英語論文を書いていて、「ConclusionってDiscussionと何が違うの?」「どこまで書けばいいの?」と迷ったことはありませんか?実は、この2つのセクションを混同したまま書いてしまうのは、非ネイティブ研究者が陥りやすい典型的な落とし穴です。査読者はConclusionに明確な「答えの宣言」を求めており、そこで議論を蒸し返されると一気に評価が下がります。このガイドでは、Conclusionの役割・構成・必須フレーズを徹底解説します。まずは「そもそもConclusionとは何か」という根本から整理していきましょう。
そもそもConclusionとは何か?——論文における役割と位置づけを整理する
Conclusionは「答えを宣言する場」——研究全体の着地点
Conclusionは、研究を通じて得られた最終的な答えを読者に向けて明確に宣言するセクションです。Discussionでは「この結果はなぜそうなったのか」「先行研究とどう異なるか」といった考察や議論を展開しますが、Conclusionではその議論を受けて、「この研究は最終的に何を示したか」を一言で言い切ることが求められます。新しい考察や追加の分析をここで持ち込むのはNGです。あくまで「着地」の場と理解してください。
Conclusionとは、研究課題(Research Question)に対する最終的な答えを宣言し、研究の意義・限界・今後の展望を簡潔にまとめるセクションです。議論を深めるDiscussionとは異なり、「結論として何が言えるか」を端的に示すことが最大の役割です。
IMRaDにおけるConclusionの立ち位置と分量感覚
理系・社会科学系の論文で広く採用されているIMRaD構造(Introduction / Methods / Results / Discussion)において、Conclusionは論文全体の「締めくくり」として末尾に置かれます。分量の目安は論文全体の5〜10%程度が一般的です。たとえば8,000語の論文であれば、Conclusionは400〜800語が適切な範囲となります。長々と書くのではなく、短く・鋭く・明確にまとめることが高評価につながります。
Conclusionは「短くて当然」のセクションです。簡潔にまとめられていること自体が、論理的思考力の証明になります。
Conclusionがない論文・Discussionと統合されている論文の違い
分野や投稿先のジャーナルによって、Conclusionの扱いは異なります。独立したセクションとして設けられる場合もあれば、「Discussion and Conclusion」として統合されるケースも珍しくありません。どちらが正しいというわけではなく、投稿規定に従うことが最優先です。
| パターン | 特徴 | 多い分野・場面 |
|---|---|---|
| Conclusionが独立したセクション | 考察と結論が明確に分離されており、読者が結論だけを素早く参照できる | 理工系・医学系・社会科学系の多くのジャーナル |
| Discussion and Conclusionとして統合 | 考察の流れの中で自然に結論へ移行する。やや短めの論文に多い | 人文系・一部の短報(Short Communication) |
| Conclusionセクションなし | Discussionの末尾段落が実質的な結論を担う。投稿規定で明示されている場合のみ | 特定ジャーナルの投稿形式による |
査読者や読者がConclusionに期待しているのは、「この論文を読む価値があったか」を瞬時に判断できる情報です。研究課題への明確な回答、主要な発見、そして研究の意義——この3点が簡潔に示されていれば、Conclusionとしての役割は十分に果たせています。
DiscussionとConclusionの決定的な違い——混同を生む3つの罠と回避策
DiscussionとConclusionは隣り合うセクションであるため、内容が重複しがちです。しかし査読者の目には、この2つは明確に役割が異なります。Discussionは「なぜそうなったか(Why)」を議論する場、Conclusionは「何がわかったか(What)」を宣言する場です。この役割分担を意識するだけで、論文全体の締まりが大きく変わります。
| セクション | 問いかけ | 主な内容 | トーン |
|---|---|---|---|
| Discussion | Why / How | 結果の解釈・先行研究との比較・限界の考察 | 議論・検討 |
| Conclusion | What | 研究で明らかになったことの宣言・意義・展望 | 断言・総括 |
罠①:Discussionで言ったことをそのままコピーしてしまう「繰り返し問題」
Conclusionは、Discussionの内容を「要約・昇華」する場です。単純なコピーは冗長であり、査読者から「新しい情報がない」と見なされて減点対象になります。Discussionで展開した議論を一段抽象度を上げ、研究全体として何が言えるかをコンパクトに示すことが求められます。
罠②:新しい考察・データ・引用をConclusionに持ち込む「追加情報問題」
Conclusionに初出のデータや新たな引用文献を加えるのは構成上の誤りです。読者はConclusionで「まとめ」を期待しており、そこで新情報が登場すると論文の流れが崩れます。「この文献をここで初めて引用していないか?」を必ずチェックしましょう。
- 本文中で未登場の実験データや数値
- Discussionで触れていない新たな先行研究の引用
- 研究結果とは無関係な新しい仮説の提示
罠③:主張が曖昧なまま終わる「ぼかし問題」——断言を避けすぎる日本人研究者の傾向
日本語の学術文化では「〜と考えられる」「〜の可能性がある」という表現が好まれます。しかし英語論文のConclusionでは、明確な主張(claim)を断言する姿勢が求められます。過度なhedging(断定回避)はConclusionを弱く見せ、研究の貢献度が査読者に伝わりません。
- Discussionの文をそのまま流用していないか?
- Conclusionに初出の引用やデータが含まれていないか?
- 「might」「could」「possibly」が不必要に重なっていないか?
Conclusionセクションの黄金構成——3ブロック構造で迷わず書く
「何をどの順番で書けばいいかわからない」——Conclusionで手が止まる原因のほとんどはこれです。実は、Conclusionは「リサーチクエスチョンへの回答→研究の意義→限界と展望」という3ブロック構造で書くのが最もシンプルかつ効果的です。この順序を守るだけで、論理的に締まった結論セクションが完成します。
Conclusionの冒頭では、論文の出発点であるリサーチクエスチョンに正面から答えます。「この研究は〇〇を明らかにした」と一文で宣言するのが基本です。DiscussionでいくらデータやメカニズムをWhy的に掘り下げても、Conclusionで「何がわかったか」を明示しなければ、査読者は答えを見つけられません。語数の目安は全体の30〜40%。簡潔に、しかし曖昧さなく書くことが求められます。
次に、自分の研究が既存の知識体系にどう位置づけられるかを示します。先行研究の知見を「確認した」「拡張した」「反証した」のいずれかの関係で整理し、学術的・実践的インパクトを述べます。語数の目安は全体の30〜40%。「既存研究では〇〇とされていたが、本研究はそれを△△という形で拡張した」という構造が典型的です。
最後に研究の限界を述べますが、ここで謝罪的・後ろ向きな書き方をするのは禁物です。「〇〇という制約があったため、今後は△△を検討する余地がある」と、限界を次の研究への橋渡しとして表現するのがコツです。語数の目安は全体の20〜30%。ポジティブなトーンで締めくくることで、論文全体の印象が大きく変わります。
ブロック①:リサーチクエスチョンへの直接回答——研究の核心を一文で宣言する
ブロック①で最も重要なのは「曖昧さを排除すること」です。”This study examined…”(〜を調べた)という表現は、答えではなく行為の説明にすぎません。”This study demonstrated that…”(〜を示した)や “The findings confirm that…”(〜を確認した)のように、結果を断言する動詞を選ぶことで、宣言としての力が生まれます。
- This study demonstrated that … (〜であることを示した)
- The results confirm that … (結果は〜を確認する)
- This research provides evidence that … (〜の根拠を提供する)
ブロック②:研究の意義と貢献——この研究が学術・実践にもたらす価値を示す
貢献を述べる際は「学術的貢献」と「実践的貢献」を意識して分けると整理しやすくなります。前者は先行研究との対話、後者は現場や政策への示唆です。両方を書く必要はなく、研究の性質に合わせて選択すれば問題ありません。
ブロック③:限界と今後の展望——誠実さと発展性を同時に示す締めくくり
限界の記述は「弱点の告白」ではなく「研究の誠実さと自己認識の証明」です。査読者は限界を書かない論文を警戒します。重要なのは、限界を述べた直後に「だからこそ、次のステップとして〇〇が求められる」と展望につなげる流れを作ることです。
- ブロック①(30〜40%):リサーチクエスチョンへの直接回答——「何がわかったか」を断言する
- ブロック②(30〜40%):意義と貢献——先行研究との関係を踏まえ、学術・実践への価値を示す
- ブロック③(20〜30%):限界と展望——謝罪的にならず、次の研究への橋渡しとして前向きに締める
そのまま使える!Conclusion必須フレーズ集——場面別・機能別に完全整理
Conclusionで使うフレーズは「何のために書くか」によって選び方が変わります。宣言・意義・限界・展望・締めの5機能に分けて整理しておくと、書くべき内容が自然と決まり、フレーズを迷わず選べるようになります。以下の一覧を手元に置いて活用してください。
研究の結論・発見を宣言するフレーズ
Conclusionの冒頭では、研究で何がわかったかを明確に宣言します。動詞の強弱に注意しましょう。
| フレーズ | 日本語訳 | 強弱・用途 |
|---|---|---|
| This study demonstrates that… | 本研究は〜を実証している | 強:因果関係が明確なとき |
| The findings suggest that… | 本研究の知見は〜を示唆している | 中:解釈の余地があるとき |
| These results indicate that… | これらの結果は〜を示している | 中:データから読み取れる事実 |
| This study confirms that… | 本研究は〜を確認した | 強:先行研究の裏付けができたとき |
| The present study reveals that… | 本研究は〜を明らかにした | 強:新発見を強調したいとき |
demonstrates は「証明した」というニュアンスが強いため、データが十分でない場合は過信を招く恐れがあります。確信度が低い場合は suggests や indicates を選ぶのが無難です。
研究の意義・貢献を述べるフレーズ
| フレーズ | 日本語訳 | 用途 |
|---|---|---|
| This study contributes to the understanding of… | 本研究は〜の理解に貢献している | 学術的貢献を示す定番表現 |
| These findings have important implications for… | これらの知見は〜に重要な示唆を持つ | 実践・政策への応用を示すとき |
| This research adds to the growing body of literature on… | 本研究は〜に関する研究蓄積に加わる | 先行研究との連続性を示すとき |
限界を述べるフレーズ——謝罪にならない表現の選び方
限界の記述は「謝罪」ではなく「誠実な自己評価」です。過度に卑下せず、次の研究への橋渡しとして位置づけるのがポイントです。
| フレーズ | 日本語訳 | コツ |
|---|---|---|
| One limitation of this study is that… | 本研究の限界のひとつは〜である | 具体的に1点ずつ挙げると明確 |
| Although this study has some limitations, the findings… | 本研究にはいくつかの限界があるが、知見は〜 | 逆接で貢献を続けて述べる |
| The generalizability of these findings may be limited by… | これらの知見の一般化可能性は〜によって制限される | サンプルや文脈の制約を示すとき |
「This study has many limitations.」のように漠然と書くのは避けましょう。限界は具体的に述べ、その影響範囲を示すことで、読者への誠実な情報提供になります。
今後の研究展望・提言を述べるフレーズ
| フレーズ | 日本語訳 | 用途 |
|---|---|---|
| Future research should examine… | 今後の研究は〜を検討すべきである | 具体的な研究課題を提示するとき |
| Further studies are needed to clarify… | 〜を明らかにするためにさらなる研究が必要である | 未解決の問いを示すとき |
| It would be valuable to investigate… | 〜を調査することは有益であろう | やや柔らかく提言したいとき |
展望フレーズは限界の記述とセットで使うと自然につながります。「One limitation is… Future research should therefore…」のように、限界を示してから「だからこそ今後の研究が必要だ」と接続するのが論理的な流れです。
Conclusionを締めくくる最終文のフレーズ
最終文は論文全体の印象を左右します。「In conclusion」「To conclude」「In summary」はいずれも使えますが、Conclusionセクションの冒頭で「In conclusion,」と書くのは冗長になりがちです。最終文に使うか、書き出しを避けて本文から始める書き方も有効です。
| フレーズ | 日本語訳 | 使い分け |
|---|---|---|
| In conclusion, this study has shown that… | 結論として、本研究は〜を示した | 短いConclusionの締めに最適 |
| To conclude, the present research demonstrates… | まとめると、本研究は〜を実証している | やや改まった表現 |
| Overall, the results of this study support the view that… | 全体として、本研究の結果は〜という見解を支持する | 複数の結果をまとめるとき |
| Taken together, these findings suggest that… | これらの知見を総合すると〜が示唆される | 複数の発見を統合して述べるとき |
見出しがすでに「Conclusion」となっている場合、本文の第1文を「In conclusion,」で始めると重複感が生じます。書き出しはフレーズなしで研究の主要発見から始め、「In conclusion」は最終段落の締め文に使う方がスマートです。
実践!Conclusionサンプル文を読み解く——良い例・悪い例を徹底比較
フレーズの知識があっても、実際に書いてみると「なぜかDiscussionと同じ内容になってしまう」「気づいたら新しい考察を書いていた」という失敗はよくあります。良い例・悪い例を並べて読み解くことで、抽象的なルールが一気に具体的なイメージに変わります。以下のサンプルで自分の書き方を点検してみましょう。
NG例①:Discussionの繰り返しになっているConclusionを解剖する
The results showed that Group A performed significantly better than Group B on all three tasks. This difference was likely due to the scaffolding provided in the treatment condition. Furthermore, the data indicated that motivation levels were higher in Group A, which may have contributed to the outcomes.
この文章の問題点を一文ずつ確認しましょう。
- 第1文:「results showed that…」はDiscussionで述べた結果の再掲にすぎない。Conclusionでは「何がわかったか」を宣言する形に変える必要がある
- 第2文:「was likely due to…」は原因の考察。これはDiscussionの領域であり、Conclusionに持ち込むべきではない
- 第3文:「may have contributed to…」も推測・解釈。Conclusionはすでに確定した知見を述べる場所
NG例②:新しい考察を持ち込んでしまっているConclusionを解剖する
This study demonstrated that social media use is positively correlated with anxiety in adolescents. It is also worth noting that peer pressure, which was not examined in this study, might play an equally important role. Future research should therefore consider cultural differences as a new variable.
- 第1文:これは唯一問題のない文。研究の主要な発見を宣言している
- 第2文:「peer pressure…might play a role」は本文中で一度も触れていない新しい考察。Conclusionで初めて登場する視点は読者を混乱させる
- 第3文:「cultural differences as a new variable」も本文未登場の概念。展望を述べるのは良いが、根拠のない新変数の導入はNG
OK例:3ブロック構造を使った模範Conclusionを読み解く
[Block 1] This study established that scaffolded instruction significantly improves task performance in L2 learners compared to unassisted learning. [Block 2] These findings contribute to the growing body of evidence supporting sociocultural approaches to language acquisition and have direct implications for classroom practice. [Block 3] However, the small sample size limits the generalizability of these results. Future studies should replicate this design with larger and more diverse populations.
- Block 1(結論宣言):「established that…」で断言。「showed」より強い確信度を示す動詞を選んでいる点に注目
- Block 2(意義):「contribute to…」「have direct implications for…」の2フレーズで学術的・実践的意義を両立させている
- Block 3(限界と展望):「However」で転換し、限界を1文で率直に認めた後、具体的な展望につなげている
分野別サンプル——理系・文系・社会科学系でのConclusionの書き方の違い
分野によってConclusionのトーン・語数・段落数には明確な違いがあります。以下の比較表を参考に、自分の分野のスタイルに合わせて調整してください。
| 分野 | トーン | 推奨語数 | 段落数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 理系(実験系) | 客観的・断定的 | 150〜300語 | 1〜2段落 | 数値・統計を根拠に簡潔に宣言。感情的表現は避ける |
| 文系(人文・語学系) | 解釈的・柔軟 | 250〜500語 | 2〜3段落 | 解釈の幅を示しつつ、論点を丁寧に整理する |
| 社会科学系 | 政策・実践志向 | 200〜400語 | 2〜3段落 | 社会的インパクトや政策提言を含めることが多い |
理系では「We conclude that…」のような1文の宣言から始めるスタイルが主流。文系・社会科学系では「This study has argued that…」のように論証の過程を示す表現が好まれる傾向があります。
Conclusionを書く前・書いた後のチェックリスト——投稿前に必ず確認すべき10項目
Conclusionは「書き終えたら完成」ではありません。書く前の準備・書いた後の検証・投稿前の規定確認という3段階のチェックを経て、初めて完成度の高いConclusionになります。以下のチェックリストを印刷・保存して、毎回の執筆に活用してください。
書く前の準備チェック——リサーチクエスチョンと結果を再確認する
Conclusionを書き始める前に、IntroductionのリサーチクエスチョンとMethodsで得た結果を並べて確認しましょう。「問いに対して何が答えられたか」を明確にしておかないと、Conclusionが抽象的な感想文になってしまいます。
- 【準備1】Introductionのリサーチクエスチョンを書き出し、それぞれに「答え」が出ているか確認した
- 【準備2】ResultsとDiscussionで示した主要な発見を箇条書きでまとめた
- 【準備3】研究の限界(Limitations)と今後の展望(Future directions)を1〜2点ずつ整理した
書いた後の品質チェック——Discussionとの重複・新情報混入・主張の明確さを検証する
Conclusionを書き終えたら、必ず以下の3点を検証してください。これらは査読者が最も指摘しやすい問題点でもあります。
- 【品質1】DiscussionとConclusionを並べて読み、同一文・同一表現が含まれていないか確認した
- 【品質2】Conclusionに新しいデータ・統計・引用文献が混入していないか確認した
- 【品質3】「この研究で何が証明されたか」が1〜2文で明確に述べられているか確認した
- 【品質4】研究の意義(なぜ重要か)が読者に伝わる表現になっているか確認した
Conclusionに新しい引用や考察を追加するのは厳禁です。それはDiscussionに書くべき内容です。Conclusionはあくまで「まとめと締め」に徹しましょう。
投稿前の最終確認——ジャーナルの投稿規定とConclusionの語数・形式を合わせる
ジャーナルによってはConclusionの語数上限(例:150語以内)や形式(箇条書き可・不可、独立セクション必須など)が細かく規定されています。投稿規定を確認せずに提出すると、内容以前の理由で差し戻されることがあります。
- 【最終1】投稿先ジャーナルの”Author Guidelines”でConclusionの語数・形式規定を確認した
- 【最終2】箇条書き形式の可否を確認し、規定に合わせた文体に統一した
- 【最終3】Conclusionが独立したセクションとして設定されているか(見出しレベル・位置)確認した
この10項目(準備3・品質4・最終3)は印刷またはメモアプリに保存して、論文を書くたびに参照するのがおすすめです。一度テンプレート化しておくと、執筆のたびに確認漏れを防げます。
- ConclusionとAbstractはどう違いますか?
-
Abstractは論文全体の要約(背景・方法・結果・結論を含む)ですが、ConclusionはDiscussionの後に置かれ、研究で得られた答えと意義・展望のみを扱います。Abstractを書く際にConclusionの文章を流用することは多いですが、両者は役割が異なります。
- Conclusionに限界(Limitations)は書いてもよいですか?
-
ジャーナルや分野によって異なりますが、Conclusionの末尾に1〜2文で簡潔に触れることは許容されるケースが多いです。ただし詳細な考察はDiscussionに留め、Conclusionでは「今後の課題につながる」程度の言及にとどめましょう。
- ConclusionはDiscussionと統合してもよいですか?
-
投稿先ジャーナルの規定が許可していれば問題ありません。「Discussion and Conclusion」として統合する場合は、考察から結論へ自然に移行する段落構成を意識し、最終段落で研究の答えと意義を明確にまとめることが重要です。
- Conclusionの適切な語数はどのくらいですか?
-
論文全体の5〜10%が目安です。8,000語の論文であれば400〜800語が適切な範囲となります。分野によっても異なり、理系では150〜300語程度の簡潔なスタイルが主流です。投稿先ジャーナルの規定に語数上限がある場合は、それを最優先で守ってください。
- Conclusionで「we」を使ってもよいですか?
-
分野や投稿先ジャーナルのスタイルによります。理系では「We conclude that…」のように一人称複数を使うスタイルが一般的に受け入れられています。一方、人文系では受動態や三人称表現(「This study demonstrates…」)を好むジャーナルも多いため、投稿規定や掲載論文のスタイルを事前に確認しておくと安心です。

