病院・薬局で絶対困らない!症状の伝え方から診察・処方まで使える医療英語フレーズ完全ガイド

海外で体調を崩したとき、「どこに行けばいいの?」「電話でなんて言えばいい?」と焦った経験はありませんか?実は、受診前の準備さえしっかりしておけば、言語の壁も費用の不安も大幅に減らせます。このガイドでは、病院探しから予約・保険確認まで、すぐに使えるフレーズと知識を丁寧に解説します。

目次

受診前の準備|病院を探す・予約する・保険を確認する

病院の種類と使い分け(ER・クリニック・ウォークインクリニック)

英語圏の医療機関は日本と仕組みが異なります。どこに行くかを間違えると、待ち時間が数時間になったり、想定外の高額請求を受けることも。まず3種類の施設の違いを押さえましょう。

施設名対象ケース費用・待ち時間の目安
ER(Emergency Room)胸痛・骨折・意識障害など命に関わる緊急症状高額・待ち時間長め
ウォークインクリニック(Walk-in Clinic)発熱・軽い怪我・風邪など予約不要で受診可能比較的安価・待ち時間短め
かかりつけ医・クリニック(Primary Care / Clinic)慢性疾患の管理・定期検診など予約制・費用は中程度
ER vs ウォークインクリニックの使い分けポイント

軽い発熱や喉の痛み程度でERに行くと、緊急性が低いと判断されて数時間待たされることがあります。ウォークインクリニックを使えば費用を抑えつつ早く診てもらえるケースが多いため、症状が軽ければまずウォークインクリニックを探しましょう。

電話・オンラインで予約するときのフレーズ

クリニックに電話予約する際は、「症状の概要・希望日時・保険情報」の3点を伝えられれば十分です。以下のフレーズをそのまま使ってみてください。

STEP
受診したい旨を伝える

“I’d like to make an appointment to see a doctor.” (診察の予約を取りたいのですが。)

STEP
症状の概要を伝える

“I have a fever and a sore throat.” / “I’ve been having stomach pain since yesterday.” (熱と喉の痛みがあります。/昨日から腹痛が続いています。)

STEP
希望日時を伝える

“Do you have any availability this afternoon?” / “Is tomorrow morning possible?” (今日の午後に空きはありますか?/明日の午前中は可能ですか?)

STEP
保険情報を伝える

“I have travel insurance. Do you accept it?” (海外旅行保険に加入しています。対応していただけますか?)

海外旅行保険・キャッシュレス対応の確認フレーズ

海外旅行保険に加入している場合、受診前に保険会社へ連絡し、キャッシュレス対応病院かどうかを確認するのが鉄則です。一度自己負担で支払ってから後で請求する「立替払い」になるケースもあるため、窓口でも必ず確認しましょう。

  • “Does this clinic accept cashless payment through travel insurance?”(旅行保険のキャッシュレス対応はできますか?)
  • “I need to contact my insurance company first. Can you wait a moment?”(先に保険会社に連絡が必要です。少し待っていただけますか?)
  • “Could you provide a receipt and medical report for insurance purposes?”(保険申請用に領収書と診断書をいただけますか?)

立替払いになった場合は、領収書・診断書・処方箋のコピーを必ず保管しておきましょう。帰国後の保険請求に欠かせない書類です。

受付・問診票|最初の関門をスムーズに突破するフレーズ

受付でまず言うべき一言と基本情報の伝え方

病院の受付に着いたら、まず「初診であること」「主な症状」「保険の種類」の3点をセットで伝えましょう。この3点を最初に伝えるだけで、受付スタッフがスムーズに対応してくれます。以下のフレーズをそのまま使えるように覚えておきましょう。

  • “I’d like to see a doctor. This is my first visit.” (初診です。診ていただきたいのですが。)
  • “I have travel insurance.” / “I have international health insurance.” (旅行保険/海外医療保険に加入しています。)
  • “I have a fever and a sore throat.” (熱があり、のどが痛いです。)

保険証や保険カードは受付で提示を求められることがほとんどです。事前にすぐ出せる場所に準備しておきましょう。

問診票(Medical History Form)の頻出項目と記入例

受付後に渡される問診票には、見慣れない医療用語が並んでいます。事前に主要な単語の意味を把握しておくと、記入時に慌てずに済みます。

英語(問診票の項目)日本語の意味記入例
Chief Complaint主訴(一番の悩み・症状)Fever and sore throat
Onset発症時期3 days ago
AllergiesアレルギーPenicillin / None
Current Medications現在服用中の薬Vitamin D supplement
Past Medical History既往歴Asthma (childhood)
Family History家族歴Father: hypertension
Emergency Contact緊急連絡先(名前と電話番号)

既往歴・アレルギー・服用中の薬を正確に伝える表現

口頭でも問診票でも、既往歴・アレルギー・常用薬は正確に伝えることが安全な治療に直結します。これらは英語のメモを事前に作成して持参するのが最も確実な方法です。

  • “I have a history of asthma.” (喘息の既往歴があります。)
  • “I’m allergic to penicillin.” (ペニシリンにアレルギーがあります。)
  • “I’m currently taking blood pressure medication.” (現在、降圧剤を服用しています。)
  • “I have no known allergies.” (アレルギーは特にありません。)
持参メモのテンプレート例

【My Medical Information】

  • Allergies: Penicillin(ペニシリン)
  • Current Medications: Vitamin D 1000IU (daily)
  • Past Medical History: Asthma (resolved)
  • Blood Type: A positive

このメモはスマートフォンのメモアプリに保存しておくと、いざというときにすぐ見せられて便利です。渡航前に必ず準備しておきましょう。

症状を伝える|痛み・不調を正確に説明するための語彙と表現

痛みの種類・強さ・場所を伝える基本フレーズ

医師に症状を伝えるとき、ただ「It hurts.(痛いです)」と言うだけでは情報が不足しています。「場所・種類・強さ・いつから」の4要素を組み合わせると、医師が診断しやすくなり、適切な治療につながります。この4要素を意識してフレーズを組み立てましょう。

痛みを伝える4要素テンプレート

I have a [痛みの種類] pain in my [場所]. It’s about [強さ: 1〜10] out of 10. It started [いつから].

例: I have a sharp pain in my lower abdomen. It’s about 7 out of 10. It started this morning.

痛みの「種類」を表す形容詞を使い分けると、より正確に伝わります。以下の単語を覚えておきましょう。

英語意味・感覚使用例
sharp鋭い・刺すような痛みa sharp pain in my chest
dull鈍い・重だるい痛みa dull ache in my back
throbbingズキズキ・脈打つような痛みa throbbing headache
burning灼熱感・ヒリヒリする痛みa burning sensation in my stomach
stabbing刺し込むような激しい痛みa stabbing pain in my side
cramping締め付けられるような痛みcramping pain in my abdomen

症状別フレーズ集(発熱・頭痛・腹痛・吐き気・咳・めまいなど)

症状ごとによく使うフレーズをまとめました。「〜のような感じがする」は “I feel like …” や “I have a feeling of …” で表現できます。また「〜が続いている」は “It has been going on for …” と現在完了形で伝えましょう。

症状英語フレーズ
発熱I have a fever. / My temperature is high.
頭痛I have a throbbing headache. It’s been going on for two days.
腹痛I have a sharp pain in my abdomen.
吐き気I feel nauseous. / I feel like I’m going to vomit.
I have a persistent cough. / I can’t stop coughing.
めまいI feel dizzy. / The room seems to be spinning.
下痢I have diarrhea. It started yesterday.
息切れI’m short of breath. / I have difficulty breathing.

症状が断続的な場合は “It comes and goes.”(出たり引いたりします)、常に続く場合は “It’s constant.”(ずっと続いています)を付け加えると伝わりやすくなります。

体の部位を指す英単語マップ

日本人が特に混乱しやすいのが部位名の使い分けです。日常会話では “stomach” が「お腹全体」を指すことがありますが、医療現場では “abdomen”(腹部)が正確な表現です。医師に正しく伝えるために、以下の部位名を確認しておきましょう。

  • head(頭)/ forehead(額)/ temple(こめかみ)
  • throat(喉)/ neck(首)
  • chest(胸部)/ upper abdomen(上腹部)/ lower abdomen(下腹部)
  • lower back(腰)/ hip(股関節・腰まわり)
  • wrist(手首)/ elbow(肘)/ shoulder(肩)
  • knee(膝)/ ankle(足首)/ calf(ふくらはぎ)

“hip” は日本語の「ヒップ(お尻)」ではなく、英語では主に「股関節まわり」を指します。お尻は “buttocks” または “bottom” が正確です。

診察中・検査|医師とのやり取りで使えるフレーズ

診察室に入ったら、医師からの質問に答えながら症状を詳しく伝えていく必要があります。医師がよく聞く質問パターンをあらかじめ把握しておくと、焦らずスムーズに答えられます。このセクションでは、診察の流れに沿ってフレーズを整理しました。

医師の質問に答えるフレーズ(いつから・どんな状況でなど)

医師は診断のために「いつから」「どんな状況で」「悪化するタイミングは?」などを必ず確認します。以下のFAQで代表的な質問と回答例を確認しておきましょう。

When did this start? (いつから始まりましたか?)

It started about three days ago. / I’ve had this since yesterday morning.(3日ほど前から始まりました。/昨日の朝からです。)

Does anything make it worse? (悪化させるものはありますか?)

It gets worse when I move around. / It’s worse at night.(動くと悪化します。/夜になると悪化します。)

Do you have any allergies? (アレルギーはありますか?)

I’m allergic to penicillin. / I don’t have any known allergies.(ペニシリンアレルギーがあります。/アレルギーは特にありません。)

Are you on any medication? (現在服用中の薬はありますか?)

I’m taking medication for high blood pressure. / I’m not on any medication right now.(高血圧の薬を飲んでいます。/現在は何も飲んでいません。)

検査・処置の説明を聞き返す・確認するフレーズ

血液検査・レントゲン・点滴など、処置を受ける前には内容をきちんと確認しましょう。知らないまま処置を受けると不安が増すだけです。

処置名(英語)確認フレーズ
Blood test(血液検査)What are you testing for?(何を調べますか?)
X-ray(レントゲン)Is this X-ray necessary?(このレントゲンは必要ですか?)
IV drip(点滴)How long will the drip take?(点滴はどのくらいかかりますか?)
Urine test(尿検査)Do I need to do anything special?(何か特別な準備が必要ですか?)

診断結果を受け取る際は “diagnosis(診断)””prescription(処方)””referral(紹介状)” の3語を覚えておくと、医師の説明が格段に理解しやすくなります。

わからないときの聞き返し表現と「もう一度ゆっくり言ってもらう」フレーズ

医師の説明が速すぎて聞き取れなかった場合でも、遠慮せず聞き返すことが大切です。「わからないまま帰る」のが最も危険。以下のフレーズを迷わず使いましょう。

聞き返しフレーズ集
  • Could you say that again, please?(もう一度言っていただけますか?)
  • Could you speak more slowly?(もう少しゆっくり話していただけますか?)
  • Could you write it down?(書いていただけますか?)
  • What does that mean?(それはどういう意味ですか?)
  • I’m not sure I understood. Can you explain that in simpler terms?(よく理解できませんでした。もっと簡単に説明していただけますか?)

“Could you write it down?” は特に便利です。薬の名前や診断名を書いてもらえば、帰国後に調べたり、別の医師に見せたりするときにも役立ちます。

薬局での処方・市販薬|薬を受け取る・相談するフレーズ

診察が終わったら、次は薬局での受け取りです。処方箋を渡すだけでなく、薬の名前・用量・服用タイミングを必ず口頭でも確認する習慣をつけておくと、飲み間違いを防げます。ここでは薬局での一連のやり取りを流れに沿って解説します。

処方箋を持って薬局へ行くときの基本フレーズ

STEP
処方箋を提出する

I have a prescription to fill. (処方箋をお願いしたいのですが。)

STEP
薬の名前・用量を確認する

Could you tell me the name of this medication and the dosage? (この薬の名前と用量を教えてもらえますか?)

STEP
服用タイミングを確認する

How often should I take this, and should I take it with food? (これはどのくらいの頻度で、食事と一緒に飲むべきですか?)

STEP
受け取り・支払いを済ませる

Is my prescription ready? (薬の準備はできていますか?)

薬の飲み方・副作用・注意事項を確認する表現

薬を受け取ったら、副作用や飲み合わせの確認も忘れずに行いましょう。薬剤師は専門家ですので、遠慮なく質問して大丈夫です。

確認したい内容英語フレーズ
副作用を聞くAre there any side effects I should watch out for?
飲み合わせを確認するAre there any drug interactions with my other medications?
アルコールとの相性Can I drink alcohol while taking this?
服用を忘れたときWhat should I do if I miss a dose?
保管方法を聞くHow should I store this medication?
薬のラベルの読み方ガイド

英語圏の薬のラベルには決まった表記があります。「Take 1 tablet twice daily with food.」は「食事と一緒に1錠を1日2回服用」という意味。「Do not exceed 4 tablets in 24 hours.」は「24時間以内に4錠を超えないこと」。「For external use only.」は「外用のみ(飲まないこと)」です。

市販薬(OTC)を選ぶときに薬剤師に相談するフレーズ

海外のドラッグストアでは、薬剤師(pharmacist)に症状を伝えて適切な市販薬を選んでもらうのが一般的です。「症状+お願いの一言」をセットで伝えると、スムーズに対応してもらえます。

  • 風邪薬を探す:I have a cold with a runny nose and sore throat. Can you recommend something?
  • 痛み止めを探す:I need a pain reliever for a headache. What do you suggest?
  • 胃腸薬を探す:I have an upset stomach and nausea. Do you have anything for that?
  • アレルギー薬を探す:I’m looking for an antihistamine for hay fever.

OTC(Over-The-Counter)とは処方箋なしで購入できる市販薬のこと。薬剤師に「Do you have any OTC medicine for …?」と聞くと通じます。

会計・退院後|支払いと帰国後の手続きで困らないフレーズ

診察・処方が終わったら、最後の関門は会計です。海外の医療機関では支払い方法の確認から書類の受け取りまで、すべて自分で動く必要があります。帰国後の保険請求や継続治療をスムーズに進めるために、その場で必要な書類を揃えておくことが非常に重要です。フレーズをしっかり押さえて、会計窓口で慌てないようにしましょう。

会計窓口での支払い・領収書・明細書を求めるフレーズ

会計窓口ではまず支払い方法を確認し、領収書(receipt)と明細書(itemized bill)を必ずもらいましょう。明細書は保険請求の際に必須となる書類です。

場面英語フレーズ日本語訳
支払い方法の確認Do you accept credit cards?クレジットカードは使えますか?
保険直接請求の確認Do you offer direct billing to insurance?保険への直接請求は可能ですか?
領収書の請求Could I have a receipt, please?領収書をいただけますか?
明細書の請求May I have an itemized bill?明細書をいただけますか?

direct billing(直接請求)とは、患者が立て替えなくても保険会社が医療機関に直接支払う仕組みです。海外旅行保険によっては対応しているケースがあるため、受付時に確認しておくと安心です。

保険会社への請求に必要な書類を依頼する表現

帰国後に保険会社へ請求する際は、診断書・領収書・明細書の3点セットが基本です。その場で依頼しないと後から取り寄せるのが難しくなるため、会計時にまとめて申請しましょう。

I need documents for my insurance claim. Could you provide a medical certificate, an itemized bill, and an official receipt?

(保険請求のための書類が必要です。診断書・明細書・正式な領収書をいただけますか?)

帰国後に備えて診断書・英文処方箋をもらうフレーズ

帰国後に日本の医療機関で治療を継続する場合、英文の診断書(medical report)と処方内容の記録(prescription record)を持ち帰ることで、日本の医師に正確な情報を伝えられます。以下のフレーズで依頼しましょう。

STEP
英文診断書を依頼する

Could I get a medical report in English? I need it to continue treatment back in Japan.

(英語の診断書をいただけますか?日本で治療を続けるために必要です。)

STEP
英文処方箋・服薬記録を依頼する

Could you give me a copy of the prescription? I’d like to show it to my doctor in Japan.

(処方箋のコピーをいただけますか?日本の医師に見せたいのです。)

STEP
フォローアップ受診・緊急連絡先を確認する

Do I need a follow-up appointment? / Who should I contact in case of an emergency?

(再診は必要ですか? / 緊急時は誰に連絡すればよいですか?)

帰国前に持ち帰るべき書類チェックリスト
  • 領収書(receipt)
  • 明細書(itemized bill)
  • 診断書(medical certificate / medical report)
  • 処方箋のコピー(copy of prescription)
  • 検査結果・画像データ(test results / imaging records)
  • 病院の連絡先・担当医の名前(hospital contact / doctor’s name)

よくある質問(FAQ)

英語が全くできなくても海外の病院で診てもらえますか?

はい、診てもらえます。多くの病院では翻訳サービスや多言語対応スタッフを用意しているケースがあります。また、スマートフォンの翻訳アプリを活用したり、症状や既往歴を書いたメモを見せたりするだけでも十分に伝わることが多いです。本記事のフレーズを事前にメモしておくだけで、かなりスムーズに対応できます。

海外旅行保険に入っていない場合、どうすればよいですか?

保険なしで受診する場合は、全額自己負担になります。特にアメリカなどでは医療費が非常に高額になることがあるため、渡航前に必ず海外旅行保険への加入を検討してください。緊急の場合はまず受診を優先し、費用については後から医療機関の請求担当窓口に相談することも可能です。

処方された薬を日本に持ち帰ることはできますか?

多くの場合、個人使用の範囲であれば持ち帰ることができますが、薬の種類によっては日本の薬事法や税関規制の対象となるものもあります。麻薬・向精神薬に分類される薬は特に注意が必要です。持ち帰る際は処方箋のコピーを必ず携帯し、不明な点は渡航前に確認しておくと安心です。

ウォークインクリニックとERはどちらに行けばよいか迷ったときは?

命に関わる症状(胸痛・呼吸困難・意識障害・大量出血など)はすぐにERへ。発熱・喉の痛み・軽い怪我・胃腸の不調などはウォークインクリニックが適しています。判断に迷う場合は、保険会社の24時間対応の医療相談窓口に電話して指示を仰ぐのも有効な方法です。

診察後に症状が悪化した場合、どうすればよいですか?

退院・退診時に受け取った書類に、緊急連絡先や再診の目安が記載されていることがあります。症状が急激に悪化した場合はすぐにERを受診してください。また、担当医の連絡先を控えておき、”My condition has worsened since my last visit.”(前回の受診から症状が悪化しました)と伝えると状況がスムーズに共有できます。

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