前置詞『with』『without』『by』『through』を使い分ける!「手段・道具・同伴・原因」を正確に伝える英語表現の完全ガイド

「彼女はピアノを弾く」を英語にするとき、with を使う? by を使う? それとも through だろうか? 日本語の「〜で」「〜によって」「〜を使って」は、英語では複数の前置詞に対応するため、どれを選べばいいか迷ってしまう方が多いはずです。この記事では、with / without / by / through の4つを「コアイメージ」から理解し、場面に応じて正確に使い分けられるようになることを目指します。

目次

まず「コアイメージ」を掴む:4つの前置詞が持つ根っこの意味

前置詞の使い分けが難しい最大の原因は、日本語の「〜で」という一語が、英語では with にも by にも through にも対応しうることにあります。単語ごとにバラバラに例文を丸暗記しても、応用が利きません。まずは4つの前置詞それぞれが持つ「コアイメージ(根っこの意味)」を視覚的に捉えることが、使い分けへの一番の近道です。

with のコアイメージ:「一緒に・伴って・装備して」

with の根っこは「何かを伴った状態」です。道具・感情・人・特徴など、あらゆるものを「携えている・くっついている」イメージで捉えてください。「ナイフで切る(cut with a knife)」は、ナイフを手に持った状態で切るから with が使われます。

without のコアイメージ:「それを持たない・欠いた状態」

without は with の反対概念として捉えると理解が深まります。「何かを伴っていない・欠いた状態」を表します。with が「+(プラス)の状態」なら、without は「-(マイナス)の状態」です。without a map(地図なしで)は、地図を持たないまま行動するイメージです。

by のコアイメージ:「直接的な手段・動作主・経路の隣」

by は「直接的な手段・動作主」を示します。受動態で「〜によって(誰がやったか)」を示すのも by です。交通手段の by bus(バスで)も「バスという手段を直接使う」イメージ。with との違いは、by がより「手段そのものを指定する」ニュアンスを持つ点にあります。

through のコアイメージ:「内部を貫通・プロセスや媒介を経由」

through は「トンネルを通り抜けるように、何かの内部を経由するプロセス」を表します。through hard work(努力を通じて)は、努力というプロセスを経て結果にたどり着くイメージです。媒介・経路・過程を強調したいときに活躍します。

「ピアノを弾く」は play the piano と言い、前置詞は不要です。では「ピアノの演奏を通じて感情を表現する」なら? → express emotions through piano playing(through が正解)。コアイメージを知っていれば自然に選べます。

4つのコアイメージをひとことで整理
  • with:何かを「伴った・携えた」状態
  • without:何かを「持たない・欠いた」状態(with の反対)
  • by:直接的な「手段・動作主・経路のすぐ隣」
  • through:何かの「内部を経由するプロセス・媒介」
前置詞コアイメージ典型的な使い方例文
with伴った・携えた状態道具・同伴・特徴cut with scissors
without持たない・欠いた状態不在・欠如work without help
by直接的な手段・動作主交通手段・受動態sent by email
through経由するプロセス・媒介過程・仲介・貫通learn through practice

このコアイメージを頭に入れておくだけで、「なんとなく by を使う」から「意味を理解して使い分ける」ステージへと大きく前進できます。次のセクションからは、各前置詞の具体的な使い方と例文をさらに詳しく掘り下げていきましょう。

「手段・道具」を表す with / by / through の使い分け

「手段・道具」を英語で表すとき、with / by / through の3つが候補に上がります。しかし、それぞれが持つニュアンスは微妙に異なります。「何を使うか」ではなく「どのように使うか」という視点で前置詞を選ぶことが、正確な英語表現への近道です。

道具・手段には with:身体的・物理的に使う「道具」を伴う場合

with のコアイメージは「〜を携えて・〜と一緒に」。物理的な道具を手に持って使うシーンにぴったり合います。「その道具が手元にある」という具体的な状況を描写するのが with の得意分野です。

She cut the bread with a knife.
(彼女はナイフでパンを切った。)

He opened the box with a screwdriver.
(彼はドライバーで箱を開けた。)

ここでの with は「ナイフを手に持って」という身体的・物理的な動作を伴うイメージです。道具を「使っている様子」が目に浮かぶのが with の特徴といえます。

交通手段・通信手段には by:乗り物・方法そのものを指す場合

by のコアイメージは「〜という方法・手段によって」。by の後ろには冠詞なしの無冠詞名詞が続くのが基本ルールで、これはTOEICや英検でも頻出のポイントです。

I go to work by train.
(電車で通勤しています。)

She was killed by a knife.
(彼女はナイフによって殺された。)

with a knife vs. by a knife の違いに注意

with a knife(ナイフを使って)は「道具を手に持って行う動作」を表します。一方 by a knifeby knife は「刃物という手段・方法によって」という抽象的な原因・手段を示します。受動態の文(be killed by …)でよく登場する形です。

媒介・経路には through:人・組織・システムを経由する場合

through のコアイメージは「〜を通り抜けて」。人や組織、システムを「経由・媒介」するニュアンスが強く、何かを間に挟んで目的を達成するイメージです。

I found the job through a recruiter.
(採用担当者を通じてその仕事を見つけた。)

The request was processed through the system.
(申請はシステムを通じて処理された。)

混同しやすい「メール・電話・手紙」での連絡手段の表現

ビジネス場面で特によく使われる「連絡手段」の表現は、bythrough のどちらを使うかで迷いやすいポイントです。

表現意味・ニュアンス
by email / by phone / by letter慣用的に定着。「メール・電話・手紙という手段で」
through email / through a contact「メールという経路を経由して」「コネを通じて」という媒介を強調
via emailby email とほぼ同義。ビジネス文書でも広く使われる

ビジネスメールで「〜を通じてご連絡します」と書く場合、I am reaching out through this email(この経路を強調)や Please contact me by email(手段を端的に示す)のように使い分けられます。

TOEIC・英検で狙われる by + 無冠詞名詞のルール

交通手段を表す by の後ろは 冠詞なし・無冠詞の名詞 が原則です。by train / by bus / by car はOKですが、by a train / by the bus は誤り。ただし「手段」ではなく「特定の乗り物」を指す場合は冠詞が付くこともあるため、文脈で判断しましょう。

  • with:物理的な道具を手に取って使う(with a pen / with both hands)
  • by:手段・方法そのものを示す。交通・通信手段に多用(by train / by email)
  • through:人・組織・システムを経由・媒介する(through a contact / through the system)

「付随・同伴・状態」を表す with / without の世界

「〜と一緒に・〜を伴って」:同伴・付随を表す with

with のコアイメージは「何かを伴っている状態」です。人と一緒にいる場合も、道具を手に持っている場合も、「〜がそこにある・くっついている」という感覚が with の根っこにあります。だから「友人と来た」も「ナイフで切った」も、どちらも with で表せるのです。

日本語英語with の役割
友人と一緒に来たShe came with a friend.同伴(人)
ナイフで切ったHe cut it with a knife.道具(物)
笑顔で答えたShe answered with a smile.付随する状態

「〜がない状態で・〜なしに」:欠如・除外を表す without

without は単に with を否定するだけではありません。「本来あるはずのものが欠けたまま行動する」というニュアンスが含まれます。たとえば “He left without saying goodbye.” は「挨拶という本来すべき行為を欠いたまま去った」という含みがあり、ただの「挨拶しなかった」より状況の不完全さが伝わります。

  • She finished the project without any help. (誰の助けもなく仕上げた)
  • Don’t go out without an umbrella. (傘を持たずに出かけないで)
  • He passed the exam without studying. (勉強せずに試験に合格した)

感情・態度・状態を表す with:with confidence / with care など

「with+抽象名詞」の形は、感情・態度・方法を表す慣用表現として非常に頻出です。副詞の代わりに使えるため、ビジネス英語でも自然に活用できます。

フレーズ意味例文
with confidence自信を持ってSpeak with confidence.
with care丁寧に・注意してHandle with care.
with ease楽々とShe solved it with ease.
with respect敬意を持ってTreat others with respect.
with pleasure喜んで“Of course, with pleasure.”

with / without を使った分詞構文的な表現(付帯状況)

付帯状況の with とは?

「with+名詞+分詞/形容詞/前置詞句」の形で、「〜した状態で・〜しながら」という付帯状況を表します。主節の動作と同時に起きている状態を描写するのに使います。

  • She sat with her eyes closed. (目を閉じて座っていた)
  • He spoke with his arms folded. (腕を組んで話した)
  • Don’t walk with your hands in your pockets. (ポケットに手を入れて歩かないで)

付帯状況の with は、小説・ビジネスレポート・TOEIC長文など幅広い場面で登場します。「with+名詞+過去分詞」なら受け身的な状態、「with+名詞+現在分詞」なら能動的な動作を表すと整理しておくと理解しやすいです。

with / without の使い分けは「何かを伴っているか・欠いているか」という状態のイメージで捉えると、同伴・道具・感情・付帯状況すべてに一貫して応用できます。

「原因・理由・根拠」を表す with / by / through の使い分け

「喜びで体が震える」「努力によって成功する」「経験を通じて成長する」――これらはどれも「原因・理由」を表す表現ですが、英語では前置詞によってニュアンスが大きく変わります。with / by / through の3つは、「原因がどのように結果に作用するか」という視点で使い分けるのがポイントです。

感情・身体反応の原因を表す with:with joy / with cold など

with は「〜を伴った状態」というコアイメージを持つため、感情や外的な刺激が直接体や表情に現れる場面でよく使われます。「喜びで」「寒さで」のように、原因が身体反応に直結しているイメージです。

  • She was shaking with fear. (恐怖で震えていた)
  • His hands were numb with cold. (寒さで手がかじかんだ)
  • She cried with joy. (喜びで泣いた)

with を使う場合、原因は感情・気温・痛みなど「状態として体に宿るもの」が中心です。行為や努力は原因にしません。

行為・プロセスの結果・手段を表す by:by working hard / by doing

by は「〜という行為・手段を経て」という意味で、動名詞(doing)と組み合わせて使います。英作文や英検でも頻出の構文です。なお、受動態の「〜によって(動作主)」を表す by と混同しやすいので注意しましょう。

  • He succeeded by working hard. (懸命に働くことで成功した)
  • You can improve by practicing every day. (毎日練習することで上達できる)
  • The book was written by her. (受動態:彼女によって書かれた)← 動作主の by
受動態の by との混同に注意

「by + 動名詞」は手段・原因を表しますが、「by + 名詞」が受動態に続く場合は動作主を示します。文の構造を確認して使い分けましょう。

経験・努力・困難を経由した結果を表す through:through hard work / through experience

through は「何かを通り抜けた末に」というニュアンスが核心です。困難・経験・プロセスを「くぐり抜けて」結果にたどり着くイメージで、単なる手段ではなく「道のり」を感じさせる表現です。

  • She grew through hardship. (苦難を乗り越えて成長した)
  • He learned patience through experience. (経験を通じて忍耐を学んだ)
  • Success comes through hard work. (成功は努力の積み重ねによってやってくる)

「〜のせいで」「〜によって」の原因表現まとめ比較

前置詞原因のタイプ典型的な組み合わせ例文
with感情・身体的反応with + 名詞(感情・気温など)tremble with fear
by具体的な行為・手段by + 動名詞(doing)succeed by working hard
through経験・困難・プロセスthrough + 名詞(経験・努力など)grow through hardship
by と through はどう違うのですか?

by は「この行動を手段として使った」という明確な因果関係を示します。一方 through は「この経験やプロセスを通り抜けた結果として」というニュアンスで、道のりや積み重ねを感じさせます。たとえば「by studying」は「勉強という手段で」、「through years of study」は「長年の勉強という経験を経て」という違いがあります。

「寒さで風邪をひいた」は with cold と by cold のどちらですか?

この場合は with が自然です。「寒さが体に直接影響した」という身体的反応には with を使います。by cold は英語としてほぼ使われません。「I caught a cold because of the cold weather.」のように because of を使う言い方も一般的です。

ビジネス・日常で使える原因表現フレーズ集
  • We achieved our goal by collaborating as a team.(チームで協力することで目標を達成した)
  • She became confident through repeated practice.(繰り返しの練習を通じて自信をつけた)
  • He was moved with gratitude.(感謝の気持ちで胸がいっぱいになった)

日本人が混同しやすい「鉄板パターン」10選:実践問題で確認

ここまで学んできた with / without / by / through の使い分けを、実際の問題で試してみましょう。「なんとなく正解できた」ではなく、「なぜその前置詞なのか」を説明できるレベルを目指してください。

ビジネス・日常で頻出する混同パターン5選(穴埋め形式)

まずは日常・ビジネス場面でよく使う表現から。各問題の空欄に入る前置詞を考えてから、解答と解説を確認してください。

Q1
Please send the file ( ) email.

【解答】by email 【解説】「メールで送る」は send by email が正解。by は「手段・媒体」を表し、「メールという経路を使って」というイメージ。send with email は「メールを伴って送る」という不自然な意味になるため誤り。

Q2
She answered the question ( ) a smile.

【解答】with a smile 【解説】「笑顔で答える」は with a smile。with は「笑顔を伴いながら」という付随する状態を表す。笑顔は道具ではなく表情・状態なので by は使えない。

Q3
He wrote the note ( ) hand.

【解答】by hand 【解説】「手で書く」は write by hand が定型表現。by hand は「手という手段で」を表す慣用句。「ペンで書く」なら write with a pen(道具を手に持つ with)と使い分ける。

Q4
We grew ( ) overcoming many challenges.

【解答】through 【解説】「困難を乗り越えることを通じて成長した」は through が自然。through は「プロセスを経て」という通過のイメージ。by overcoming も文法的には可能だが、through のほうが「体験の深さ」を含意する。

Q5
She left the room ( ) saying a word.

【解答】without 【解説】「一言も言わずに部屋を出た」は without saying a word。without は「〜を伴わずに」という欠如を表す。without + 動名詞 で「〜しないで」という意味になる重要パターン。

TOEIC・英検で狙われる前置詞選択問題5選(解説付き)

試験では「どれも正しそうに見える選択肢」の中から正解を選ぶ力が問われます。コアイメージをもとに判断する練習をしましょう。

Q6
The report was written ( ) the new manager.

【解答】by 【解説】受動態の「動作主」を示す by。「誰によって書かれたか」を表す。これは手段の by(by email など)と形は同じだが、受動態構文の中での役割が異なる。混同しやすいが、受動態の直後に人が来たら「動作主の by」と判断できる。

Q7
You can improve your English ( ) experience.

【解答】through / by どちらも可・ニュアンス差あり 【解説】through experience は「経験というプロセスを経て」、by experience は「経験という手段を用いて」。試験では文脈で判断するが、「積み重なるプロセス」を強調するなら through が自然。

Q8
The contract was signed ( ) both parties.

【解答】by 【解説】受動態 + 動作主の by。「両者によって署名された」。with both parties とすると「両者を伴って署名された」という別の意味になる。受動態の文では動作主には必ず by を使う。

Q9
He succeeded ( ) hard work and dedication.

【解答】through 【解説】「努力と献身を通じて成功した」。through は「継続的なプロセスを経て」という意味合いが強く、成功に至るまでの道のりを含意する。by hard work も誤りではないが、through のほうが「努力の積み重ね」のニュアンスが出る。

Q10
Don’t leave ( ) telling me first.

【解答】without 【解説】「先に言わずに出て行くな」。without + 動名詞 は「〜しないで」を表す頻出パターン。TOEIC・英検ともに without の後ろに動名詞が続く形は頻出。by や with では文意が成立しない。

受動態の by と手段の by を見分けるコツ

受動態の by は「be動詞 + 過去分詞 + by + 人/組織」の形で登場し、「誰がその動作を行ったか」を示します。手段の by は「by + 名詞(無冠詞)」または「by + 動名詞」の形が多く、「どうやって行ったか」を示します。文の構造を確認すれば、ほぼ確実に区別できます。

まとめ:4つの前置詞を「意味軸」で整理して使いこなす

with / without / by / through の4つは、それぞれ異なる「意味軸」を持っています。「何となく選ぶ」から卒業するために、意味軸ごとに整理して頭に入れておきましょう。

with / without / by / through の使い分けチートシート

以下の表で、4つの前置詞を「意味軸」ごとに一覧整理しています。迷ったときの参照用としてぜひ活用してください。

意味軸withwithoutbythrough
道具・手段道具を「伴って」(with a knife)道具なしで(without tools)直接的な手段(by hand)経路・方法を経由(through technology)
同伴・付随人・物を伴う(with a friend)人・物なしで(without help)
媒介・経路通信手段(by email)媒体・経路を経由(through a channel)
原因・感情感情・身体反応(with joy)行為の結果(by effort)プロセスを経た変化(through experience)

without は「with の状態を欠いている」と捉えると判断がシンプルになります。with が使える文脈かどうかをまず確認し、その否定形として without を当てはめるだけです。

前置詞選びに迷ったときの「3つの確認ステップ」

前置詞に迷ったら、次の3つの問いを順番に確認するだけで正解に近づけます。フローとして覚えておくと、英作文や試験本番でも素早く判断できます。

STEP
何かを「伴っている」か? → with / without

人・物・感情・状態などを「一緒に持っている」なら with。その状態を欠いているなら without。まずここで判断できる場合が多い。

STEP
「直接的な手段・動作主」か? → by

動作を直接引き起こす手段・方法・行為者を示すなら by。「by + 動名詞」「by + 交通手段」「受動態の動作主」がその典型。

STEP
「経路・プロセスを経由している」か? → through

媒体・経路・プロセスを通り抜けて何かが達成されるイメージなら through。「経験を通じて」「人脈を通じて」など、間接的な経路がある場合に選ぶ。

次のステップ:他の前置詞との組み合わせ学習

with / without / by / through をマスターしたら、次は for / to / toward(目的・方向)や at / in / on(場所・時間)との違いを学ぶと、前置詞の全体像がつながります。複数の前置詞記事を横断して読むことで、「なぜこの前置詞か」を直感的に判断できる力が身につきます。

よくある質問(FAQ)

with と by はどちらも「〜で」と訳せますが、どう使い分ければいいですか?

with は「その道具・物を手元に持っている状態で」という物理的な伴い方を表します。一方 by は「その手段・方法を直接使って」という抽象的な方法の指定です。「ペンで書く」は write with a pen(ペンを手に持つ)、「手で書く」は write by hand(手という方法で)と使い分けるのが典型例です。

without の後ろには名詞と動名詞のどちらが来ますか?

どちらも来ます。without a map(名詞:地図なしで)、without saying a word(動名詞:一言も言わずに)のように、without の後ろには名詞・代名詞・動名詞(〜ing形)を置くことができます。動名詞が続く形は英検・TOEICで頻出なので、without + doing のパターンをしっかり押さえておきましょう。

through と via はどう違いますか?

through は「内部を通り抜けるプロセス・経路」を強調し、経験や努力など抽象的な過程にも使えます。via は「〜経由で」という経路・中継地点を示す語で、主に物理的・具体的な経路(via Tokyo / via email)に使われます。ビジネス文書では via email と through email はほぼ同義として扱われることが多いですが、through のほうが「経路を経由する」プロセス感が強く出ます。

受動態で使う by と、手段を表す by を見分けるコツはありますか?

文の構造を確認するのが一番の近道です。「be動詞 + 過去分詞 + by」の形で by の後ろに人・組織が来れば「動作主の by」です。一方、「by + 無冠詞名詞(交通手段など)」や「by + 動名詞」の形は「手段の by」です。受動態かどうかを先に確認する習慣をつけると、ほぼ確実に区別できます。

TOEIC・英検で前置詞問題を素早く解くコツはありますか?

まず選択肢の前置詞のコアイメージを瞬時に思い浮かべる練習が有効です。次に、空欄の前後にある動詞・名詞との相性(コロケーション)を確認します。特に「by + 無冠詞名詞」「without + 動名詞」「with + 抽象名詞」「through + プロセス名詞」という定番の組み合わせを頭に入れておくと、試験本番でも素早く判断できます。

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