ビジネス英語の「話し方の型」を2ヶ月で習得する集中プログラムが開講 アビタスとJ-Bizエデュケーションが共同開発

ビジネス英語の「話し方の型」を2ヶ月で習得する集中プログラムが開講 アビタスとJ-Bizエデュケーションが共同開発

英語を学習するビジネスパーソンが直面する、ある課題が注目されています。それは「単語やフレーズを知っているのに、いざという時に話せない」「会議で要点がうまく伝わらない」という現実的なジレンマです。

こうした課題を集中的に解決するための新たなプログラムが、2026年10月16日より開講されることが発表されました。これは、短期間でビジネスコミュニケーションに必要な「話し方の型」を習得することを目的とした、2ヶ月間の集中プログラムです。

目次

なぜ単語が分かっても話せないのか? 従来の学習法の落とし穴

多くの学習者は、英語を「知識」として集積することに注力しがちです。単語帳や例文の暗記に膨大な時間を費やしても、実際の会議や交渉の場面になると、言葉が出てこない、または話しても相手に意図が伝わらないという経験はないでしょうか。

多くの学習者が直面する壁

「週末はたくさん単語を覚えたのに、月曜の朝の国際会議では一言も発言できなかった」
「メールでは書ける内容が、口頭での説明になると急に論理が曖昧になってしまう」
このような経験は、単語や文法の知識だけでは補えない「コミュニケーションの技術」が不足していることを示しています。

「何が言いたいの?」と問い返される理由

発表資料によれば、このプログラムが着目するのは「単語の丸暗記」や「ネイティブのような流暢さ」を追い求める従来の学習法の限界です。特にビジネスの現場では、文化的背景や論理構成を無視した発言は、たとえ正しい単語を使っていても「結局何が言いたいの?」と問い返されてしまうケースが少なくないと指摘しています。

これは、日本語と英語(あるいは他の言語)の間にある、話の組み立て方や「共感の示し方」といったコミュニケーションの暗黙のルールの違いに起因することが多いのです。

求められるのは「ネイティブ流暢さ」ではなく「伝わる型」

では、ビジネスで成果を出すために必要な英語力とは何でしょうか。このプログラムが提唱するのは、相手の文化的背景を理解し、共感を示しながら円滑にビジネスを進めるための「コミュニケーションの共通の型(フレームワーク)」の習得です。

具体的には、指示出し、フィードバック、意見表明、提案、プレゼンテーションなど、頻出するビジネスシーンをパターン化し、それぞれに明確な「話し方の型」を持つことで、本番で頭が真っ白になるのを防ぎ、論理的な主張を組み立てられるようになることを目指します。つまり、目指すべきは完璧な発音やネイティブ並みの表現力ではなく、確実に意思を通わせ、ビジネスを前に進めるための「伝わる技術」なのです。

AB. English Bootcampの3つの特徴 型・実践・定着に特化したアプローチ

この集中プログラムは、従来のビジネス英語学習とは一線を画す3つの強力なアプローチを組み合わせています。単語を覚えるだけの学習から脱却し、実際のコミュニケーションで「使える」英語力を最短で築くための仕組みが詰まっています。

プログラムの核となる3本柱

型の習得、理論と実践の融合、そして脳に定着させる学習法。これらが相乗効果を生み、集中的な能力向上を可能にしています。

1. ビジネスを動かす「共通の型」の習得

プログラムの第一の特徴は、多様なビジネスシーンを「型(フレームワーク)」としてパターン化することです。指示出し、フィードバック、意見表明、提案、プレゼンテーションなど、場面ごとに最適な話の組み立て方を学びます。

明確な型を持つことで、会議中に頭が真っ白になることを防ぎ、論理的な主張をその場で組み立てられるようになります。これは、単にフレーズを暗記するのではなく、コミュニケーションそのものの構造を理解することに焦点を当てたアプローチです。

2. 日英バイリンガル講師による理論と実践のダブルアプローチ

90分の授業は、前半45分と後半45分で構成され、異なる講師が異なるアプローチで指導します。

  • 前半(理論・理解):日本語と英語を織り交ぜたハイブリッド授業で、「最速で伝わる話し方」とロジカルコミュニケーションの型を論理的に理解します。
  • 後半(実践演習):授業はすべて英語。1クラス最大7名の超少人数環境で、ピアラーニング(仲間同士の学び合い)形式を採用。学んだ型を仲間とともに対話を通じて徹底的に実践し、身体に染み込ませます。

理論を日本語でしっかり理解した上で、すぐに英語環境で実践するという流れが、知識の定着を強力に後押しします。

3. 宿題なしの「Ear-First」アプローチと継続の仕組み

従来の「提出用の宿題」は一切ありません。代わりに採用されているのは、音声心理学に基づいた「Ear-First(聴覚優先)アプローチ」です。

  • 専用アプリを活用し、授業外の自由な時間にネイティブのリズムや発音を繰り返し聞くことで、英語の音声パターンを直感的に脳に刷り込んでいきます。
  • また、実践的なスピーキングとリスニング力を測定するテストの対策ができるサポート教材も試験的に開発されており、アプリを通じた自主学習をさらに後押しします。

この「宿題のプレッシャーから解放され、自然な反復で定着を促す」仕組みは、忙しいビジネスパーソンにとって大きなメリットと言えるでしょう。

従来の学習法AB. English Bootcampのアプローチ
単語・フレーズの丸暗記シーン別の「話し方の型」の習得
一方的な講義形式理論解説と超少人数での実践演習の融合
書く・読むことを中心とした宿題聴覚優先の反復学習(宿題なし)

実証された効果 TOEIC Speakingのスコア向上と再現性

プログラムの効果は、TOEIC Speakingテストのスコア向上という客観的なデータで実証されています。単なる「話せるようになった」という主観的な感想ではなく、テスト結果によって、プログラムのメソッドの有効性と再現性が示されています。

プログラムの効果(TOEIC Speaking スコア推移)

同社の発表によると、本プログラムで採用しているメソッドでは、受講生において以下のような効果が確認できたとしています。

  • スコアの最頻値(最も多いスコア帯)が30ポイント向上(90pt → 120pt)
  • 最低点の大幅な向上(例:60pt → 130pt、10pt → 90ptなど)
  • 受講生間のスコアのバラつきを示す「標準偏差」が35から19へ縮小

スコア最頻値の向上と基礎力の底上げ

具体的なデータを見ると、受講生全体で最も多く見られるスコア帯が30ポイントも上昇しています。これは、プログラムの内容が平均的な受講生の実力を確実に引き上げる効果があることを示唆しています。

さらに興味深いのは、TOEICのリスニング・リーディングスコアが比較的低い層(280点台、350点台)でも、Speakingスコアが大きく伸びたケースがある点です。これは、従来の「読める・聞ける」英語力と「話せる」英語力が必ずしも連動しないという問題に対して、このプログラムが効果的なアプローチを提供している可能性を示しています。つまり、基礎的な英語力に自信がなくとも、コミュニケーションの「型」を身につけることで、アウトプット能力を集中的に伸ばせる可能性があるのです。

標準偏差の縮小が示す高い再現性

効果の「再現性」は、学習プログラムの信頼性を測る重要な指標です。このプログラムでは、受講生ごとのスコアのバラつきを示す「標準偏差」が、35から19へと大きく縮小しました。この数値の変化は、個人差や前提となる英語力の違いに関わらず、多くの受講生に安定した効果が得られていることを意味します。

ビジネス英語の学習では、「特定の人だけが伸びる」「成果が出るかは運次第」という不安を感じることも少なくありません。しかし、標準偏差の縮小は、このプログラムのカリキュラムと指導法が、幅広い学習者に対して高い再現性をもって効果を発揮しうることを示す、一つの客観的な証拠と言えるでしょう。

プログラム詳細と講師陣

この集中プログラムの具体的な開催概要と、経験豊富な講師陣のプロフィールをご紹介します。超少人数制という特徴的な環境と、実務経験に裏打ちされた指導が、2ヶ月という短期間での確実な習得を支えます。

開講概要と受講条件

プログラムはオンラインで実施され、週1回のペースで全8回のセッションが組まれています。初回は開講時の情報となります。

  • プログラム名: AB. English Bootcamp powered by J-Biz
  • 期間: 2ヶ月間(週1回90分・全8回)+ 1ヶ月の自走期間
  • 形式: オンライン(Zoom等)
  • 定員: 1クラス最大7名(超少人数制)
  • 受講料: 298,000円(税込)
受講対象について

開講時点では、特定のMBAプログラムの受講生および卒業生に限定されています。これは、受講生がビジネスの基礎知識とコンテクストを共有していることで、より実践的で深い議論が可能になるための工夫と考えられます。

経験豊富な講師陣による指導

プログラムの実践性を担保するのは、日英バイリンガル講師によるダブルアプローチと、それぞれの豊かな実務経験です。理論と実践の両面から、受講生の成長をサポートします。

講師陣の強み
  • 齋藤浩史(JB)講師: 国際金融機関でのトレーダー経験と、米国MBAプログラムでの指導経験を持つ。異文化環境で「最短で伝える」コミュニケーションの重要性を実感した経験から、本プログラムの基盤となるメソッドを開発。理論パートを担当し、ロジカルな発信法を日本語と英語のハイブリッドで指導します。
  • 湧川智夫(Tomo)講師: 同じMBAプログラムの卒業生であり、英語検定の面接官経験も持つ。実践パートを担当し、全編英語かつピアラーニング形式で、学んだ「型」を少人数環境で徹底的にアウトプットする機会を提供します。

このような講師陣の構成により、単に英語を教えるだけでなく、ビジネスの成果に直結する「伝える技術」そのものを、理論と実践の両輪から習得できる環境が整えられています。

英語学習者へのアドバイス ビジネス英語力を高めるためのヒント

今回ご紹介したプログラムのアプローチは、ビジネス英語の学習において重要な考え方を凝縮しています。プログラムに参加できない方でも、その核となる「型」の意識や効果的な練習方法を取り入れることで、自身の学習を飛躍的に進化させることができるでしょう。

「型」を意識するメリット

多くの学習者が陥りがちなのは、「単語やフレーズをたくさん知っていれば話せるはず」という思い込みです。しかし、実際のビジネスシーンでは、単なる知識の量よりも、論理的に構成された主張(ストーリー)を組み立てるスキルが求められます。指示を出す、意見を述べる、提案をするといった場面では、それぞれに適した話の「型」があります。これを身につけることで、頭が真っ白になるのを防ぎ、相手に伝わりやすい話し方ができるようになります。

自己学習で「型」を練習するなら、例えば「PREP法」が有効です。

STEP
結論(Point)から述べる

まず、「私はこのプロジェクトに賛成です(I agree with this project.)」など、最も言いたいことを最初に短く伝えます。

STEP
理由(Reason)を説明する

次に、「なぜなら、市場の需要が高まっているからです(Because there is a growing market demand.)」と根拠を示します。

STEP
具体例(Example)を挙げる

「例えば、先月の調査では…(For example, last month’s survey showed that…)」と、理由を補強する事例を提示します。

STEP
結論(Point)を繰り返す

最後に、「したがって、このプロジェクトを推進すべきだと思います(Therefore, I believe we should proceed with this project.)」と、冒頭の主張を別の言葉で言い換えて締めくくります。

スピーキング力測定としてのテストと対策

プログラムでは、TOEIC SpeakingやVERSANTといったスピーキングテストの対策が組み込まれていました。これらのテストは、文法の正しさだけでなく、発音、流暢さ、論理構成など、総合的な「伝える力」を客観的に測ることを目的としています。特にTOEIC Speakingは、ビジネスシーンを想定した問題が出題されるため、学習の目標設定や進捗管理に適しています。

学習への活かし方

大切なのは、テスト対策を「テストのためだけの勉強」と捉えないことです。テストで求められる力 – 即座に意見をまとめる、明確に説明する – は、まさに実践的なビジネスコミュニケーションそのものです。日頃から「型」を意識して発話練習を積み、定期的にテストを受験して客観的な評価を得る。このサイクルを回すことが、確実な成長につながります。

関連リンク

本記事は「パスメイクホールディングス株式会社」が配信したプレスリリースを元に執筆しています。

著者プロフィール

大学受験・英語資格試験塾講師。大学時代にアメリカへ1年間留学。卒業後は海外書籍を取り扱う出版社で編集職に6年間従事した後、英語教育の現場へ転身。大学受験生向けや、社会人の英語資格試験対策の講義を担当し、実践的で分かりやすい解説に定評がある。出版社時代に様々なジャンルの英語書籍を担当した経験から、法律から工学まで業界特有の英語表現やビジネス英語に関する幅広い知識を持つ。また、二児の母という立場から、実体験に基づいた子どもの英語教育に関する発信も行っている。

目次