2026年8月3日、英会話教室を運営する株式会社イーオンは、小学3年生から中学3年生を対象とした「はじめての英検(R)4級/5級対策コース」の受付を開始したと発表しました。このコースは、初めて英検に挑む子どもたちが試験の流れや取り組み方に慣れ、自信を持って臨めるよう設計されています。今回の発表は、保護者の高い学習意欲と子どもの実態に大きな隔たりがあるという調査結果を背景としています。
保護者の願いと子どもの実態 調査が示す英語学習の課題

同社が2025年6月に行った保護者1,000名への調査によると、子どもの早期英語学習に対する意識と現実の間には、顕著なギャップがあることが明らかになりました。小学校での英語必修化や中学受験への英語科目採用など、英語学習の必要性が高まる社会的背景の中で、保護者の期待は高まっています。
調査では、子どもが卒業するまでに英検3級以上を取得させたいと考える保護者は47%に上りました。しかし、実際に英検を取得している子どもは26%に留まり、取得していない子どもは実に74%に及んでいます。また、51%の保護者が「資格取得のための方法に不安を感じている」と回答しており、目標はあるものの、具体的な対策方法が分からずに手詰まり感を抱えている実態が浮き彫りになりました。
この調査結果は、子どもの英語学習を考える上で重要な示唆を与えます。多くの家庭では、「英語は必要だ」という漠然とした認識はあるものの、それを具体的な目標(英検などの資格)に落とし込み、効果的な学習方法でサポートする段階に至っていない可能性が考えられます。特に英検は、単に英単語や文法を覚えるだけでなく、試験形式に慣れたり、時間配分を練習したりと、専用の対策が必要です。こうした「試験対策」のノウハウ不足が、保護者の不安や、目標と実績の乖離を生む一因となっているのかもしれません。
つまり、多くの家庭が直面しているのは「学習意欲」の問題ではなく、「学習方法」や「試験対策の具体的な道筋」に関する情報や支援が不足しているという課題です。今回発表されたオンライン対策コースは、まさにこの課題に応えるものと言えるでしょう。
「はじめての英検」対策コースで何が学べるのか



このオンラインコースは、初めて英検に挑戦する小学3年生から中学3年生を対象としています。5級または4級の一次試験で出題されるすべての領域を網羅しており、単語や文法、長文読解、英作文、リスニングなどをレッスンで扱います。
コースの最大の特徴は、単なる問題演習に留まらない点です。試験そのものの流れや取り組み方に慣れることを重視し、問題一つ一つに丁寧に、じっくりと取り組むスタイルで進められます。これにより、「どんな問題が出るのか」「どう勉強すればいいのか」という初めての受験者が抱きがちな不安を解消し、自信を持って本番に臨める力を養うことを目指しています。
英検の試験形式や時間配分、問題の種類を理解し、受験のイメージをつかみます。
単語、文法、読解、リスニングの各分野を、専用教材を用いて体系的に学習します。
理解が不十分な部分を重点的に復習し、模擬的な問題演習を通じて実践力を高めます。
発表によると、このコースの合格率は非常に高い水準を示しています。英検5級の合格率は100%、4級においても2025年度後期から2026年度前期の試験では81%から82%という数字を記録しました。これは、試験の流れを理解し、基礎から丁寧に学ぶというアプローチの学習効果の高さを裏付ける結果と言えるでしょう。
英検4級・5級とは? レベルと対策のポイントを解説



株式会社イーオンが発表した「はじめての英検(R)4級/5級対策コース」の対象は、英検4級と5級です。初めて英検に挑戦するお子さんを持つ保護者の方にとって、まず気になるのは「どのくらいのレベルなのか?」「どんな対策が必要なのか?」ではないでしょうか。ここでは、英検4級と5級のレベル感と、初めての受験で特に注意したいポイントを解説します。
| 級 | 目安レベル | 主な出題内容(一次試験) |
|---|---|---|
| 英検5級 | 中学初級程度 | リーディング(短文の語句空所補充、会話文空所補充)、リスニング |
| 英検4級 | 中学中級程度 | リーディング(5級に加え、長文空所補充)、リスニング |
5級は英語学習の入り口として、基本的な単語や文法、短い会話の理解が問われます。4級になると、5級の内容に加えて、少し長い文章を読み、文脈から適切な語句を選ぶ力が求められます。いずれもスピーキング(二次試験)は任意ですが、特に初めての受験生にとっては、リスニングと長文への慣れが大きな壁になることが多いと言われています。
初めての受験でつまずきやすいポイントと対策法
- リスニング対策:試験独特のスピードや発音、問題文の読み上げ形式に慣れることが不可欠です。普段の学習では聞き流すだけになりがちな部分を、「設問を先読みする」「キーワードを聞き取る」といった試験テクニックとともに練習する必要があります。
- 長文読解への慣れ:4級から登場する長文問題では、単語や文法を知っているだけでは不十分です。限られた時間で文章全体の流れを把握し、設問に答える「読解のコツ」を身につける練習が効果的です。
- 試験形式への不安:初めての英検は、何がどの順番で出題されるのか、解答用紙の書き方はどうか、といった「試験の流れ」自体が大きな不安材料になります。本番前に模擬試験を体験したり、全体の構成を理解しておくことで、落ち着いて実力を発揮できます。
今回発表されたようなオンライン対策コースは、こうした弱点克服に役立つ可能性があります。自宅にいながら、試験に精通した講師から「問題の解き方」や「時間配分のコツ」といった実践的なノウハウを学べる点が大きな利点です。また、一人ひとりの理解度に合わせて質問がしやすく、特にリスニングや長文読解のような「慣れ」が必要な分野を、丁寧にフォローアップできる環境が期待できます。
コースの4つの特徴と講師陣のサポート



この英会話教室のオンライン英検対策コースでは、初めての受験で不安を感じるお子さんや保護者の方をしっかりと支える体制が整っています。その特長は大きく4つに分けられ、高い合格率の背景となっています。
このコースを担当するのは日本人講師です。同社によると、所属する日本人講師の約8割がTOEIC 900点以上または英検1級のいずれか、あるいは両方を取得しており、さらにその取得率を100%にするべく強化を進めているということです。日本人講師から学ぶメリットは、文法や構文の説明が日本語でわかりやすいこと、自身の受験経験に基づく具体的なアドバイスをもらえることなどが挙げられます。
ここで、このコースが掲げる4つの強みを具体的に見てみましょう。
- 英検に精通した日本人講師から学べる
先述のように高い資格を持つ豊富な経験を持つ講師陣が指導にあたります。 - 弱点を克服し合格に向けたレッスン
単語、文法、長文読解、英作文、リスニングなど、一次試験の全分野を網羅したカリキュラムで、苦手分野を重点的に補強できます。 - 二次試験対策も個別に対応できる
面接形式の二次試験に向けては、別途申し込みが必要ですが、英会話学校ならではの本格的なスピーキングレッスンを個別に受けることが可能です。 - 資格試験に熟知した旺文社の教材を使用
レッスンでは、資格試験対策で定評のある旺文社のテキストを使用しており、効果的に試験の解き方のコツをつかむことができます。
これらの強みは、単に知識を詰め込むだけではなく、「試験の流れに慣れる」「自信を持って挑む」というコースの目的を達成するための土台となっています。特に個別の二次試験対策が用意されている点は、英会話を教える教室ならではの強みと言えるでしょう。一次試験に合格した後の次のステップも見据えたサポート体制が整っているのです。
オンライン授業で英検対策を始める際の注意点
英検対策をオンラインで始めることは、時間や場所の制約が少ないという大きなメリットがあります。しかし、特に初めて資格試験に挑戦する小中学生にとっては、集中力の維持や自主的な学習習慣の形成が課題になることもあります。イーオンによると、このような「はじめての英検対策コース」の意義は、早期に試験の形式や雰囲気に慣れ、受験への心理的な抵抗感を軽減することにあります。そのためには、家庭での学習環境づくりが成功の鍵を握ります。
自主的な学習習慣の定着がカギ 保護者の役割とサポート方法
オンライン学習の柔軟性は、逆に言えば「いつでもできる」が「いつまでもやらない」につながる可能性もあります。特に小学生のお子さんの場合、保護者の適切なサポートが学習の定着に不可欠です。同社が2025年6月に行った調査では、子どもの卒業までに英検3級以上を取得させたいと考えている保護者は47%いる一方で、実際に英検を取得している子どもは26%にとどまることが分かっています。この背景には、資格取得のための方法に不安をもっている保護者が51%いることが関係していると考えられます。
保護者のサポートは、厳しく管理するのではなく、学習を進めやすい環境を整え、時折優しく進捗を確認する「伴走者」としての役割が理想的です。
- 毎週決まった曜日・時間にレッスンを受ける習慣をつける
- レッスン前は机の上を整理し、気が散るものを片付ける
- レッスン後は学んだ内容を短く親子で話す時間を作る
- 小さな目標(例:単語を10個覚える)を設定し、達成を一緒に喜ぶ
初めての試験対策で最も重要なのは、「試験とはどんなものか」という全体像を理解し、自信を持って臨むことです。オンラインコースを活用しながら、家庭での温かいサポートでお子さんの「初めての挑戦」を成功へと導きましょう。
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