受けたものではありません。あくまで「お試し」のツールとして、自分の答案の傾向を客観的に把握し、改善を繰り返すための参考にすることが最も効果的な使い方です。
CBT体験サービスの活用法
コンピューターで受ける試験は、問題を読む速度やマウス操作、時間配分に慣れることが非常に重要です。本番で戸惑わないためにも、事前のリハーサルは欠かせません。
必ず本番と同じ環境で体験しよう
このサービスはスマートフォンやタブレットでは利用できません。試験の1〜2週間前までに、自宅のパソコン(WindowsまたはMac)で、実際に受験する予定のブラウザを用意し、本番さながらの環境で模試を体験してください。画面のスクロールや解答の選択・入力の感覚を体感することで、本番特有の緊張感を軽減できます。
音声アプリを活用したリスニング・面接対策
リスニングと面接(スピーキング)は、耳と口を慣らす「反復練習」が最も効果的です。まとまった学習時間が取りにくい社会人や学生でも、スキマ時間を有効活用できます。
- 通勤・通学時間:アプリを利用して、収録されている3回分のリスニング音声をシャドーイング(聞こえた音声を少し遅れて真似して発音する練習)してみましょう。
- 家事の合間:面接(二次試験)の音声をBGMのように流し、質問のパターンや応答のリズムに耳を慣らします。
- 就寝前:その日に解いた問題のリスニングパートを再度聞き、聞き取れなかった部分をスクリプトで確認する復習に使います。
これらの機能を計画的に組み込むことで、試験直前の貴重な時間を、弱点の集中的な補強と本番への自信構築に最大限活かすことができるでしょう。
旺文社の学習サポートアプリ「英語の友」と「学びの友」とは
今回発売される過去問集は、単なる書籍を超えて、デジタルツールと連携した学習体験を提供します。その中心となるのが、旺文社が提供する公式学習アプリ「英語の友」と「学びの友」です。これらのアプリを活用することで、書籍に収録された音声の再生から解答の確認、弱点の分析まで、学習の流れをスムーズに進めることができます。
- 「英語の友」:リスニング・面接の音声をスマートフォンで再生
- 「学びの友」:マークシート式の解答を自動採点、学習履歴を管理
- 「学びの友」:ライティングAI採点(準1級〜3級)を体験可能
300冊以上対応のリスニングアプリ「英語の友」
「英語の友」は、旺文社が刊行する多くの英語資格試験対策書に対応した音声再生アプリです。従来はCDを再生したり、PCから音声ファイルをダウンロードしたりする必要がありましたが、このアプリを使えばスマートフォンですぐにリスニング音声を聴くことができます。書籍付属のバーコードを読み取るだけで音声が準備されるため、学習開始までの手間が大幅に省けます。英検の二次試験(面接)の音声も収録されているので、本番さながらの練習が可能です。
旺文社によると、このアプリは300冊以上の書籍に対応しており、CDやWebダウンロードに代わる新しいリスニング学習ツールと位置づけられています。
自動採点と学習管理ができる「学びの友」
「学びの友」は、解答結果の管理や学習の進捗をサポートするアプリです。最大の特徴は、一次試験のマークシート式解答を自動で採点できる機能です。自分で答え合わせをする手間がなく、すぐに正答数を確認できます。さらに、次のような機能で、より効果的な学習を後押しします。
- 問題絞り込み機能:間違えた問題だけを集中的に解き直すことが可能。
- 学習カレンダー:日々の学習記録を確認し、モチベーション維持に役立つ。
- 「ライティングAI採点」体験:準1級〜3級では、英検に特化した観点でのAIによる語い・文法の添削を試すことができる。
「学びの友」を利用するには、無料の会員ID「旺文社まなびID」への登録が必要です。一度登録すれば、旺文社が提供する他の学習サービスでも共通して利用できます。
同社によると、アプリ「英語の友」での音声再生、アプリ「学びの友」の自動採点・ライティングAI採点、Web特典サイトの音声ダウンロードなどのサービスは、2028年9月30日までご利用可能です。ただし、期間内にアプリやPCにダウンロードした音声やデータは、期間終了後も引き続き使用できるとのことです。
- 「英語の友」と「学びの友」はどちらも必ず使わなければいけませんか?
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必ずしも両方を使う必要はありません。リスニング音声をスマートフォンで手軽に聴きたい方は「英語の友」を、解答の自動採点や学習管理をしたい方は「学びの友」を、それぞれ必要に応じて利用できます。もちろん、両方を組み合わせることで学習効率が高まります。
- アプリの利用には追加費用がかかりますか?
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アプリ自体のダウンロードおよび基本機能の利用は無料です。ただし、アプリを利用するためには書籍に付属するシリアルコードやバーコードが必要です。また、「学びの友」を利用するための「旺文社まなびID」の登録も無料です。
- 過去問集の音声は、アプリ以外の方法でも聞けますか?
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はい、聞けます。旺文社のWeb特典サイトから音声ファイルをダウンロードして、PCや音楽プレーヤーで再生することも可能です。アプリとダウンロード、どちらか使いやすい方法を選ぶことができます。
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