英会話中、知らない単語が出てきた瞬間、頭の中が真っ白になってしまった経験はありませんか?「あの単語、英語で何て言うんだっけ…」と詰まり、会話の流れが止まってしまう。そんな「単語依存」から脱却し、どんな状況でも自分の言葉で伝えられるようになるためのカギが、「言い換え力(パラフレーズ力)」です。この記事では、自然な言い換えトレーニングがあなたの英会話をどのように劇的に変えるのか、その核心を解説します。
「言い換え力」があなたの英会話を劇的に変える理由
「語彙が足りないから話せない」と思い込み、ひたすら単語帳を暗記していませんか?確かに語彙は重要ですが、ネイティブスピーカーでさえ、瞬間的に適切な単語が出てこないことは日常茶飯事です。彼らがしているのは、止まることなく別の表現で伝えること。つまり、「知らない単語」は会話の終わりではなく、言い換え力を発揮するチャンスなのです。
単語依存から脱却する第一歩
言い換え力を鍛える最大のメリットは、自分の既存の語彙の範囲内で最大限の表現力を引き出せることです。例えば、「節約する」という単語 “economize” が思い浮かばなくても、”save money” や “try not to spend too much” と言えれば意味は通じます。この思考の切り替えが、会話における柔軟性と自信を生み出します。
- 頭に浮かんだ日本語を、そのまま一対一で英訳しようとしない。
- 知っている単語と文法の組み合わせで、核心の意味を表現する方法を考える。
- 「難しい単語=正しい英語」という思い込みを捨てる。
コミュニケーションの本質は「伝えること」
完璧な単語選びよりも優先すべきは、相手に意味を伝え、会話のキャッチボールを続けることです。言い換え力は、このコミュニケーションの本質を支える高度なスキルです。ネイティブも、相手が理解しやすいように、あるいはより正確にニュアンスを伝えるために、日常的にパラフレーズを使いこなしています。
言い換え力を身につけると、会話で詰まることが格段に減ります。結果として、よりリラックスして会話に参加でき、相手との意思疎通もスムーズになるのです。
「単語の置き換え」と「概念の言い換え」の決定的な違い
「言い換え力」の重要性を理解したら、次に「では具体的にどう言い換えればいいの?」という疑問を持つかもしれません。多くの学習者が最初に試みるのは、「知らない単語」を「知っている別の単語」に一対一で置き換える方法です。しかし、これには限界があります。
「パラフレーズ(paraphrase)」とは、単なる単語の言い換えではありません。ある概念・考え・状況を、別の言葉や表現を使って説明し直す技術です。英会話で求められるのは、辞書的な「同義語」ではなく、その場で相手に通じる「説明」です。
言い換えの3つのレベルを理解する
自然な言い換えを身につけるには、次の3つのレベルがあることを認識しましょう。
- レベル1:単語レベルの置き換え
例:「difficult」→「hard」。これは最も初歩的で、使える語彙の範囲内でのみ機能します。 - レベル2:フレーズ・句レベルの言い換え
例:「It’s difficult.」→「It’s not easy.」。否定形を使うなど、少し表現の幅が広がります。 - レベル3:概念・アイデアレベルの言い換え(真のパラフレーズ)
例:「This software has a difficult interface.」→「The way you use this software isn’t very intuitive. It takes time to learn how everything works.」
「難しい」という概念を、「直感的ではない」「習得に時間がかかる」といった別の角度からの説明に変換しています。
目指すべきは、このレベル3の「文全体での説明力」です。一つの単語にこだわるのではなく、その単語が表す「状況」や「感じ」を、あなたの知っている単語の組み合わせで描写する力です。
この違いを、具体例で比較してみましょう。
| 言い換え方法 | 例文:「この問題は複雑だ。」 | 特徴と限界 |
|---|---|---|
| 単語置き換え | This problem is complicated / complex. | 「複雑」の類義語を知っている必要がある。知らないと詰まる。 |
| 概念言い換え | 1. This problem has many different parts to consider. 2. It’s not a simple issue with just one answer. 3. You need to look at it from several angles. | 「complicated」を知らなくても、「多くの部分がある」「単純な問題ではない」「複数の角度から見る必要がある」などの基本語彙で「複雑さ」を説明できる。 |
単語が浮かばないときは、その単語が表す「状況」を描写する。これが英会話を止めないための最強のスキルです。
日常で目にするもの(例:家電製品、街の光景、自分の感情)を、「知っている簡単な英語だけで説明してみる」練習から始めましょう。例えば「電子レンジ」を「a box that heats food very quickly with electricity」と説明するのも立派なパラフレーズの第一歩です。
言い換え思考を発動させる!実践的3ステップ
「単語を一対一で置き換える」方法では限界があると理解したら、次は「概念そのものを言い換える」具体的な思考プロセスを身につけましょう。ここでは、どんな難しい単語に出会っても、自分が知っている単語と構文で乗り切るための3ステップを紹介します。このステップを繰り返すことで、会話中の瞬発的な言い換え力が鍛えられます。
まず、頭に浮かんだ日本語の単語(例えば「ハイキング」)を、そのまま英語に変換しようとするのをやめます。代わりに、「それって結局、何をすること?」「どんな状態?」と、概念の核心を具体的な行動や状態に分解して考えます。
「ハイキング」→ 「山歩き」「自然の中を歩く」「景色を見るために歩く」
「抽象的で難しい形容詞」よりも、「具体的な名詞と動詞」を探すように意識しましょう。これが言い換えの第一歩です。
Step 1で捉えた具体的な要素を、自分が確実に知っている英単語(名詞・動詞)で表現できるか確認します。難しい専門用語は避け、中学〜高校で習うレベルの基本語彙で構成することを目指します。
- 山歩き → mountain (山) + walk (歩く)
- 自然の中を歩く → nature (自然) + walk in (〜の中を歩く)
- 景色を見るために歩く → see the view (景色を見る) + walk (歩く)
最後に、Step 2で出した単語のカードを、最もシンプルで確実な構文(文型)を使って組み立て直します。この時、強力な武器となるのが「It’s like…(〜のようなものだ)」「It’s when you…(〜する時のことだ)」といった説明型の基本フレーズです。
「ハイキング」を言い換えると…
- It’s like walking in the mountains. (山の中を歩くようなものだ。)
- It’s when you take a long walk in nature to see nice views. (自然の中で長い距離を歩き、良い景色を見る時のことだ。)
- You walk on trails in the countryside. (田舎の小道を歩くんだ。)
このように、知らない単語「hiking」を使わなくても、「walk」「mountain」「nature」「see the view」といった基本単語と「It’s like…」という基本構文だけで、相手に十分に伝わる説明ができます。これが「概念の言い換え」の完成形です。
この3ステップは、最初はゆっくり考えながらで構いません。日頃から身の回りの物事(例えば「リモートワーク」「通勤ラッシュ」「省エネ」など)で練習を重ねることで、次第に会話中に瞬時にこの思考が回るようになります。次のセクションでは、この思考を現実の会話でより自然に使うためのトレーニング方法を紹介します。
シチュエーション別トレーニング:言い換えの実践例
前のセクションで学んだ「言い換えの3ステップ」を、具体的な例でトレーニングしてみましょう。実際の会話では、言い換えたい対象は「物」「状況・感情」「動作・行為」に大別できます。それぞれのカテゴリーで、知らない単語が出てきたときにどのように思考を展開すれば良いか、例文を通して見ていきます。
「物」を言い換える(具体物・抽象物)
目の前にある具体的な物から、目に見えない抽象的な概念まで、あらゆる「物」を言い換える練習です。ここでのコツは、その物の「機能」「目的」「外見」「材質」など、最も本質的な特徴を捉えることです。
- 具体物:『マグカップ』
→ 「あの、取っ手がついていて、熱いコーヒーを飲むための容器」(外見・機能による説明)
→ 「陶器でできた、大きくて深いコーヒーカップ」(材質・形状による説明) - 具体物:『ブックエンド』
→ 「本が倒れないように、本棚で本を支えるための重い板やL字型のもの」(目的・機能による説明) - 抽象物:『効率化』
→ 「より少ない時間や労力で、同じ、あるいはより良い結果を出すこと」(目的・結果による説明)
→ 「無駄を減らして、物事をスムーズに進めること」 - 抽象物:『信頼性』
→ 「その物や人が、期待通りに動いたり、約束を守ったりする確かさ」(属性・期待値による説明)
「状況・感情」を言い換える
自分の気持ちや、相手が置かれている状況を説明する際、ピッタリの単語が思い浮かばないことはよくあります。そんな時は、その感情や状況が生み出す「身体的感覚」「思考」「行動傾向」を描写してみましょう。
- 感情:『困惑している』
→ 「何が起こっているのか、どうすればいいのかわからなくて、頭の中がごちゃごちゃしている状態」 - 感情:『感激した』
→ 「とても感動して、胸がいっぱいになり、思わず涙が出そうになった」 - 状況:『行き詰まっている』
→ 「問題を解決する方法が全く見つからず、前に進めなくなっている」 - 状況:『活気に溢れている』
→ 「人々がエネルギーにあふれ、とてもにぎやかで楽しい雰囲気だ」
「動作・行為」を言い換える
「〜する」という動作を表す動詞は、会話の核となる要素です。知らない動詞に出会ったら、「誰が」「何を」「どのように」「何のために」行うのかを、シンプルな動詞の組み合わせで表現することを考えてみてください。
- 動作:『調整する』
→ 「うまく合うように、少しだけ変えること」
→ 「設定を変えて、最適な状態に近づけること」 - 動作:『委任する』
→ 「自分の仕事や責任の一部を、他の人に任せること」 - 動作:『検証する』
→ 「情報や結果が正しいかどうかを、注意深く調べて確かめること」 - 動作:『促進する』
→ 「ある物事が、より早く、より良く進むように手助けすること」
これらの例文を暗記する必要はありません。大切なのは、「この単語を知らないな」と思った瞬間に、頭の中で言い換えの思考を回し始める練習をすることです。日常で目にする物、感じた気持ち、やろうとしている行動を、英語でどう言い換えるか、常に考えてみましょう。最初は時間がかかっても、繰り返すうちに瞬発力が磨かれていきます。
例文を参考に、自分自身の身の回りの物や今日感じた感情を、英語で言い換えてみる「1日1言い換え」トレーニングを始めてみましょう。
自習でできる!言い換え力強化エクササイズ
ここまで、瞬発的な言い換えの思考プロセスを学んできました。しかし、いざ実践の場で使えるようになるには、やはり日々のトレーニングが欠かせません。特別な相手や環境がなくても、一人でできる効果的な練習法をご紹介します。このエクササイズの最大の目的は、「日本語を英語に訳す」という習慣を捨て、「自分の頭にある概念を、知っている英語で表現する」回路を作ることです。
「日本語→英語」ではなく「概念→英語」の練習
「言い換え」の本質は、単語の置き換えではなく、概念の翻訳にあります。言いたいことの核(概念)を捉え、それを自分の語彙力の範囲内で表現するのです。例えば、「彼は誠実だ」と言いたい時に “sincere” が出てこなくても、「彼は嘘をつかない」「彼は約束を必ず守る」といった具体的な説明に分解できれば、会話は成立します。この思考の切り替えを日常的に練習しましょう。
一人でもできる2つの効果的な練習法
日常のちょっとした時間に取り入れられる、具体的な練習法です。どちらも特別な道具は必要ありません。
- 練習法1: 身の回りの物を英語で説明してみる
今、目に入った物をひとつ選び、その特徴や用途、自分の感想を英語で説明してみます。知らない単語は辞書で調べる前に、別の言い方で表現できないか考えてみましょう。- 例: 「スマートフォン」→ “the small device I use to call people, send messages, and search for information”
- 例: 「エアコン」→ “the machine that makes the room cool in summer and warm in winter”
- 練習法2: 日記や出来事を、知っている単語だけで書いてみる
今日あった出来事や感じたことを、3〜5文の短い英語で記録します。ここでのルールは「難しい単語は使わない」ことです。制限を設けることで、シンプルで伝わりやすい表現を探す力が養われます。- 例: 「プレゼンがうまくいって嬉しかった」→ “I had to talk in front of many people today. I prepared a lot. Everyone listened carefully. I felt very good after that.”
オンライン辞書の「例文」や「類義語」を言い換えのヒントとして活用する
練習中に「どうしてもこの単語を知りたい!」と思った時は、辞書を引くチャンスです。その際、単語の意味だけでなく、例文と類義語(Synonym)に注目しましょう。例文はその単語が実際にどう使われるかを示し、類義語は「似ているが少しニュアンスの異なる表現」を教えてくれます。これらを参考にすることで、一つの概念に対する表現のバリエーションが増え、言い換えの引き出しが豊かになります。
このトレーニングで最も大切なことは、文法や単語の完璧さではありません。「間違っているかも」と恐れずに、まずは口に出したり書いたりしてみることです。最初はぎこちない表現でも、「相手に伝わった」という成功体験が自信につながります。毎日5分でも続けることが、やがて会話中の柔軟な言い換え力へと結びついていきます。今日から、まずは身近なもの一つを説明することから始めてみませんか?
実践の場(オンライン英会話等)で試すときの心構え
これまで一人で行うトレーニング方法を学んできました。しかし、「言い換え力」の真価が問われるのは、もちろん実際に誰かと英語で話す場面です。オンライン英会話や外国人の友人との会話など、実践の場では「言い換え」が単なる練習ではなく、コミュニケーションそのものの手段となります。ここでは、その場で失敗を恐れず、むしろ学びのチャンスとして活用するための心構えをお伝えします。
会話が止まったときの「つなぎフレーズ」
いざ話そうとすると、適切な単語が出てこないことは誰にでもあります。そんな時、何も言わずに黙り込んでしまうと、相手は「こちらの話を理解していないのか?」と不安になりますし、自分も焦ってしまいます。大切なのは、考える時間を合法的に作る「つなぎフレーズ」を用意しておくことです。
以下のフレーズは、日本語で「えーと…」と言うように、自然に間をつなぐために使います。これらを覚えておくだけで、会話の流れを止めずに自分の考えを整理する時間が生まれます。
※この記事は単なるフレーズ集ではありません。 これらはあくまで「言い換えの思考プロセス」をスムーズにスタートさせるためのツールです。実際には、この後に続けて、自分が知っている言葉で説明を試みることが本質です。
- Well, how can I say… (えっと、何て言うか…)
- It’s like… (それはまるで…みたいなものです)
- You know, it’s a thing that… (あの、知ってるでしょう? …するものです)
- Let me put it this way… (別の言い方をすると…)
- What I mean is… (私が言いたいのは…ということです)
これらのフレーズを使うことで、「今、言い方を考えている最中です」という合図を相手に送れます。相手はあなたが考えていることを理解し、待ってくれるでしょう。黙るのではなく、「声に出して考える」ことが、会話のコツです。
相手の反応から学ぶ「より良い言い換え」
自分で言い換えた後、次に重要なステップは相手の反応を確認することです。あなたの説明が相手に通じたかどうかは、表情や相槌だけでは分からないこともあります。そこで、積極的に確認してみましょう。
この質問をすることで、相手は「うんうん、分かるよ」と肯定してくれるか、「もう少し説明して」とリクエストしてくれます。どちらにしても、コミュニケーションが一方通行ではなく、双方向になるのです。
そして、最も貴重な学習機会は、相手があなたの言い換えに基づいて、より適切な単語や表現を教えてくれる瞬間です。
「あー、それって ‘frustrated’ って言うんだよ!」
「そういう状況なら、’I was running late’ って言う方が自然だね。」
このようなフィードバックは、単語帳や教科書では得られない、「生きた文脈での適切な表現」です。まさに最高の学習教材です。たとえ自分の言い換えが完璧ではなかったとしても、結果として新しい表現を学べたなら、それは大成功です。
- 知らない単語に出会う。
- 「つなぎフレーズ」で時間を作り、知っている言葉で言い換えてみる。
- 相手に通じたか確認する。
- 相手がより良い表現を教えてくれたら、それをメモして感謝する。
- 「伝わった!」という成功体験を積み重ね、自信をつける。
このサイクルを繰り返すことで、あなたの「言い換え力」は磨かれ、同時に語彙も増えていきます。大切なのは、完璧を求めないこと。間違いや言い淀みは、学びのプロセスの一部だと捉え、「伝えようとする努力そのもの」を評価してください。それが、英語でのコミュニケーションを楽しむ第一歩となります。
よくある質問:言い換えトレーニングQ&A
ここまで、言い換え力の重要性と具体的なトレーニング方法について解説してきました。一方で、このような練習法について、学習者の皆さんからはいくつかの疑問の声も聞かれます。このセクションでは、特に多く寄せられる質問に、詳しくお答えしていきます。
- 言い換えばかりだと幼稚な英語にならない?
-
確かに、難しい単語を知らずに常に簡単な表現で乗り切ることを目指すなら、それは限界があります。しかし、ここで目指している言い換え力は、そうした「逃げ」のテクニックではありません。「自分の知っている言葉で明確に伝える力」こそが、コミュニケーションの本質的な土台です。単語や表現のレパートリーが増えれば、自然と洗練された言い換えができるようになります。
重要なのは、語彙の学習と並行してこのトレーニングを行うことです。新しい単語を学んだら、「これを別の言い方で説明するとどうなるか?」と考える習慣をつけましょう。これによって、単語の意味を深く理解でき、記憶への定着も促進されます。言い換え力は、語彙力と相互に高め合う相乗効果をもたらすのです。
言い換えは高度なコミュニケーションスキル- 複雑な概念を噛み砕いて説明する能力は、あらゆる言語で求められる。
- 語彙力が増せば、単純な表現から徐々に適切で多彩な表現へと移行できる。
- 「伝わらない」という不安を解消し、自信を持って会話に臨めるようになる。
- いつまで言い換え練習をすればいい?
-
この質問には、明確な答えがあります。「言い換え練習に終わりはありません」。なぜなら、最終的な目標は「言い換えが不要になること」ではなく、「言い換えを含めた、多様な伝達手段を使いこなせること」だからです。
たとえ語彙が豊富な上級者でも、相手の理解度に合わせて説明を簡略化したり、専門用語を平易な言葉に置き換えたりする場面は日常的に訪れます。これは、英語に限らず母国語での会話でも同じです。つまり、このスキルは学習の初期段階だけのものではなく、生涯にわたって役立つコミュニケーション能力なのです。
言い換え力の練習は、英語学習の「補助輪」ではなく、一生使える「ナビゲーションシステム」です。単語や文法の知識(=地図)を持っていても、それをどう使うか(=ナビゲートする力)がなければ、目的地にはたどり着けません。
- 言い換え力は試験(TOEIC, 英検等)にも役立ちますか?
-
大いに役立ちます。特に、リーディングセクションでの語彙問題や長文読解において、言い換え力は強力な武器になります。試験では、本文中の難しい表現が、選択肢や別の段落でより平易な言葉に言い換えられていることが頻繁にあります。言い換えの思考に慣れていると、こうした「同義表現」を見つける感覚が鋭くなり、正答率向上につながります。
また、ライティングやスピーキングの試験では、与えられたテーマについて語彙力の限界を感じることがあります。そんな時、言い換えの技術を使えば、知っている範囲の単語で論理的に意見を展開することが可能です。試験官は、高度な単語の使用よりも、明確で首尾一貫した内容を高く評価します。
これらのQ&Aを通じて、言い換えトレーニングが単なる「一時しのぎ」の技術ではないことをご理解いただけたでしょうか。それは、言葉に対する柔軟な思考と、相手に配慮した表現力を養う、非常に実践的で価値のある練習です。語彙のインプットと並行して、ぜひ継続的に取り組んでみてください。

