英語論文の『Results(結果)セクション』を完全攻略!データを正確・客観的に報告する文章構成と必須フレーズ完全ガイド

英語論文を書く上で、多くの学習者が「何をどこに書けばいいか分からない」と悩むのがResultsセクションです。データはあるのに、どう文章にすればいいか迷ってしまう——そんな経験はありませんか?実は、Resultsには明確な「型」があります。この型を理解するだけで、論文の質は大きく変わります。

目次

Resultsセクションの役割と全体構成を理解する

Resultsは『事実の報告係』——解釈は一切不要

Resultsセクションの定義と役割

Resultsセクションの唯一の使命は、「何が起きたか(What happened)」を客観的・正確に伝えることです。「なぜ起きたか」「何を意味するか」はDiscussionで扱う領域であり、Resultsには一切持ち込みません。

初心者がよくやりがちなミスが、Resultsの中に考察や解釈を混ぜてしまうことです。たとえば “This result suggests that the treatment was effective.” のような文は、Discussionに属する文章です。Resultsでは “The treatment group showed a significantly higher score than the control group (p < 0.05).” のように、起きた事実だけを淡々と述べます。

NG例: “These findings indicate that our hypothesis was correct.” — 解釈・結論はResultsに書かない

OK例: “Group A scored significantly higher than Group B (M = 85.2 vs. 74.6, p = .003).” — 数値と事実のみを報告

Resultsセクションの典型的な3ブロック構成

Resultsは大きく3つのブロックで構成されます。この流れを意識するだけで、論理的にまとまった報告文が書けるようになります。

STEP
概観文(Overview)

セクション冒頭で結果全体の方向性を一文で示します。読者に「これから何を報告するか」を予告する役割を持ちます。

STEP
図表と連動した詳細報告

各図表(Table, Figure)を参照しながら、主要な数値・傾向・統計的有意性を具体的に報告します。論文の核心部分です。

STEP
サブグループ・追加分析

必要に応じて、サブグループ解析や補足的な分析結果を報告します。主要結果を補強する位置づけです。

どの順番でデータを提示するか:論理的な流れの作り方

データの提示順序には2つの重要な原則があります。この原則に従うだけで、読者が迷わず読み進められる構成になります。

  • Methodsの手順と対応させる:実験・調査の手順通りに結果を報告すると、読者がMethodsと照合しながら読み進めやすくなります
  • 主要結果を先、副次的結果を後に:論文全体の主張(リサーチクエスチョンへの答え)に直結する結果を最初に置き、補足的なデータは後半に配置します
  • 図表番号順に沿って報告する:Figure 1, Table 1 の順に言及すると、読者が資料を参照しながら読む際に混乱しません

「主要結果→副次的結果」の優先度順を守ることは、論文全体の主張と整合したResultsを書くための最重要ポイントです。この順序が崩れると、読者はどのデータが論文の核心なのかを判断できなくなってしまいます。

図表の参照・説明フレーズを使いこなす

データを視覚化した図表は、Resultsセクションの核心です。しかし、図表を貼り付けるだけでは不十分——必ず本文中で参照し、読み取れる内容を補足する必要があります。ここでは、参照スタイルの使い分けから、図・表・グラフ別の表現まで体系的に整理します。

図表参照の基本パターン:カッコ内参照 vs 文中参照

図表の参照スタイルは大きく2種類あります。使い分けのポイントは「図表の情報が主役か、文の内容が主役か」です。

スタイル形式使いどころ
カッコ内参照The mean score increased significantly (Figure 1).文の内容が主役。図表は補足証拠として添える
文中参照As shown in Figure 1, the mean score increased significantly.図表の視覚情報を積極的に読者に誘導したいとき

どちらのスタイルも正しい表現です。ただし、論文内で両スタイルを混在させる場合は、使い分けの一貫性を意識しましょう。

図表を『指差す』だけで終わらせない:説明文の書き方

NG例:The results are shown in Figure 1.(これだけで終わり)

OK例:As shown in Figure 1, the treatment group demonstrated a 35% higher response rate compared to the control group, suggesting a clear dose-dependent effect.

図表を参照した後は、「何が読み取れるか」を1〜2文で必ず補足します。数値・傾向・比較対象を明示するのがポイントです。読者が図表を見なくても概要が伝わる文章を目指しましょう。

バリエーション豊富な参照フレーズ一覧

動詞・表現例文ニュアンス
showFigure 2 shows that …最も汎用的。迷ったらこれ
illustrateFigure 3 illustrates the relationship between …関係性・構造を視覚的に示す
presentTable 1 presents the demographic data.データを整理して提示する
revealThe graph reveals a significant decline in …予想外・重要な発見を強調
demonstrateFigure 4 demonstrates a clear upward trend.証拠として明示する。やや強い主張
indicateAs indicated in Figure 5, …データが間接的に示唆する
displayTable 2 displays the mean values for each group.数値・情報を並べて表示する

図・表・グラフ別に使い分けるべき動詞・表現

  • 折れ線グラフ:show a steady increase / decline, reveal a fluctuating trend, demonstrate a peak at …
  • 棒グラフ:illustrate the difference between groups, show that Group A outperformed Group B
  • 散布図:reveal a positive / negative correlation, indicate a strong association between X and Y
  • 表:present / summarize / display the descriptive statistics

同じ図表を再度参照する場合は、as previously shown in Figure 1 / as indicated above / as noted earlier などの表現で繰り返しを自然につなぎましょう。

図表参照の3ステップ
  1. 参照フレーズで図表を指示する(As shown in Figure 1, … / Table 2 presents …)
  2. 図表から読み取れる主要な傾向・数値を1文で述べる
  3. 必要に応じて比較対象や注目すべき点を1文追加する

統計値・数値を正確に記述するルールと必須フレーズ

データを正確に伝えるには、数値の記述ルールを徹底することが欠かせません。「統計的に有意だった」と書くだけでは不十分で、p値・信頼区間・効果量をセットで報告するのが現代の標準スタイルです。このセクションでは、査読者に信頼される数値記述の型を体系的に整理します。

p値・信頼区間・効果量の正しい記述形式

p値は「p < 0.05」のような不等号表記だけでなく、具体的な値(例: p = 0.032)を示すのが現在の主流です。これにより、読者が結果の強度をより正確に判断できます。信頼区間と効果量も合わせて記述すると、論文の信頼性が格段に上がります。

The intervention group showed significantly higher scores than the control group (t(48) = 2.34, p = 0.023, 95% CI [1.2, 8.6], d = 0.67).

効果量の表記: Cohen’s d(2群比較)、η²(分散分析)、r(相関)など、分析手法に応じた指標を選択すること。

有意差あり・なし両方の書き方

有意差がなかった場合も、省略せずに明示することが求められます。「有意差なし」の結果も重要な科学的情報だからです。

  • 有意差あり: A significant difference was found between the two groups (p = 0.008).
  • 有意差なし: No significant difference was observed between the groups (p = 0.21).
  • 傾向あり(有意でない): There was a trend toward improvement, although it did not reach statistical significance (p = 0.07).

増加・減少・変化を表す動詞と副詞の使い分け

変化の方向と程度を正確に伝えるには、動詞と副詞の選択が重要です。以下の表を参考に、データの実態に合った表現を選びましょう。

方向動詞(強→弱)使用場面の目安
増加surge / increase / rise / grow / climb急激な変化 → 緩やかな変化
減少plummet / decrease / decline / drop / fall急激な変化 → 緩やかな変化
変化なしremain stable / stay constant / show no change変動がほぼない場合

副詞も同様に強度で使い分けます。significantly(統計的有意性と連動)、markedly / substantially(顕著に)、slightly / marginally(わずかに)の順に変化の大きさが異なります。

「significantly」の誤用に注意

「significantly」は統計的有意性(p値が閾値を下回ること)を示す専門用語です。「かなり・大幅に」という一般的な意味で使うと査読者に誤解を与えます。統計検定を経ていない変化には「markedly」「substantially」「considerably」を使いましょう。

数値の精度と単位:何桁まで書くべきか

小数点以下の桁数は、測定機器の精度と分野の慣習に合わせ、論文全体で統一することが原則です。p値は通常3桁(p = 0.032)、平均値や標準偏差は2桁程度が一般的ですが、投稿先ジャーナルのガイドラインを必ず確認してください。単位は数値の直後に半角スペースを入れて記述します(例: 12.3 kg、95 ms)。

桁数・単位・統計記号の表記スタイルは、論文の第1稿から最終稿まで一貫して統一すること。揺れがあると査読で指摘される原因になります。

『解釈を混入させない』——ResultsとDiscussionの境界線を守る

Resultsセクションで最も犯しやすいミスが、「解釈」の混入です。Resultsに書いてよいのは「何が起きたか(what happened)」だけ。「なぜそうなったか(why)」「何を意味するか(what it means)」はDiscussionの領域です。この境界線を意識するだけで、論文の論理構造が格段に引き締まります。

Resultsに書いてよいこと・書いてはいけないことの判別基準

  • OK:測定値・統計量・観察された現象をそのまま報告する
  • OK:グループ間の差異・傾向・パターンを客観的に記述する
  • NG:その差異が「なぜ生じたか」を説明する
  • NG:結果が仮説を「支持する」「否定する」と断言する
  • NG:先行研究と比較して優劣を評価する

よくある混入パターンと修正例

NG vs OK:解釈混入の修正例

NG: “This suggests that the intervention was effective because participants showed higher engagement.”

OK: “Participants in the intervention group showed significantly higher engagement scores than those in the control group (p < 0.01).”

NG: “These results indicate that stress impairs memory consolidation.”

OK: “Memory recall scores were significantly lower in the high-stress condition (M = 12.3) compared to the low-stress condition (M = 18.7).”

NG: “The increase in cortisol levels confirms our hypothesis.”

OK: “Cortisol levels increased by 42% following the task (see Figure 2).”

『観察』と『解釈』を分ける言語的マーカー

Resultsでは、観察事実を示す受動態・過去形表現を中心に使います。主語を「データ・結果」に置くことで、客観性が自然と保たれます。

観察を示すOK表現解釈を示すNG表現
was observed / was foundsuggests / implies
revealed that / showed thatindicates that / demonstrates that
increased / decreased / differedimproved / was effective / confirmed
A was higher than BA outperformed B due to…

“demonstrates that” や “indicates that” は文脈によってはResultsでも使われますが、後ろに因果関係や意義の説明が続く場合はDiscussion向けの表現になります。

ジャーナルによってはResultsに軽い解釈を許容する場合もある

分野やジャーナルによっては、Results & Discussion を統合した “Combined Results and Discussion” セクション形式が認められています。医学・生命科学系の短報(Short Communication)や、社会科学系の一部ジャーナルで見られる形式です。また、予想外の発見(unexpected finding)については、Resultsの末尾で一言触れることを許容するジャーナルもあります。その場合も “This was an unexpected finding, which will be discussed further below.” のように、解釈本体はDiscussionに委ねる書き方が鉄則です。

「有意差が見られた」とResultsに書いてもいい?

はい、OK です。「有意差が見られた(a significant difference was observed)」は観察の報告です。ただし「この有意差は〇〇を意味する」と続けるとDiscussionの内容になるため、Resultsでは数値の報告にとどめましょう。

「仮説が支持された」はResultsに書ける?

原則NG です。仮説との照合・評価はDiscussionの役割です。Resultsでは「グループAの平均値がグループBより有意に高かった」という事実のみを記述し、それが仮説と合致するかの判断はDiscussionに回しましょう。

予想外の結果が出た場合、Resultsで触れていい?

一言メモ程度なら許容されることがあります。”This finding was unexpected.” のように事実として述べるにとどめ、原因や意義の考察はDiscussionで行うのが正しい書き方です。投稿先ジャーナルの著者ガイドラインも必ず確認してください。

Resultsセクション全体を組み立てる:文章構成の実践ガイド

数値の記述ルールを押さえたら、次はそれらを「読める論文」に組み上げる段階です。Resultsセクションは「何を・どの順番で・どう見せるか」の設計が命。構成の型を身につければ、データが自然な流れで読者に届く文章が書けるようになります。

冒頭文(opening sentence)の書き方:何から始めるか

Resultsの冒頭では、分析全体の概要を1〜2文で示します。読者に「これから何件の知見が出てくるか」を予告することで、続く段落が格段に読みやすくなります。

Three main findings emerged from the analysis.
The statistical analyses yielded two significant results, as described below.

冒頭文に解釈や考察を混入させないよう注意。「Three findings emerged」はOKですが、「Three important findings confirmed our hypothesis」はResultsには不適切です。

段落構成の鉄則:1段落1トピック

各段落は必ず1つの結果トピックに絞ります。以下の4ステップが段落構成の基本フレームです。

STEP
トピックセンテンス

その段落で何を報告するかを1文で宣言する。例:Group A showed significantly higher scores than Group B.

STEP
図表参照

対応する図や表を明示する。例:As shown in Table 2, … / (see Figure 1)

STEP
数値の詳細

平均値・標準偏差・p値・効果量など具体的な統計値を記述する。例:M = 78.4, SD = 6.2; t(58) = 3.41, p = .001, d = 0.88

STEP
補足情報

外れ値の扱いや欠損データなど、結果を正確に理解するために必要な注記を加える。例:Two outliers were excluded from this analysis.

サブグループ分析・追加分析の位置づけと書き方

サブグループ分析や事後検定は、主要結果をすべて報告した後に配置します。段落の切り替えには移行フレーズを使い、「ここから補足的な分析に入る」と読者に明示しましょう。

  • Further analysis revealed that … (追加分析の導入)
  • In addition, a subgroup analysis indicated … (同方向の追加情報)
  • In contrast, no significant difference was found in … (対比・否定的結果)
  • Notably, the effect was particularly pronounced among … (注目すべき傾向)
  • Furthermore, post-hoc tests showed … (さらなる詳細)

実際のResults段落の完成例(ビフォーアフター付き)

日本語的な曖昧表現や解釈が混入した文を、アカデミック英語に書き直すプロセスを見てみましょう。

Before(NG例)

The results were very good. Group A seemed to perform better, which probably means the intervention was effective. The difference was significant (p < 0.05).

「very good」「seemed to」「probably means」はすべて主観・解釈の混入。Resultsでは使用禁止ワードです。

After(OK例)

Group A scored significantly higher than Group B on the post-test (M = 82.3, SD = 5.1 vs. M = 74.6, SD = 6.8), as shown in Table 3. An independent-samples t-test confirmed a statistically significant difference, t(58) = 4.12, p < .001, d = 1.06. Two participants with missing data were excluded from this analysis.

トピックセンテンス→図表参照→数値詳細→補足の4ステップがすべて盛り込まれ、解釈ゼロの客観的な報告が完成しています。

段落構成チェックリスト
  • 冒頭文で分析の全体像を1〜2文で示しているか
  • 各段落は1トピックに絞られているか
  • 図表参照・数値詳細・補足の流れが守られているか
  • サブグループ分析は主要結果の後に移行フレーズで導入しているか
  • 解釈・考察の語句(seems to, suggests, important等)が混入していないか

すぐに使えるResultsセクション必須フレーズ集

論文執筆中に「この場面、英語でどう書けばいい?」と手が止まることはよくあります。このセクションでは、Resultsセクションで頻出する表現をカテゴリー別に整理し、そのまま文章に組み込めるhalf-sentenceテンプレート形式で一覧化しました。日本語訳と使用場面のメモを合わせて確認し、場面に応じて使い分けてください。

結果の提示・報告フレーズ

フレーズ(テンプレート)日本語訳使用場面・ニュアンス
The results showed that …結果は〜を示した最も汎用的な結果報告。どの場面でも使える基本形
The analysis revealed that …分析により〜が明らかになった新たな発見を強調したいときに有効
Table X presents the …表Xは〜を示している図表の内容を紹介する冒頭文として使う
The data indicated that …データは〜を示していた客観的なデータを淡々と報告する場面に適切
As shown in Table X, …表Xに示すように、〜図表を参照しながら結果を述べるときの定番表現

図表参照フレーズ(バリエーション別)

フレーズ日本語訳ニュアンス
As shown in Figure X, …図Xに示すように、〜文頭に置いて図を先に参照させる
… (see Figure X)(図X参照)文末の括弧内に入れる簡潔な参照形式
Figure X illustrates …図Xは〜を示している図の内容を主語として説明する形式
… as depicted in Figure X図Xに描かれているように〜やや書き言葉的な表現。バリエーションとして有用

統計的有意差・非有意差のフレーズ

フレーズ日本語訳使用場面
There was a significant difference in X between A and B (p < .05).AとBの間でXに有意差が認められた有意差あり・基本形
X was significantly higher/lower in A than in B.AはBよりもXが有意に高かった/低かった方向性(高低)を明示したいとき
No significant difference was found in X between A and B (p = .XX).AとBの間でXに有意差は認められなかった非有意差の報告。p値を必ず添える
The difference approached but did not reach significance (p = .XX).差は有意水準に近づいたが達しなかった境界値に近い結果を正直に報告する場面

増加・減少・変化・比較のフレーズ

フレーズ日本語訳使用場面
X increased significantly from A to B.XはAからBへと有意に増加した数値の上昇を報告
X decreased by approximately XX% …Xは約XX%減少した減少率を示す場面
X remained stable / showed no notable change.Xは安定していた/顕著な変化を示さなかった変化なしを客観的に報告
Compared to the control group, X was higher in …対照群と比較して、〜においてXは高かったグループ間比較の定番表現

予想外・注目すべき結果を示すフレーズ

予想外の結果を報告する際も、Resultsでは解釈を加えず「事実として目立つ」ことを示すにとどめます。解釈はDiscussionに委ねましょう。

フレーズ日本語訳ニュアンス
Notably, X was observed in …注目すべきことに、〜においてXが観察された重要な結果を読者に意識させる
An unexpected finding was that …予想外の知見として、〜であった解釈なしに事実として異例性を示す
In contrast to expectations, X …予測に反して、Xは〜であった仮説との乖離を客観的に記述
Of particular note, …特筆すべき点として、〜読者の注意を引きたい結果に使う
特に使用頻度が高いフレーズ TOP 3
  • The results showed that …:どんな場面でも使える万能フレーズ。迷ったらこれ
  • As shown in Figure X, …:図表参照の定番。文頭に置くと読者が図を先に確認できる
  • There was a significant difference in X between A and B (p < .05).:統計報告の基本形。この構文を軸に応用する

フレーズを「暗記」するより「場面で選ぶ」意識が大切です。執筆中はこの一覧を手元に置き、状況に合ったフレーズを選ぶ習慣をつけましょう。

まとめ:Resultsセクションを攻略する3つの柱

ここまで、Resultsセクションの役割・構成・図表参照・統計記述・解釈の排除・フレーズ集と、幅広い観点から解説してきました。最後に、本記事の要点を3つの柱として整理します。

  • 「事実のみ」を徹底する:Resultsに書いてよいのは「何が起きたか」だけ。解釈・考察・仮説との照合はすべてDiscussionに委ねることが、論文の論理構造を守る最重要ルールです。
  • 図表参照+数値記述のセットを習慣化する:図表を参照したら必ず本文で補足し、p値・効果量・信頼区間をセットで報告する。この型を繰り返すだけで、査読者に信頼される報告文が書けます。
  • フレーズを「場面で選ぶ」:本記事のフレーズ集を手元に置き、報告・参照・有意差・変化・予想外の結果など、場面ごとに適切な表現を選ぶ習慣をつけましょう。暗記より使い分けの感覚が大切です。
Resultsセクション最終チェックリスト
  • 解釈・考察・仮説への言及がResultsに混入していないか
  • すべての図表が本文中で参照され、内容が補足されているか
  • p値・効果量・信頼区間がセットで記述されているか
  • 数値の桁数・単位・統計記号の表記が論文全体で統一されているか
  • 主要結果が副次的結果より前に配置されているか
  • 各段落が1トピックに絞られているか
ResultsセクションとMethodsセクションはどう対応させればいい?

Methodsで記述した実験・調査の手順と同じ順番でResultsを報告するのが基本です。読者がMethodsと照合しながら読み進めやすくなり、論文全体の一貫性も高まります。

Resultsセクションはどのくらいの長さが適切?

分野やジャーナルによって異なりますが、報告すべきデータの量に応じて必要十分な長さにするのが原則です。冗長な繰り返しは避け、図表で示せる情報は本文で重複して詳述しすぎないことが重要です。投稿先ジャーナルのガイドラインで語数制限を確認しましょう。

図表のキャプションと本文の記述はどう使い分ける?

図表のキャプションは図表単体で内容が理解できるよう簡潔に記述します。本文では図表全体の中で特に注目すべき傾向や数値を選んで補足します。キャプションと本文で同じ内容を丸ごと繰り返す必要はありません。

欠損データや外れ値はResultsで報告すべき?

はい、報告することが推奨されます。「〇名のデータを除外した」「外れ値として処理した」などの情報は、結果の解釈に影響するため、該当する分析結果の直後に簡潔に記述しましょう。

英語が得意でない場合、Resultsセクションを書くコツは?

本記事のフレーズテンプレートを活用し、「The results showed that …」「As shown in Figure X, …」などの定型表現に数値を当てはめる形で書き始めるのが効果的です。まず日本語で報告内容を箇条書きにしてから英語に変換する手順も、初心者には取り組みやすい方法です。

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