英語教育を手がけるJ PREP株式会社は、2026年8月10日、小学5年生から高校1年生の生徒・保護者を対象とした無料セミナーの開催を発表しました。セミナーのタイトルは「英検®を活用した英語学習術」。英検を単なる資格としてではなく、「使える英語力」を育てるためのマイルストーンとして効果的に活用する方法を解説する内容となっています。
なぜ今、英検の「本質的な活用」が求められるのか

同社によると、多くの学習者が経験してきた「文法訳読」や「単語・構文の暗記」に頼った学習は、テストで点を取るための「パズル解き」に陥りがちです。英検の学習においても、合格そのものを目的とした「資格コレクター」的な姿勢では、真の英語力は身につきません。
これからの時代に必要な「使える」英語力とは、知識としての英語ではなく、自らの意見を形成し、知的で的確に表現できる力です。大学入試の多様化やグローバル化が進む現在、この本質的な能力がより一層求められています。
英検は、学習の到達度を測る「目標」や「通過点」として位置づけ、その過程で「読む・聞く・書く・話す」の4技能をバランスよく伸ばすことが重要です。この視点の転換が、暗記頼みの学習から脱却し、自律的な学習者を育てる鍵となります。
具体的な学習到達ペース「CEFR B2を高校生でクリア」への道筋
多くの保護者が悩む「いつ、どの級を目指せばよいのか」という疑問に対して、J PREPは明確な道筋を示しています。それは、無理のない学年別の目標設定です。
同社によると、最終的な目標は「高校生でのCEFR B2レベル(英検準1級相当)のクリア」です。このレベルは、海外大学進学や国内難関大学の受験においても有利に働く、世界で通用する英語力の一つの指標とされています。この高い目標を現実的なものにするために、以下のような段階的な到達ペースが提案されています。
- 小学校6年生: 英検3級〜4級
- 中学校1年生: 英検準2級
- 中学校2〜3年生: 英検2級
- 高校生: 英検準1級(CEFR B2レベル)
このペースは、過度な先取り学習や詰め込みではなく、子どもの発達段階に合わせた「無理のない」計画であるとしています。各級の合格が、単なる通過点ではなく、次のステップへ進むための確かな基盤となることを意図しています。
各学習段階で重点的に取り組むべきポイント
しかし、単に「○年生で○級」という目標を掲げるだけでは不十分です。重要なのは、各段階で何を学び、どのような力を身につけるべきかという具体的な学習内容です。かつての「文法訳読」や「単語暗記」に偏った学習から脱却し、「使える英語力」を育てるためには、焦点を当てるポイントを明確にする必要があります。
| 従来の学習アプローチ | 新しい学習アプローチ |
|---|---|
| 単語と文法の丸暗記 | 文脈の中で語彙を増やし、ルールを理解する |
| テストのための「パズル解き」 | 自分の意見を形作り、表現するための訓練 |
| 資格取得が最終目的 | 資格を「マイルストーン」と捉え、実践力向上を目指す |
| 親や教師からの一方通行の指導 | 自ら学び、考え、進む「自走する学習者」への導き |
保護者が家庭で意識すべきことは、子どもの学習を「管理」するのではなく、「サポート」することです。具体的には、暗記を強いるのではなく、英語を使う機会を日常生活に取り入れたり、子どもの興味に合わせた英語の本や動画を用意したりすることが効果的です。最も大切なのは、「なぜ英語を学ぶのか」という目的意識を、一緒に考え、共有することです。大学受験や留学といった将来の選択肢を具体的にイメージできるように導くことが、「自走する学習者」への第一歩となります。
セミナーの詳細と登壇者プロフィール



ここでは、J PREP株式会社が発表したセミナーの開催概要と、登壇者の経歴について詳しく紹介します。英検を活用した学習ロードマップを具体的に知りたい方、また指導法の背景を知りたい方は、以下の情報を参考にしてください。
開催概要
セミナーの詳細は以下の通りです。対象となる年代や開催場所、申込方法などを確認しておきましょう。
- タイトル:英検を活用した英語学習術
- 日時:2026年9月6日(日)14:30 〜 15:40(開場 14:15〜)
- 対象:小学5年生から高校1年生の生徒およびその保護者
- 参加費:無料
- 会場:J PREP 渋谷校 本館 J PLAZA 2階
- 申込方法:専用サイトより申し込み
- 申込締切:9月3日(木)17:00
申込は専用サイトでの事前手続きが必要です。講演後の質疑応答および個別相談は実施されません。また、イベント当日の入塾手続き等のご相談は対応できかねますので、ご了承ください。
講師:元イェール大学助教授 斉藤淳氏
このセミナーの講師を務めるのは、元イェール大学助教授で、英語塾 J PREP代表の斉藤淳氏です。氏は上智大学外国語学部英語学科を卒業後、イェール大学大学院で博士号(Ph.D.)を取得し、同大学の助教授も務めました。2012年の帰国後、J PREPを創設し、現在は教材開発から授業、進路指導まで幅広く携わっています。
また、『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』や『10歳から身につく問い、考え、表現する力』など、多くの英語学習関連書籍を執筆。理論と実践の両面から、本質的な英語力の育成方法について発信を続けています。
今回のセミナーは、J PREPの入塾説明会とは異なる、学習法に特化した無料の情報提供イベントです。受験テクニックではなく、「自走する学習者」を育てるための家庭でのサポート法や、英検で身につけた力を大学受験(推薦入試や総合型選抜含む)や海外留学にどう活かすかといった、長期的な視点に立った内容が特徴です。
CEFR B2レベルとは? その重要性を解説



英語学習の目標としてよく聞かれるようになった「CEFR B2レベル」は、英検準1級に相当する国際的な指標です。このレベルに達すると具体的にどのようなことができるようになるのか、また学習の目標としてなぜ重視されるのか、その内容と将来の可能性について見ていきましょう。
CEFR(セファー)とは何か
CEFR(セファー)は、外国語の習熟度を測る国際標準規格です。ヨーロッパで策定され、現在では世界中で広く使われています。習熟度はA1(初心者)からC2(熟練者)までの6段階に分けられています。日本では英検やTOEIC、TOEFLなどのスコアと対照させて使われることが多く、自分の英語力が世界的にどの位置にあるのかを客観的に知るための便利な物差しと言えます。
以下の表は、学習段階と目標をイメージしやすくするための目安です。
| CEFRレベル | 英検相当級 | 主な到達目標イメージ |
|---|---|---|
| A1 / A2 | 5級〜準2級 | 基礎的な日常会話・文章理解 |
| B1 | 2級 | 仕事や旅行で使える実用的な英語 |
| B2 | 準1級相当 | 知的で複雑な内容の理解・表現 |
| C1 / C2 | 1級以上 | 専門的な議論や高度な文章作成 |
B2レベルが示す英語力とその先の可能性
CEFR B2レベルは、「自立した言語使用者」と呼ばれる中上級者の段階です。具体的には以下のような能力が備わっているとされています。
- 専門的な内容を含む複雑な文章の要点を理解できる。
- ある程度流暢かつ自然に、ネイティブスピーカーとの会話を維持できる。
- 自分の意見を明確で詳細に説明し、様々な選択肢の長所短所を論じることができる。
つまり、単に「英語が話せる」というレベルを超え、「知的で論理的な内容を英語で扱える」段階に達していると言えます。この力は、資格取得にとどまらず、進学やキャリアにおいて大きなアドバンテージとなります。
高校生までにこのレベルに到達することは、難関大学の推薦入試や総合型選抜、さらには海外の大学への留学など、将来の選択肢を大きく広げる可能性を秘めています。英語を「使える道具」として確実に身につけることが、その後の学びや活躍の場を大きく変える鍵となるのです。
英語学習者と保護者が抱える悩みに答えるセミナー



英検の学習を進めながらも、その成果が実践的な会話力や学校の成績に結びついている実感が持てない。これは多くの学習者と保護者が抱える共通の悩みです。このセミナーでは、そうした不安の根本にある「資格取得」と「本質的な英語力」のギャップをいかに埋めるかに焦点を当て、具体的な学習の方向性を示します。
資格取得と実践力のギャップをどう埋めるか
従来の学習法では、英検のための勉強が文法的なパズル解きや単語・熟語の丸暗記に終始しがちでした。その結果、試験には合格できても、身につけた知識を自分の意見を表現するための道具として使いこなせない、という現象が起きてしまいます。
セミナーでは、この問題の解決策として、英検を単なる合格目標ではなく、「英語力を測るマイルストーン」として活用する視点を提示します。例えば、英検の長文読解問題で扱われる社会的なトピックを、単に日本語訳するのではなく、その内容について自分なりの意見を英語でまとめてみる練習を取り入れることで、「読む」「書く」「考える」の力を統合的に伸ばすことができます。
重要なのは、試験対策と実践力を切り離して考えないことです。英検の学習素材そのものを「インプット(理解)」から「アウトプット(表現)」へと発展させる工夫が、真の英語力を育みます。
「自走する学習者」を育てる家庭での関わり方
子どもの学習を支える保護者の役割も重要です。セミナーでは、親世代が経験した「暗記頼み」の学習スタイルから脱却し、子どもを「自走する学習者」へと導くための具体的なアプローチが紹介されます。
- 英検の勉強をしているのに、英会話や学校の成績に結びついている気がしません。どうすればいいですか?
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英検の学習内容と実践的な場面を意図的につなげる必要があります。例えば、準2級で学んだ「仮定法」を使って、「もし時間があれば、もっと本を読みたい」と実際に口に出してみる、あるいは日記に書いてみる。このように、学習した文法や語彙を、自分の生活や考えを表現する「道具」として能動的に使う練習を取り入れることが解決の第一歩です。
- テストで点を取るための勉強ばかりになってしまい、暗記頼みで『使える・考える』本質的な英語力が育っているか不安です。
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この不安は、学習の目的が「問題を解くこと」に偏っている可能性を示しています。本質的な英語力は、「なぜその答えが正しいのか」を英語で説明できる理解度や、学んだ表現を別の文脈で応用できる柔軟性によって測られます。家庭では、正解・不正解だけでなく、「この英文はどういう状況で使えそう?」「自分ならどう言い換える?」といった問いかけを通じて、知識の「運用」を促す関わりが効果的です。
保護者の役割は、答えを教えることではなく、学びの面白さや、英語を通じて世界が広がる可能性を見せることにあります。セミナーでは、そのようなサポートの具体例を通じて、家庭内での効果的な学習環境の作り方についても理解を深めることができます。
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