英検5級・4級「はじめての英検」完全ガイド!試験の仕組みから当日の流れ・合格後の次のステップまで親子で確認できる入門マップ

「英検を受けてみたいけど、どの級から始めればいいの?」「5級と4級って何が違うの?」──そんな疑問を持つ方は多いはずです。英検は日本で最もポピュラーな英語検定のひとつですが、まず試験の全体像をつかんでおくことが、合格への一番の近道です。このセクションでは、英検の仕組みと5級・4級の基本情報をまるごと整理します。

目次

英検5級・4級ってどんな試験?まず全体像をつかもう

英検の級の仕組みと5級・4級の位置づけ

英検は5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の全7段階で構成されています。5級が最も入門レベルで、1級が最上位です。5級と4級は、この7段階の中でいちばん下の2つ──つまり「英語学習のスタートライン」に位置する級です。

学習の目安としては、5級が中学1年生修了レベル、4級が中学2年生修了レベルとされています。大人になってから英語を学び直す社会人にとっても、まず土台を固める意味で非常に取り組みやすい級です。

5級と4級、どちらから受けるべき?レベルの目安

どちらの級から挑戦するかは、現在の英語力によって判断できます。以下のチェックリストを参考にしてみてください。

「be動詞・一般動詞の基本がわかる」「数字・曜日・色などの基本単語を知っている」なら5級からがおすすめです。

「現在進行形・過去形・比較級などを学んだことがある」「簡単な英文を読んで意味がわかる」なら4級に直接チャレンジしてみましょう。

5級・4級は「筆記のみ」──試験形式のシンプルさが初心者に優しい理由

3級以上になると一次試験(筆記・リスニング)に加えて二次試験(英語面接)があります。しかし5級・4級には二次試験がなく、一次試験のみで合否が決まります。面接が不要なぶん、初めての受験でも心理的なハードルが低く、チャレンジしやすいのが大きな魅力です。

項目5級4級
レベルの目安中学1年生修了程度中学2年生修了程度
試験形式一次試験のみ(筆記+リスニング)一次試験のみ(筆記+リスニング)
二次試験(面接)なしなし
筆記問題数(目安)約25問約35問
リスニング問題数(目安)約25問約30問
合格スコアの目安満点の約60〜65%満点の約60〜65%
初心者へのポイント

5級・4級はリスニングが含まれますが、二次試験(スピーキング面接)は一切ありません。「英語を話すのはまだ自信がない…」という方でも安心して受験できます。まずは読む・聞くの2技能から英語力を試してみましょう。

試験の中身を完全解説!5級・4級の出題形式と問題の種類

「試験当日、どんな問題が出るの?」という不安を解消するために、5級・4級それぞれの出題構成をくわしく見ていきましょう。どちらの級も解答形式はマーク式のみなので、記述や英作文は一切ありません。まずは全体像を比較表で確認しましょう。

項目5級4級
筆記時間25分35分
リスニング時間約20分約30分
筆記問題数25問35問
リスニング問題数25問30問
解答形式マーク式のみマーク式のみ

【5級】筆記・リスニングの問題構成と時間配分

5級の筆記は25分で、大問1〜3の3つのパートに分かれています。リスニングはその後に約20分で実施されます。

大問1
語彙・文法問題(15問)

文中の空所に入る単語や語句を4択で選ぶ問題です。中学初級レベルの単語・基本的な文法知識が問われます。

大問2
会話文の空所補充(5問)

短い会話のやりとりを読んで、空所に合う表現を選びます。日常的な挨拶や簡単なやりとりが中心です。

大問3
日本語付き短文の読解(5問)

掲示や短いメモなどを読んで内容を答える問題です。英文は短く、日本語の説明も補助として入ります。

リスニング
3パート・計25問(約20分)
  • 第1部:会話の応答を選ぶ(10問)
  • 第2部:会話の内容に関する質問(10問)
  • 第3部:イラストに合う英文を選ぶ(5問)

【4級】筆記・リスニングの問題構成と時間配分

4級は5級より問題数・時間ともに増え、読解の比重が高まります。筆記35分のあと、リスニングが約30分行われます。

大問1
語彙・文法問題(15問)

5級と同様の空所補充形式ですが、語彙レベルが上がり、現在進行形・過去形・比較級など中学1〜2年レベルの文法が登場します。

大問2
会話文の空所補充(5問)

やや長めの会話文の中で、流れに合う応答や表現を選びます。場面の状況を読み取る力が必要です。

大問3
長文読解(15問)

掲示・メール・説明文など複数のテキストタイプから出題されます。内容理解・情報の読み取りが問われ、4級で最も配点が高いパートです。

リスニング
3パート・計30問(約30分)
  • 第1部:会話の応答を選ぶ(10問)
  • 第2部:会話の内容に関する質問(10問)
  • 第3部:文章の内容に関する質問(10問)

実際の問題はどんな感じ?例題で雰囲気をつかもう

百聞は一見にしかず。実際の出題に近い例題で、どんな英語力が問われるかをイメージしてみましょう。

5級・例題(語彙問題)

I ( ) to school every day.
1. go 2. goes 3. going 4. gone

【正解】1. go / 【解説】主語が I のとき、動詞は原形の go を使います。主語と動詞の一致という基本ルールが問われています。

4級・例題(会話文問題)

A: Did you finish your homework?
B: ( )
1. Yes, I did. 2. No, I am. 3. Yes, you did. 4. No, I have.

【正解】1. Yes, I did. / 【解説】Did you ~? という過去形の疑問文には Yes, I did. または No, I didn’t. で答えます。助動詞の対応を押さえることがポイントです。

例題を見ると、5級は「基本の文法ルールを知っているか」、4級は「文脈の流れを読み取れるか」が問われることがわかります。難しく構える必要はありませんが、それぞれの級に合った準備が大切です。

試験対策のポイント
  • 5級は中学入門レベルの単語・基本文法を固めることが最優先
  • 4級は読解問題の配点が高いため、短い英文を読む練習を積もう
  • リスニングは音声に慣れることが大切。公式の過去問音源を繰り返し聴こう

合格するには何点必要?合格基準とスコアの見方

英検CSEスコアとは?合格基準スコアをわかりやすく説明

英検では「CSEスコア(Common Scale for English)」という統一スケールで合否が判定されます。単純に「何問正解したか」ではなく、各問題の難易度を加味してスコアに換算される仕組みです。難しく聞こえますが、受験者が意識すべきポイントはシンプルで、合格基準スコアを上回るかどうか、それだけです。

満点スコア合格基準スコア正答率の目安
5級550点419点約7割
4級700点622点約6〜7割
合格基準スコアの目安

5級は満点550点中419点以上、4級は満点700点中622点以上が合格の目安です。正答率に換算するとどちらも「約6〜7割正解」が一つの目標ラインになります。

5級・4級の合格率と難易度の実態

5級・4級はともに合格率が比較的高く、しっかり準備をすれば十分に合格を狙えるレベルです。難易度は中学初級〜中級程度で、英語学習をはじめたばかりの方でも対策次第で十分手が届きます。

  • 5級:中学初級レベル。アルファベットと基本単語・文法が身についていれば合格圏内
  • 4級:中学中級レベル。日常会話の基礎表現と簡単なリスニングが問われる
  • どちらもマーク式のみなので、記述や英作文のプレッシャーなし
  • 過去問を2〜3回分こなすだけで出題パターンに慣れやすい

不合格でも「英検 Jr.」との違いや再挑戦のしやすさ

英検 Jr.(ジュニア)は合否のない「英語力の確認テスト」で、スコアで達成度を確認するものです。一方、5級・4級は正式な英語検定として合否が出ます。もし不合格になっても、英検は年3回実施されるため、次の回にすぐ再挑戦できます。また、スコアは受験のたびに記録として残るため、自分の成長を数字で確認できるのも大きな魅力です。

スコアは合否に関わらず発行されます。不合格でも「前回より何点上がった」と成長を実感しながら次回に臨めます。

何割取れば合格できますか?

5級・4級ともに正答率の目安は約6〜7割です。満点を目指す必要はなく、苦手分野を減らしながら得意分野で確実に点を取ることが合格への近道です。

不合格だったらどうなりますか?

英検は年3回実施されるため、次の回にすぐ再受験できます。スコアは毎回記録されるので、前回との比較で成長を確認しながら再挑戦できます。不合格でも学習の記録として活用しましょう。

英検 Jr.と英検5級はどう違うの?

英検 Jr.は合否のない「英語力確認テスト」で、主に小学生が英語に慣れ親しむことを目的としています。英検5級は正式な資格試験で合否が判定されます。英検 Jr.で英語に慣れてきたら、次のステップとして5級に挑戦するのがおすすめです。

申し込みから当日まで!親子で確認する受験の流れ

「どうやって申し込むの?」「当日は何を持っていけばいい?」など、はじめての英検は保護者も子どもも不安がいっぱいです。ここでは申し込みから試験当日・結果確認まで、流れを一緒に確認しましょう。

受験申し込みの方法と締め切りのチェックポイント

英検の申し込みには「個人申し込み」と「学校申し込み」の2つのルートがあります。学校申し込みは費用が割安になることが多く、担任の先生がまとめて手続きしてくれるため、小学生・中学生にとって最もスムーズな方法です。個人申し込みは公式サイトやコンビニ端末から手続きでき、受験地や日程を自分で選べる柔軟さがあります。

STEP
申し込み方法を選ぶ

学校経由か個人申し込みかを確認。学校申し込みの場合は先生からの案内を待ちましょう。

STEP
締め切りを確認・受験料を支払う

申し込み締め切りは試験日の約1〜2か月前が目安です。個人申し込みはコンビニ払いやクレジットカード払いに対応しています。

STEP
受験票を受け取る・印刷する

個人申し込みの場合は郵送またはマイページからダウンロード。学校申し込みは先生から配布されます。受験票が届いたら氏名・級・会場を必ず確認しましょう。

STEP
試験当日・結果確認

試験終了後、約3週間で公式サイトのマイページにスコアが掲載されます。合格証書は後日郵送されます。

試験当日に持っていくもの・会場での動き方

忘れ物があると受験できない場合もあります。前日に必ずチェックリストで確認しておきましょう。

  • 受験票(写真貼付が必要な場合は事前に貼っておく)
  • 身分証明書(学生証・健康保険証など)
  • 鉛筆またはシャープペンシル(HBが推奨)と消しゴム
  • 時計(スマートフォン・スマートウォッチは使用不可)
  • 上履き(会場によって必要な場合あり。受験票で要確認)
  • 交通費・飲み物・軽食(休憩時間用)

会場に着いたら受験票の座席番号を確認して着席します。試験開始前に問題用紙・解答用紙が配布され、監督者の指示に従って記入を始めます。試験終了の合図が鳴ったら鉛筆を置き、解答用紙を回収されてから退室します。途中退室は基本的にできないため、トイレは入室前に済ませておきましょう。

保護者が知っておきたいサポートのポイント

保護者向けサポートメモ
  • 付き添いは会場入口まで。試験室への同伴は原則不可です。
  • 試験時間は5級が約35分、4級が約50分(筆記+リスニング合計の目安)。終了時刻に合わせて迎えに行くとスムーズです。
  • 試験後は子どもの感想を否定せず、まずは「よく頑張ったね」と声をかけてあげましょう。
  • 結果はマイページで確認できます。合否にかかわらずスコアを一緒に見て、次の目標を話し合う機会にしましょう。

申し込みから結果確認まで、保護者がスケジュールを把握しておくことが合格への第一歩です。試験当日は子どもが自信を持って臨めるよう、前日の準備と声かけを大切にしてください。

合格に向けた学習準備ガイド──親子で取り組む勉強法

試験まで何ヶ月あれば大丈夫?逆算学習スケジュールの立て方

英検5級・4級の合格を目指すなら、受験日から逆算して2〜3ヶ月前にスタートするのが理想的です。短すぎると詰め込みになり、長すぎるとモチベーションが続きません。週単位で目標を区切り、無理のないペースで進めましょう。

時期の目安学習の重点1日の目安時間
1〜4週目頻出単語・基本文法のインプット15〜20分
5〜8週目リスニング練習+文法の定着20〜25分
9〜10週目過去問・模擬問題で総仕上げ25〜30分
試験前1週間苦手分野の復習+体調管理15〜20分

毎日少しずつ続けることが大切です。週5日・1日20分でも、2ヶ月で約800分の学習時間が積み上がります。

5級・4級に出る英語を効率よく身につける学習の3本柱

英検5級・4級の対策は、「単語」「文法」「リスニング」の3つを柱として組み立てるのが最も効率的です。それぞれの役割と進め方を確認しましょう。

STEP
単語力をつける

5級は約600語、4級は約1200語の語彙が目安です。市販の単語帳や公式の語彙リストを使い、1日10〜15語を繰り返し声に出して覚えましょう。絵や例文とセットで覚えると定着しやすくなります。

STEP
文法を理解する

5級はbe動詞・一般動詞・疑問文など基礎文法が中心。4級はそこに現在進行形・過去形・比較表現などが加わります。問題集を解きながら「なぜそうなるか」を確認する習慣をつけましょう。

STEP
リスニングに慣れる

英検の公式サイトや問題集の音声を活用し、毎日英語を「聞く」時間を作りましょう。最初はスクリプトを見ながら聞き、慣れてきたら音声だけで内容を理解できるよう練習します。

過去問は試験2〜3週間前から取り組むのがベストタイミングです。本番形式で時間を計って解くことで、問題のペース配分と出題傾向を同時につかめます。

子どもが飽きずに続けるための工夫と保護者の関わり方

小学生や中学生が自主的に英語学習を続けるには、「仕組み」と「環境づくり」が欠かせません。以下のポイントを参考に、無理なく続けられる体制を整えましょう。

  • 学習時間を毎日同じ時間帯に固定し、習慣化する
  • 1回の学習量を少なめに設定し、達成感を積み重ねる
  • シールや手書きのカレンダーで学習記録を「見える化」する
  • 合格後のご褒美を親子で決めておき、目標を具体的にする
保護者の方へ:日常でできるサポート

食事中や車の中で「This is delicious!」「Let’s go!」など簡単な英語フレーズを声に出してみましょう。保護者が楽しんで英語に触れる姿を見せることが、子どもの「英語って面白そう」という気持ちにつながります。正確さより、英語を使う雰囲気づくりを大切にしてください。

合格したら次はどうする?英検デビュー後のステップアップロードマップ

英検5級・4級に合格したら、次の目標を早めに設定しておくことが大切です。「次は何を目指せばいい?」「どのくらい間を置けばいい?」など、合格後の疑問をまとめて解決しましょう。

5級合格→4級、4級合格→3級へ進む目安とタイミング

英検は年3回実施されるため、合格した次の回か、その次の回を目標にするのがちょうどよいペースです。合格直後は英語への自信がついている時期なので、勢いを活かして次の級の学習をスタートさせましょう。

ただし、無理に急ぐ必要はありません。学校の定期テストや部活の忙しさに合わせて、余裕があるタイミングで受験を計画するのがベストです。

5級→4級→3級→準2級と、1つずつ着実にステップアップしていくのが英検攻略の王道ルートです。

二次試験目安の英語レベル
5級なし中学初級程度
4級なし中学中級程度
3級あり(面接)中学卒業程度
準2級あり(面接)高校中級程度
3級以上は面接あり・早めに知っておこう

3級から上の級には、一次試験(筆記・リスニング)に加えて二次試験(英語面接)があります。面接では試験官と英語で会話するため、読む・聞くだけでなく「話す力」の練習も必要です。4級合格後から少しずつ音読や会話練習を取り入れておくと、3級受験時にあわてずに済みます。

英検取得が学校・入試・将来にどう活きるか

英検の資格は取得して終わりではありません。中学・高校によっては英検の取得級を内申点の評価に加味したり、入試で優遇措置を設けているケースがあります。特に3級以上になると、その恩恵を受けやすくなります。

  • 中学・高校の内申点評価に英検取得級が考慮される場合がある
  • 高校・大学入試で英検のスコアや取得級が優遇される制度がある
  • 就職活動や社会人になってからも英語力の証明として活用できる
  • 海外留学・交換留学の出願時に英語力の証明書類として使えることがある

優遇制度の内容は学校・地域によって異なります。在籍している学校や志望校の入試要項で必ず確認しましょう。

英検を続けるモチベーションを保つための「成長の見える化」

英語学習を長続きさせるコツは、成長を目に見える形で記録することです。英検では一次試験のスコアが数値で通知されるため、受験のたびにスコアを記録しておくと「前回より上がった!」という達成感が得られます。

  • 受験ごとのスコアをノートや表に書き留めて「成長グラフ」を作る
  • 合格証書を目に見える場所に飾り、達成感を日常的に感じる
  • 「次の級に合格したら〇〇する」など小さなご褒美を設定する
  • 家族や友人に合格を報告して「応援してもらえる環境」を作る

次の級はいつ受ければいい?

合格した次の回か、その次の回(約4〜8ヶ月後)を目安にするのがおすすめです。学校行事や定期テストのスケジュールと照らし合わせて、無理なく準備できる回を選びましょう。焦って受けるよりも、しっかり準備して臨む方が合格率も上がります。

取得した級はどこで使える?

取得した英検の級は、学校の内申点評価・高校や大学の入試優遇・就職活動での英語力証明など、さまざまな場面で活用できます。特に3級以上は優遇制度の対象になるケースが多いため、取得した証明書は大切に保管しておきましょう。

著者プロフィール

大学受験・英語資格試験塾講師。大学時代にアメリカへ1年間留学。卒業後は海外書籍を取り扱う出版社で編集職に6年間従事した後、英語教育の現場へ転身。大学受験生向けや、社会人の英語資格試験対策の講義を担当し、実践的で分かりやすい解説に定評がある。出版社時代に様々なジャンルの英語書籍を担当した経験から、法律から工学まで業界特有の英語表現やビジネス英語に関する幅広い知識を持つ。また、二児の母という立場から、実体験に基づいた子どもの英語教育に関する発信も行っている。

目次