不規則動詞を攻略!『過去形と過去分詞の違い』を理解し、英作文のミスをゼロにする方法

「不規則動詞の過去形と過去分詞、どっちを使うんだっけ…」。英作文やスピーキングの最中に、一瞬の戸惑いを感じたことはありませんか?「study」なら「studied / studied」と規則的で簡単ですが、不規則動詞は「go」が「went / gone」、「see」が「saw / seen」と変化が予測できず、暗記に頼らざるを得ません。多くの学習者がこの不規則動詞の壁にぶつかり、特に過去形と過去分詞の使い分けでミスを繰り返してしまいます。この記事では、その混乱の根本原因を解き明かし、正しい理解への第一歩を踏み出しましょう。

目次

なぜ間違える? 過去形と過去分詞の混乱は「役割の理解不足」から

「過去形と過去分詞が同じ形の動詞もあるし、違う形の動詞もあるから、ややこしいんだ」。確かにその通りです。しかし、混乱の原因は「形がバラバラ」という表面的な問題だけではありません。もっと深いところ、文法としての「役割」をしっかり意識できていないことに根本的な原因があるのです。

学習者の脳内で起きている混乱のプロセス

まずは、あなたの学習プロセスを振り返ってみてください。以下のような経験はないでしょうか?

  • 「現在完了形は『have + 過去分詞』」と公式で覚えたので、「I have saw it.」と言ってしまった。
  • 受動態「be動詞 + 過去分詞」も同様に、「It was broke yesterday.」と書いてしまった。
  • 「cut」や「put」のように過去形と過去分詞が同じ動詞ばかりに注目し、全ての動詞で同じ形を使ってもいいと勘違いした。
注意点:「公式」だけの暗記が落とし穴

「have + 過去分詞」「be動詞 + 過去分詞」という文法の「型(かた)」を覚えることは重要です。しかし、その型に当てはめる「中身(過去分詞)」の役割や、それが動詞のどの形なのかを意識しない学習を続けると、いつまで経っても本質的な理解に至りません。型だけを覚え、中身を適当に入れてしまうことが、間違いの元なのです。

この混乱は、主に以下の3つの要因が組み合わさって起こります。

  • パターンの不一致: 不規則動詞には、(A-A-A)型(put-put-put)、(A-B-B)型(build-built-built)、(A-B-C)型(go-went-gone)など、複数の変化パターンが混在します。脳は「〜ed」という規則的なパターンを好むため、この不規則性が学習の負担となります。
  • 役割の意識の欠如: 現在完了形や受動態の「公式」を、単なる呪文のように暗記していると、その構成要素である「過去分詞」が持つ「完了」や「受け身」の意味・機能を意識する機会が失われます。
  • 「過去」という言葉の誤解: 「過去形」も「過去分詞」も、名前の一部に「過去」が付いています。このため、「どちらも過去のことを表すから、同じように使えるのでは?」という誤った連想が生まれがちです。実際には、過去形は「単なる過去の事実」を、過去分詞は「完了や受け身といった別の文法要素と組み合わさって使われる」という、全く異なる役割を持っています。

混乱の原因は「形」よりも「役割」の理解不足にあります。過去形と過去分詞は、名前こそ似ていますが、文中で果たす機能が根本的に異なる別物だと認識することが、攻略の第一歩です。

混同を防ぐ! 過去形と過去分詞の「役割」を根本から理解する

過去形と過去分詞が同じ形の規則動詞ならまだしも、不規則動詞では「どっちを使えばいいの?」と混乱しがちです。この混乱は、それぞれの「文法上の役割」がきちんと理解できていないことに原因があります。ここでは、過去形と過去分詞の根本的な違いを「役割」という視点から明らかにします

比較項目過去形過去分詞
主な役割過去の事実・動作をそのまま描写する動作の「完了した結果」や「受け身の状態」を表す
使われる形単独で動詞として機能する「have + 過去分詞」や「be + 過去分詞」の一部として使われる
時制の表現単独で過去の時制を表す単独では時制を表さない
イメージ過去の一点を指す
事実の描写
過去の動作による「現在の状態」
状態・影響の描写

過去形の役割:単純に「過去の事実」を述べる

過去形は、その名の通り「過去に起こった事実」を、主語の視点からそのまま述べるために使います。最もシンプルで基本的な使い方です。

  • 主語が「〜した」「〜だった」という事実を表す。
  • 文脈から明らかな過去の一点を指す。
  • 助動詞(haveやbe)を必要とせず、単独で過去時制の動詞として機能する。
過去形の例文で確認

I bought a new laptop yesterday.
(私は昨日、新しいノートパソコンを買った。)
「買う」という過去の事実をそのまま描写。

She wrote a letter to her friend.
(彼女は友達に手紙を書いた。)
「書く」という過去の動作を事実として述べている。

過去分詞の役割:動作の「状態・影響・結果」を表す形容詞的要素

一方、過去分詞は少し特殊です。それ自体では時制を表すことができず、他の要素と組み合わさって初めて意味を成します。その核心は「受動(された状態)・完了(終わった結果)」のニュアンスです。まるで「形容詞」のように、動作の結果として生じた「状態」を描写する役割を持ちます。

  • 完了形(have + 過去分詞):過去の動作が「現在(または過去・未来)に及ぼす影響・結果」を表す。
  • 受動態(be + 過去分詞):主語が「〜された」という受け身の状態を表す。
  • 形容詞的用法:名詞を修飾して「〜された(状態の)」という意味を加える。
過去分詞の例文で理解を深める

1. 完了形(have + 過去分詞)での使用
I have bought a new laptop.
(私は新しいノートパソコンを買ってしまった[買った結果、今それを持っている]。)
過去の「買う」行為の結果として、今「所有している」という状態に焦点。

2. 受動態(be + 過去分詞)での使用
The letter was written in English.
(その手紙は英語で書かれた。)
手紙が「書く」という動作の受け身(対象)であることを表す。

3. 形容詞的用法(名詞を修飾)
Look at the written instructions carefully.
書かれた説明書をよく見てください。)
「書く」という動作を受けた状態の説明書、つまり「書面の」という形容詞的な役割。

過去形は「過去にした事実」を伝える「動詞」。過去分詞は「された状態」や「終わった結果」を表す「形容詞的な要素」。この役割の違いを押さえることが、混同を解く第一歩です。

「過去分詞」だけが持つ特別な働き:形容詞としての用法

不規則動詞の学習で一番面白い発見は、過去分詞が「動詞の姿をした形容詞」として活躍する場面に出会うことかもしれません。これまで「be動詞 + 過去分詞」の受動態として学んできた過去分詞が、単独で名詞を彩り、文に豊かな表現をもたらすのです。このセクションでは、過去分詞の本質である「状態を表す」という特性が最も輝く、形容詞用法を詳しく見ていきましょう。

核心のポイント

過去形は「過去の事実・動作」を、過去分詞は「その結果としての状態」を表します。形容詞として使えるのは、まさにこの「状態」を表す過去分詞だからです。

名詞を修飾する「前置修飾」と「後置修飾」

過去分詞が形容詞として働く時、名詞を修飾する方法は2通りあります。

  • 前置修飾:過去分詞が名詞の直前に置かれ、1語で修飾する。
  • 後置修飾:過去分詞が名詞の後に置かれ、多くの場合は「過去分詞 + 修飾語句」の形で修飾する。

前置修飾と後置修飾の例を見てみましょう

修飾方法例文意味
前置修飾a broken window壊された窓
(過去分詞のみ)a written exam筆記試験
stolen goods盗まれた品物
後置修飾a letter written in English英語で書かれた手紙
(過去分詞+語句)the problems discussed yesterday昨日議論された問題
a book recommended by my teacher先生に勧められた本

前置修飾がシンプルな「状態」を表すのに対し、後置修飾は「どのように」「誰によって」といった追加情報を含めて状態を詳しく説明できるのが特徴です。

過去分詞形容詞と通常の過去形を区別する視点

ここで、過去形と過去分詞の役割の違いがはっきりと見えてきます。同じ動詞から生まれた「過去形」と「過去分詞(形容詞用法)」を比較してみましょう。

  • 過去形(動作・事実)
    「I broke the window.」
    (私はその窓を壊した。)
    → 「壊す」という過去の動作そのものに焦点。
  • 過去分詞(状態・結果)
    「I saw a broken window.」
    (私は壊された窓を見た。)
    → 壊されたという結果としての状態に焦点。
理解を深める比較

「The window was broken.」という文は受動態ですが、この「broken」も本質的には「窓が壊された状態にある」ことを表しています。つまり、受動態と過去分詞の形容詞用法は、「状態」という共通の核でつながっているのです。

この視点を持つことで、不規則動詞の暗記が単なる形の記憶から、「この形は状態を表すのに使う」という機能の理解に変わります。例えば「see(見る)」の過去分詞「seen」は、「a rarely seen bird(めったに見られない鳥)」のように、「見られる」という状態を描写する形容詞として使えるのです。

多くの不規則動詞の過去分詞(特に-edで終わらないもの)は、この形容詞用法で頻繁に使われます。fallen leaves(落ち葉)、chosen words(選ばれた言葉)、forgotten memories(忘れ去られた記憶)など、表現の幅が広がります。

実践演習1:英文を見て「過去形」か「過去分詞」かを瞬時に見分ける

理論を学んだら、次は実践です。英文を読んでいるとき、文脈から過去形と過去分詞を瞬時に見分ける力は、リーディングの理解度を大きく左右します。ここでは、その見分け方を「3つのチェックポイント」に絞り、実際の例文でトレーニングしていきましょう。慣れてしまえば、ほぼ無意識にできるようになります。

見分けるための3つのチェックポイント

STEP
be動詞を探す

動詞(原型・過去形・過去分詞)の直前にam, is, are, was, wereがあるか確認します。あれば、それはほぼ間違いなく「受動態」で使われている過去分詞です。

例: The book was written by him. (その本は彼によって書かれた)
was の後に written (writeの過去分詞) があるので、過去分詞。

STEP
have/has/hadを探す

動詞の直前にhave, has, hadがあるか確認します。あれば、それは「完了形」で使われている過去分詞です。

例: I have seen that movie. (私はあの映画を見たことがある)
have の後に seen (seeの過去分詞) があるので、過去分詞。

STEP
主語の直後を確認する

上記のどちらも当てはまらず、主語(または疑問文の場合は助動詞の後)に動詞が直接続いている場合、それは「過去形」である可能性が非常に高くなります。

例: She wrote a letter yesterday. (彼女は昨日手紙を書いた)
→ 主語 She の直後に wrote (writeの過去形) があり、be動詞もhaveもないので、過去形。

例外パターンに注意

「had + 過去分詞」の形は「過去完了形」ですが、「had + 目的語 + 過去分詞」の形は「使役」や「被害」の意味になることがあります。この場合のhadは「haveの過去形」で、後ろの過去分詞は目的語の状態を説明しています。

  • I had my hair cut. (私は髪を切ってもらった) → cutは過去分詞だが、受動態でも完了形でもない。
  • He had his car stolen. (彼は車を盗まれた) → 同様に、stolenは過去分詞。

頻出パターン別の識別トレーニング

それでは、実際に英文を見て、下線部が「過去形」か「過去分詞」かを判断する練習をしてみましょう。先ほどの3ステップを思い出しながら考えてください。

練習問題

次の各文の下線部が、過去形(Past)過去分詞(P.P.)かを答えてください。

  1. The window was broken by the strong wind.
  2. They began the project last month.
  3. Have you ever driven a sports car?
  4. I found a fallen leaf on the path.
  5. She had her computer fixed at the shop.

解答と解説

  • 【P.P.】 動詞の前にwas(be動詞)があるので、受動態の過去分詞です。
  • 【Past】 主語Theyの直後に動詞beganがあり、be動詞もhaveもありません。単純な過去の動作です。
  • 【P.P.】 動詞の前にHaveがあるので、現在完了の疑問文です。過去分詞が使われています。
  • 【P.P.】 ここでのfallenは動詞としてではなく、名詞leafを修飾する「形容詞」として機能しています。これは過去分詞の形容詞用法です。
  • 【P.P.】 文頭のShe hadhadは「haveの過去形」です。その後に「目的語(her computer) + 過去分詞(fixed)」の形が続く、例外パターン(使役)です。下線部のfixedは過去分詞です。

このトレーニングで感じたかもしれませんが、過去分詞は常に「何かとセット(be動詞やhave)」で使われるか、または「状態を表す形容詞」として使われる傾向があります。一方、過去形は主語と直接結びつき、単独で過去の事実を述べます。この感覚を掴むことが、英作文でミスを防ぐ第一歩となります。

実践演習2:和文英訳で確実に使い分けるための思考プロセス

リーディングで見分ける力がついてきたら、いよいよアウトプットの本番、英作文です。英文を自分で作る際に「過去形」と「過去分詞」のどちらを使うべきか迷ったことはありませんか?その判断を確実にするために、日本語の文を分析し、適切な英文法構造を導き出す「思考プロセス」を身につけましょう。日本語のニュアンスを正しく理解することが、正確な英文を生み出す第一歩です。

「状態」を表しているか、「事実」を表しているかを最初に問う

日本語の文を前にしたとき、最初に問うべきは「この文が伝えたい核は何か?」です。それは、ある時点での「状態」を描写しているのか、それとも過去に起こった「事実(動作・出来事)」を報告しているのか。この根本的な違いが、選択すべき文法構造を決定します。

STEP
日本語の文の核を分析する
  • 「〜ている」「〜れている」という表現は、現在の「状態」を表す傾向が強い。
  • 「〜した」「〜だった」という表現は、過去の「事実」を表す傾向が強い。
STEP
文法構造を選択する
  • 「状態」を表す → be動詞 + 過去分詞 または have/has + 過去分詞 を検討。
  • 「事実」を表す → 動詞の過去形 を検討。
STEP
文脈や意味を確認する
  • be動詞 + 過去分詞: 受動態(〜される)か、形容詞的用法(〜された状態の)か?
  • have/has + 過去分詞: 現在完了(〜したことがある、〜してしまった)か?
  • 動詞の過去形: 単純に過去の動作を述べているか?
思考の鍵は「結果」と「動作」のどちらに焦点があるか

「状態」とは、何らかの動作の「結果」として生じた状況です。一方、「事実」はその動作そのものを指します。過去分詞は「結果としての状態」を、過去形は「過去の動作そのもの」を表す道具と考えると、使い分けが明確になります。

日本語のニュアンスから英文法構造を逆算する方法

では、具体的な例文を通して、この思考プロセスを実践してみましょう。以下の和文を、段階を追って英訳する過程を追います。

例文で学ぶ思考プロセス

和文1: 「窓が壊れている。」

  • 分析: 「壊れている」は「壊れた」という動作の結果、現在「壊れた状態」にあることを表しています。焦点は「状態」です。
  • 選択: 「状態」→ be動詞 + 過去分詞 を検討。
  • 確認: これは「窓が(誰かに)壊された」という受動態の意味ではなく、「窓が壊れた状態である」という形容詞的用法です。
  • 英訳: The window is broken.

和文2: 「私は昨日窓を壊した。」

  • 分析: 「壊した」は過去の特定の時点(昨日)で行われた動作そのものを報告しています。焦点は「事実(動作)」です。
  • 選択: 「事実」→ 動詞の過去形を検討。
  • 確認: 主語「私」が能動的に行った過去の動作です。
  • 英訳: I broke the window yesterday.

和文3: 「彼はその本を読み終えた。」

  • 分析: 「読み終えた」は「読む」という動作が完了し、その結果として「読み終わった状態」にあることを表します。焦点は「完了という結果状態」です。
  • 選択: 「状態(完了の結果)」→ have/has + 過去分詞(現在完了形)を検討。
  • 確認: 動作の完了が現在に関連する状態(今、本の内容を知っている状態)を生み出しています。
  • 英訳: He has read the book.

和文4: 「その本は多くの人に読まれている。」

  • 分析: 「読まれている」は「読む」という動作が本に対して行われている継続的な状態です。焦点は「受け身の状態」です。
  • 選択: 「状態(受動)」→ be動詞 + 過去分詞(受動態)を検討。
  • 確認: 主語「その本」は動作「読む」の受け手であり、動作主「多くの人」が by で示されます。
  • 英訳: The book is read by many people.

このように、日本語を単語ごとに直訳するのではなく、文全体が伝えたい「核(状態か事実か)」を捉え、それに応じた英文法の枠組みにはめていくことが、正確な英作文への近道です。

覚え方をアップデート:不規則動詞を「グループ分け」で整理する

不規則動詞を「A-A-A型」「A-B-B型」「A-B-C型」といった従来の分類で覚えようとすると、苦労した経験はありませんか?確かにそれは一つの方法ですが、より英作文の精度を上げるためには、動詞の役割に焦点を当てた新しい「グループ分け」が効果的です。ここでは、ライティング時に迷わないための整理法を学びましょう。

新しい分類法:役割に注目した2つのグループ

不規則動詞を「役割」で分けると、大きく2つのグループに整理できます。この視点を持つことで、過去形と過去分詞の使い分けが、より理屈として理解できるようになります。

  • グループ1:過去形と過去分詞が同じ形
    「過去形」と「過去分詞」の両方に同じ単語を使います。いわゆる「A-B-B型」がこれに当たります。
    例: buy (買う) → bought (過去形) / bought (過去分詞), think (思う) → thought / thought
  • グループ2:過去形と過去分詞が異なる形
    「過去形」と「過去分詞」で別の単語を使います。
    例: go (行く) → went (過去形) / gone (過去分詞), see (見る) → saw / seen

特に注意が必要なのは、グループ2の中で、形が似ていて混同しやすい動詞たちです。例えば「sing(歌う)→sang(過去形)→sung(過去分詞)」のように、母音が変化するパターンは、英作文で誤用が起こりやすいポイントです。

混同しやすいペアを「対比」して覚える

紛らわしい動詞を「ペア」や「グループ」としてまとめて覚えることで、記憶が定着しやすくなります。以下の表で、特に間違いやすい組み合わせを整理してみましょう。

動詞過去形過去分詞ポイント
drink (飲む)drankdrunk「rink → rank → ruck」と変化
sing (歌う)sangsung「ing → ang → ung」と変化
sink (沈む)sanksunkdrinkと同パターン
begin (始める)beganbegun「in → an → un」と変化
swim (泳ぐ)swamswum「im → am → um」と変化

このグループの共通点は、過去形が「a」、過去分詞が「u」の母音を持つことです。一度にまとめて覚えてしまうことで、個々の単語をいちいち思い出さずに済みます。

さらに、過去分詞に「-en」が付くパターンもまとめておくと便利です。これは「A-B-C型」の一種ですが、「書く」「壊す」「選ぶ」など、重要な動詞が多く含まれます。

  • write (書く) → wrote → written
  • break (壊す) → broke → broken
  • choose (選ぶ) → chose → chosen
  • speak (話す) → spoke → spoken
  • freeze (凍る) → froze → frozen

これらの動詞を見て「過去分詞は『原形に-enを付ける』わけではない」ことに注意しましょう。あくまで「過去分詞の語尾が-enで終わる」という“形”の共通点として捉えることが、応用を利かせるコツです。

このセクションのまとめ
  • 不規則動詞は「過去形と過去分詞が同じグループ」と「異なるグループ」の2つに大きく分けて整理する。
  • 混同しやすい動詞(例: sing-sang-sung, drink-drank-drunk)は、母音変化のパターンでグループ化してまとめて覚える。
  • 過去分詞に「-en」が付くパターン(write-wrote-writtenなど)をまとめて認識することで、ライティング時の推測精度が上がる。

英作文の自己修正力を高める:チェックリストと復習のコツ

これまでに、不規則動詞の見分け方と英作文の思考プロセスを学んできましたね。しかし、どれだけ理解していても、実際の執筆中には思い込みやうっかりミスが起こるものです。特に時間制限のあるテストや、緊張する場面では、それが顕著になります。だからこそ、完成した英文を「見直す力」を身につけることが、最終的な精度を飛躍的に高める鍵となります。ここでは、あなたが自分の英作文をプロフェッショナルな目でチェックし、確実にレベルアップするための具体的な方法を紹介します。

書き終えたら必ず見直す「動詞形チェックリスト」

文章を書き終えたら、一通り内容を確認する前に、まずは文法構造、特に動詞の形に特化した「最終確認フェーズ」を設けましょう。以下の3つのチェック項目を順番に確認するだけで、過去形・過去分詞の誤りのかなりの部分を防ぐことができます。

動詞形最終確認チェックリスト
  • チェック項目1:過去の事実を書いた文では、動詞は過去形か?
    「昨日〜した」「先週〜だった」といった、単純な過去の事実を述べる文では、動詞は必ず過去形です。不規則動詞の場合は、過去分詞形(3列目)ではなく、過去形(2列目)を使っているか確認しましょう。
    例: I went (goの過去形) to the library yesterday. (正)
      I gone (goの過去分詞) to the library yesterday. (誤)
  • チェック項目2:have/has/had や be動詞の後ろの動詞は、過去分詞か?
    現在完了形(have/has + 過去分詞)や受動態(be動詞 + 過去分詞)が使われている文では、have/has/hadやbe動詞の直後に過去分詞が来ます。ここに過去形を使っていないか確認してください。
    例: She has written (writeの過去分詞) a letter. (正)
      She has wrote (writeの過去形) a letter. (誤)
      The window was broken (breakの過去分詞). (正)
      The window was broke (breakの過去形). (誤)
  • チェック項目3:名詞を修飾している分詞(-ed)は、過去分詞として正しい形か?
    名詞の前後に置かれて修飾する分詞(例: a broken window, the man known as…)は、過去分詞です。特に動詞の原形に単純に-edを付けた形(規則動詞扱い)になっていないか、注意深く確認します。
    例: a fallen (fallの過去分詞) leaf (正)
      a falled (×) leaf (誤)
      a spoken (speakの過去分詞) language (正)
      a speaked (×) language (誤)

このチェックリストを、英作文を書き終えるたびの「儀式」として習慣化してください。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、このプロセスを繰り返すことで、自然と書きながら正しい形を選べる「体感」が身についていきます。

間違いを知識に変える効果的な復習法

チェックリストを使って誤りを見つけ、修正するだけでは十分ではありません。大切なのは、なぜ間違えたのかを理解し、次に同じ間違いを繰り返さないようにすることです。単に答えを直すよりも、はるかに効果的な復習法があります。

間違いを記録する際、単に「過去形と過去分詞を間違えた」と書くだけでは不十分です。あなた自身がその問題を解いたときの「思考のプロセス」を振り返り、言語化することが上達のカギです。

STEP
間違えた問題を特定する

チェックリストや添削を通して、過去形/過去分詞のどちらかを誤って使用していた箇所を洗い出します。

STEP
自分の思考を言語化する

その時、なぜその形(過去形 or 過去分詞)を選んだのか、理由を書き出します。
例: 「この文は『昨日〜した』だから過去形だと思った」「haveがあるから過去分詞だと思ったが、動詞の形をgoの過去分詞goneと覚えていなかった」など。

STEP
正しい思考プロセスと比較する

自分の間違った理由の横に、正しい判断に至るべき思考プロセスを書きます。
例: 【自分の理由】「haveがあるから過去分詞だと思った」→【正しい思考】「確かにhaveがある。これは現在完了形なので、動詞は過去分詞。goの過去分詞はgone。だからhave goneが正しい。」

STEP
誤ったパターンを「見える化」する

自分の間違いにはパターンがあります。例えば「haveの後ろはいつも過去分詞」と機械的に覚えていて、文型を見落としていたり、特定の動詞の不規則変化を覚え間違えていたりします。このパターンをノートにまとめることで、自分の弱点が明確になります。

このプロセスを続けることで、単なる暗記ではなく、「どのような状況で、なぜその動詞形が正しいのか」という文法的な理解が深まります。間違いは、あなたの学習を次のステージに導くための、貴重な「フィードバック」です。それを最大限に活用して、確実に英作文の精度を上げていきましょう。

よくある質問(FAQ)

不規則動詞は全部でいくつくらい覚えれば十分ですか?

日常会話や一般的な文章で頻繁に使われる不規則動詞は、約50〜70個と言われています。まずは「go, see, eat, drink, write, read」など、最も基本的な動詞から確実にマスターし、徐々に範囲を広げていくのが効率的です。重要なのは数をこなすことよりも、1つ1つの動詞の過去形・過去分詞を確実に使いこなせるようになることです。

過去分詞と過去形が同じ形の動詞(例:bought)は、どう見分ければいいですか?

形が同じでも、文中での役割(文法構造)が違います。見分ける最大のポイントは、その動詞の前後にbe動詞(am, is, are, was, were)have/has/hadがあるかどうかです。
例: I bought a book. (過去形: 主語の直後に動詞)
例: I have bought a book. (過去分詞: haveの直後に動詞)
「bought」という形だけを見るのではなく、それがどのような文法構造の中で使われているかに注目しましょう。

「I have went」のような間違いをしてしまうのはなぜですか?

これは「have + 過去分詞」という文法の型は知っていても、肝心の「go」という動詞の過去分詞形が「gone」であることを覚えていない、または混同しているためです。型(have + 〇〇)を覚えるだけでなく、その〇〇に入る個々の動詞の正しい過去分詞形をセットで覚える必要があります。特にgo-went-goneのように過去形と過去分詞が異なる動詞は、ペアで暗記することが大切です。

過去分詞の形容詞用法(例:a broken window)と受動態(例:The window was broken)は何が違うのですか?

核となる意味は「壊された状態」という点で共通しています。違いは、文の中でどのように機能しているかです。
形容詞用法: 「broken」が名詞「window」を直接修飾し、「壊れた状態の窓」という意味の名詞句の一部になります。
受動態: 「was broken」全体が動詞句として機能し、主語「The window」について「壊された」という動作・出来事を述べます。
状態を表すという点では同じですが、文中の文法上の役割が異なります。

不規則動詞の暗記がどうしても苦手です。コツはありますか?

単なる丸暗記ではなく、以下の方法を試してみてください。
1. グループ化して覚える: 母音変化パターン(sing-sang-sungグループ)や、-enで終わるグループ(write-written)など、似た変化をする動詞をまとめて覚えます。
2. 例文とセットで覚える: 「go-went-gone」と形だけ覚えるのではなく、「I go to school. / I went to school yesterday. / I have gone to that museum.」と例文ごと覚えます。文脈があると記憶に残りやすくなります。
3. 定期的にアウトプットする: 覚えた動詞を使って短い英作文を書いたり、口頭で文を作ったりします。使うことで記憶が定着します。
焦らず、少しずつ確実に増やしていくことが長続きのコツです。

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