英語学習において、前置詞 “around” をどのように理解していますか。多くの方は「およそ」や「周りに」という二つの意味を覚えているかもしれません。しかし、実際の英文を読んだり、会話の中で使われたりする “around” は、この二つの意味だけではうまく解釈できないことが頻繁にあります。この違和感は、“around” の本質を「断片的に暗記している」ことに起因します。ここでは、その断片的な暗記から脱却し、ネイティブスピーカーが感じる根源的なイメージを捉えることで、“around” の全用法を一本の線で理解する第一歩を踏み出しましょう。
Aroundの理解を阻む「断片的暗記」から脱却する
「およそ」と「周りに」という訳語だけを頼りに学習を進めると、壁にぶつかることがあります。次のような例文は、その典型的なケースです。
「およそ」とも「周りに」とも解釈しづらい例文
- We need to work around the problem. (問題に対処する必要がある。)
- Let’s talk around 2 o’clock. (2時頃に話しましょう。)
- She has been around. (彼女は世間慣れしている。)
- The rumor is going around the office. (その噂はオフィス中に広まっている。)
これらの文で使われる “around” は、「およそ(時間)」や「周囲(空間)」という基本訳だけでは、そのニュアンスを十分に伝えきれません。例えば「work around the problem」は、問題を「取り囲む」わけでも、「およそ」取り組むわけでもなく、問題を「回避しながら、あるいは迂回しながら対処する」という意味合いが強いのです。これら一見バラバラに見える用法の根底には、ネイティブスピーカーが共有する一つの根源的なイメージが流れています。
“around” の根源的なイメージは、「円・輪郭・包囲・循環」です。これは、ある中心点や対象物の周りを「ぐるりと取り囲む」様子、あるいはその「円の軌道上を動く」様子を表します。この一つのイメージから、空間的・時間的・比喩的なすべての用法が派生しているのです。
このコアイメージを手がかりにすれば、先ほどの例文もすっきりと理解できます。
- work around the problem: 問題という「障害物」を中心に据え、その周囲(輪郭)を回り込むようにして作業する→「回避・迂回して対処する」。
- talk around 2 o’clock: 2時という「時点」を中心に、その前後の円形の範囲内で→「およそ、頃合い」。
- has been around: 世の中という「空間」を円を描くように移動し、経験を積んできた→「世間慣れしている、経験豊富である」。
- going around the office: オフィスという「領域」内を円を描くように伝わり続ける→「(噂などが)広まる、循環する」。
このように、「円・輪郭・包囲・循環」という一つのイメージから、物理的な位置関係から時間の曖昧さ、さらには抽象的な概念への応用まで、“around” の多彩な用法がすべて繋がっていきます。次のセクションからは、このコアイメージを軸に、“around” の用法を具体的かつ体系的に解き明かしていきます。
コアイメージ1:物理的空間を「包囲・取り巻く」様子

前置詞 “around” の根源にあるイメージは、ある中心となる地点や物体を、空間的に包み込む、取り巻くという様子です。これは、物や人が静止している状態でも、動いている状態でも共通する核となる感覚です。この「包囲・取り巻く」イメージを理解すれば、空間を表す “around” の多様な用法が一本の線でつながります。
ある地点や物体の周りに存在する
最も基本的な使い方は、中心となる対象の周囲に、別の物が位置している状態を表すことです。この時、中心と周囲の関係は静的なものです。
- There were many trees around the old castle. (古い城の周りにはたくさんの木があった。)
- They sat around the campfire and told stories. (彼らはキャンプファイアを囲んで座り、話をした。)
この場合、”around” は城や焚き火という中心点を、木々や人々がぐるりと取り囲んでいる様子を描いています。中心と周囲の距離は文脈に依存しますが、一定の近接感があります。
静止した状態での “around” は、地図上で対象を円で囲んだようなイメージです。中心となる対象の存在が前提で、その周辺という「エリア」に焦点が当たります。
一定のエリア内を「動き回る」「散らばる」
次に、「包囲・取り巻く」イメージに動きが加わります。中心となる地点や範囲内を、主体が移動したり、複数の物が分布したりする様子です。
| 静止した包囲 | 動的な包囲・巡回 |
|---|---|
| Children are playing around the fountain. (噴水の周りで遊んでいる。) | Children are running around the fountain. (噴水の周りを走り回っている。) |
| Chairs are placed around the table. (椅子がテーブルの周りに置かれている。) | She showed the guests around the house. (彼女は客を家の中を案内した。) |
動きのある “around” は、単なる「周り」ではなく、そのエリア内をくまなく移動する、あるいは物が散らばっているというニュアンスを帯びます。 “walk around the park” は、公園の外周を歩くだけでなく、園内をあちこち歩き回ることも意味します。
- I like to travel around Japan. (私は日本各地を旅するのが好きだ。)
- Books were scattered around the room. (本が部屋中に散らかっていた。)
- Let’s look around the shopping mall before we decide. (決める前にショッピングモールを見て回ろう。)
障害物や角を「迂回する」「曲がる」
物理的な障害物や角がある時、その対象を「取り囲むように」進路を変える様子も、このコアイメージから生まれます。中心となる障害物を避けて、その外側を通る動きです。
「角を曲がる」という表現は、”turn the corner” とも言いますが、”around” を使うと、角そのものを包み込むように曲がっていく視覚的イメージが強まります。
- We had to go around the fallen tree on the path. (私たちは道に倒れた木を迂回しなければならなかった。)
- The car came around the corner very fast. (車が角を猛スピードで曲がってきた。)
- Don’t walk in the middle of the road; walk around the puddle. (道の真ん中を歩かないで、水たまりを避けて歩きなさい。)
この用法は、比喩的に「問題を回避する」という意味でも使われます。これも、問題という障害物を「包囲」して、その外側を通る解決策を見つけるイメージです。
空間的な「包囲・取り巻く」イメージは、抽象的な概念にも応用されます。例えば、”find a way around the problem”(問題を回避する方法を見つける)は、問題という障害物を包囲して通り抜けるイメージです。また、何かを複数の人の間に広げる時にも使われ、”spread the map around” は、地図を取り囲むように広げるニュアンスになります。
このように、空間を表す “around” の核心は「包囲・取り巻く」という一つのイメージに集約されます。この感覚を掴むことが、次の「およそ」や「循環」といった意味へと理解を広げる確かな土台となります。
コアイメージ2:輪郭が生む「概数」と「およその時間」
前のセクションで学んだ「空間を包み込む」イメージは、物理的な世界だけでなく、抽象的な概念にも拡張されます。ここでは、その「円」や「輪郭」の感覚が、数量や時間の「大まかな範囲」を表す仕組みを解き明かします。この理解が深まれば、「around 3 o’clock」や「around 100 people」といった表現が、単なる「およそ」以上のニュアンスを持っていることがわかるでしょう。
「輪郭」から「おおよその範囲」への抽象化
中心点を囲む円のイメージを思い浮かべてください。その円の内側にある領域は、厳密な一点ではなく、ある幅や広がりを持っています。この「輪郭で囲まれた範囲」という感覚が、数字や時間に応用されると、「特定の値(中心)の前後を含む大まかな範囲」を表すことになります。
「around」を使う時、話し手の頭の中には、ある数字や時刻を中心とした「ゆるやかな円」が描かれています。その円の内側であれば、多少前後しても「その範囲内」と捉えられるのです。
具体例を見てみましょう。
- There are around 100 people in the hall.(会場には約100人の人がいます。)
これは単に「100人くらい」と言っているのではなく、「100人を中心とした、90人から110人くらいまでの範囲内にいる」という輪郭を感じさせる表現です。 - It costs around 50 dollars.(それは約50ドルかかります。)
価格が45ドルでも55ドルでも、「50ドルという中心点の周りにある」というイメージで捉えられます。
aroundが示す時間の曖昧さと柔軟性
時間を表す場合も、同じ「輪郭」のイメージが強く働きます。「around 3 o’clock」は、3時ちょうどを中心として、その前後の時間帯を含む柔軟な範囲を指します。この表現は、厳密な時刻を約束する場面よりも、おおまかな目安を伝える日常会話で非常によく使われます。
より大きな時間の範囲、例えば「時代」や「時期」を包み込む表現も可能です。
I moved to Tokyo around that time.(私はその頃、東京に引っ越しました。)
この「around that time」は、特定の年や月ではなく、「あの出来事があった前後の、ある程度の期間」という漠然とした輪郭を描いています。
「around」は、話し手と聞き手の間に、厳密さを要求しない共通理解があることを前提にした、寛容で友好的な表現です。
- 約束: 「Let’s meet around 3 o’clock.」
2時50分から3時10分までの範囲を想定できます。 - 出来事: 「The company was founded around 1990.」
1988年から1992年頃までの設立時期を指します。 - 期間: 「I’ll be back around noon.」
正午の前後30分程度を漠然と示しています。
aboutとの微妙なニュアンスの違い
「およそ」を表す前置詞には「about」もあります。どちらも置き換え可能な場面が多いですが、ネイティブスピーカーはわずかなニュアンスの違いを感じ取っています。「about」がより客観的で、数値に近い「概算」の印象を与えるのに対し、「around」はより口語的で、輪郭のイメージからくる「漠然とした広がり」を感じさせます。
友達とのカジュアルな会話:
「What time should we meet?」
「Around 7 is good for me.」 (7時頃ね。)
ここで「About 7」と言うと、少し堅苦しい、または正確さを意識した印象になります。
ビジネスの場面での報告:
「The project will take about six months.」 (そのプロジェクトは約6ヶ月かかります。)
こちらは「around」よりも、計画に基づいた推定値としての響きが強まります。
この違いは絶対的なルールではありませんが、感覚として覚えておくと、より自然な英語表現に近づけます。「around」の持つ「輪郭」のイメージが、その柔らかさと寛容さの源なのです。
コアイメージ3:思考や活動が「循環する」「巡る」



「空間を包み込む」「輪郭で範囲を表す」というイメージは、さらに抽象的な領域へと進化します。それは、人の思考や関心、日常の活動が、ある中心やルートを周回する様子です。話題が核心を回り、問題解決のための試行錯誤が行われ、習慣が定期的に繰り返される。こうした「循環」の感覚を理解することで、より深いレベルで “around” の表現力を身につけることができます。
話題や関心の中心を「めぐる」議論
会議や議論の中で、直接的な解決策や核心に触れず、周辺的な話題だけが回る経験はありませんか。そんな時こそ “around” が活躍します。
議論が本質を避けている、あるいは遠回りしている様子を表現できます。
- talk around the issue:問題の核心を避けて議論する。
- beat around the bush:遠回しに言う、要点に触れずに回りくどい言い方をする。
- The conversation revolved around the budget.:会話は予算を中心に展開した。
「revolve around」は、物理的な回転から転じて、物事の中心が何であるかを示す強力な表現です。議論や計画、人生そのものの主軸を説明する際によく使われます。
問題解決のための「あちこち試す」プロセス
困難に直面した時、真っ向から突破するだけでなく、周囲からアプローチしたり、別の方法を試みたりすることもあります。この「迂回」や「あちこち手を尽くす」プロセスも “around” で表せます。
「find a way around」は、障害物を「迂回する道を見つける」という物理的イメージが、問題や規則を「回避する方法を見つける」という比喩的意味に発展した表現です。創造的な問題解決を表すことが多いです。
「work around」も同様に、技術的な問題や制限を回避するための暫定的な解決策を指します。
- We need to find a way around this regulation. (この規則を回避する方法を見つける必要がある)
- There’s a bug in the software, but we can work around it for now. (ソフトに不具合があるが、今のところ回避策で対応できる)
- She asked around to find a good tutor. (良い家庭教師を探すためにあちこちに聞き回った)
習慣や行事が「定期的に繰り返される」様子
私たちの日常生活は、多くの「循環」で成り立っています。朝起きて夜寝るという一日のリズム、家事や仕事の決まりきった手順、季節ごとの行事。これらの繰り返しや、ある場所や時間帯を中心に行われる活動にも “around” が使われます。
「around the house」は「家の中やその周りで」という空間的な意味ですが、転じて「日常の家事や雑用」という活動そのものを指す便利な表現になります。
- I have a lot of chores around the house this weekend. (今週末は家の周りの雑用がたくさんある)
- The festival happens around this time every year. (その祭りは毎年この時期に行われる)
- We usually have a family gathering around the New Year. (私たちはたいてい正月の頃に家族で集まる)
この用法は、時間の「およそ」という感覚と、活動の「繰り返しや循環」という感覚が融合したものと言えるでしょう。
アイデアや噂が「広まる」比喩的表現
最後に、思考や情報の「循環」が社会規模で起こる様子を見てみましょう。噂やニュース、新しいアイデアが人から人へ、場所から場所へと伝わっていく動きです。
- The news spread around the office quickly. (そのニュースはオフィス中に素早く広まった)
- There’s a rumor going around that the company might be sold. (会社が売却されるかもしれないという噂が流れている)
- Let’s pass these documents around so everyone can see them. (全員が目を通せるように、この書類を回覧しましょう)
「go around」「spread around」「pass around」はいずれも、情報や物が円を描くように移動し、やがて広い範囲をカバーするイメージを喚起します。物理的な動きから、社会的な伝播を表す比喩へと自然に拡張されているのです。
空間的な「包囲」から始まり、時間や数量の「輪郭」を経て、思考や活動の「循環」へ。前置詞 “around” が持つこの一連のイメージの流れを追うことで、単なる「およそ」や「周り」を超えた、豊かな表現の世界が見えてきたはずです。これらのコアイメージを手がかりに、英文に触れるたびに “around” の奥深さを感じ取ってみてください。
応用編:コアイメージで読み解く多彩な句動詞とイディオム
ここまで学んだ「包囲」「循環」「迂回」のイメージは、前置詞 “around” が組み合わさる動詞の意味を明瞭にします。一見、別々の意味を持つように見える句動詞も、根底にあるコアイメージを理解すれば、その意味の広がりが自然に理解できるでしょう。
「包囲」から生まれるcome aroundとhang around, 「循環」のイメージが根底にあるget around, 「迂回・解決」を表すwork aroundとturn around
物理的な空間のイメージが、人の行動や状態、問題解決の方法にまで拡張されています。
「come(来る)」に「周囲」のイメージが加わることで、「訪ねてくる」「意識が戻ってくる」「考えが変わってくる」という意味が生まれます。いずれも、ある中心点の周りを巡り、結果的にそこに近づく様子を表しています。
まず「come around」を見てみましょう。この句動詞は主に3つの意味を持ちます。
- 訪ねる、立ち寄る: 物理的に人の家や場所の周りを回って訪れるイメージです。例文: “Why don’t you come around for dinner this weekend?”(今週末、夕食にいらっしゃいませんか。)
- 意識を回復する: 失神や混乱から、再び「自分」という中心に意識が巡り戻ってくる様子です。例文: “She fainted, but came around after a few minutes.”(彼女は気を失ったが、数分後に意識を取り戻した。)
- 意見を変える、同意する: 最初は反対していた意見から離れ、相手の意見の周りを巡って、最終的にそこに落ち着くイメージです。例文: “My boss was against the idea at first, but he eventually came around.”(上司は最初その案に反対だったが、結局同意した。)
次に「hang around」です。これは文字通り「ぶらぶらする、たむろする」という意味で、「hang(ぶら下がる)」状態が、特定の場所の周辺に広がっている空間的包囲感を強く感じさせます。
| 句動詞 | 主な意味 | コアイメージとの関連 |
|---|---|---|
| come around | 訪ねる / 意識が戻る / 意見を変える | ある中心点を巡り、結果的にそこに近づく |
| hang around | ぶらつく、たむろする | その場の空間を包み込むように存在する |
| get around | 移動する / 広まる / 回避する | 循環・波及・迂回 |
| work around | 回避策を見つける | 問題を包囲し、それを迂回する |
「get around」は「循環」のイメージが色濃く反映された句動詞です。
- 移動する、あちこち行く: 物理的に様々な場所を巡る循環です。例: “He gets around town by bicycle.”(彼は街中を自転車で移動する。)
- (噂などが)広まる: 情報が人から人へと波及していく循環です。例: “News of their engagement quickly got around.”(彼らの婚約の知らせはすぐに広まった。)
- (問題を)回避する、うまく切り抜ける: 障害物の周りを回り込む、迂回のイメージです。例: “We need to find a way to get around this regulation.”(この規則を回避する方法を見つける必要がある。)
最後に、「work around」と「turn around」です。どちらも問題や状況を「包囲」し、それを「迂回」したり方向を「転換」したりする能動的な解決策を暗示します。
「work around」は、問題を完全に解決するのではなく、その問題の「周り」をうまく作業することで目的を達成するニュアンスです。
一方、「turn around」は文字通り「回転させる」ことで、事業や人の評価などが好転することを表します。悪い状況を包み込み、その方向性を変えるイメージです。
A: The software has a bug, but we can’t fix it before the deadline.(ソフトにバグがあるけど、締切までに直せないんだ。)
B: Let’s work around it for now. We’ll release a patch later.(とりあえず回避策で対応しよう。後でパッチを配布すればいい。)
A: Good idea. We should also get around to updating the manual.(それでいいね。マニュアルの更新にも手を回さなきゃ。)
B: I’ll come around to your office tomorrow to discuss it.(明日、君のオフィスに寄って話そう。)
このように、“around” が持つ「包囲・循環・迂回」のコアイメージを手がかりにすれば、個々の句動詞を暗記する必要はありません。動詞の本来の意味と組み合わせることで、その意味の広がりを推測できるようになるのです。
実践力を高める:コアイメージを意識した英文作成練習
前置詞 “around” の豊かな世界を学んだ後は、知識を定着させる実践のステージです。ここでは、日本語の「周辺」「あたり」「およそ」といった表現を、文脈に応じた適切な “around” で表現するコツと、使いすぎや誤用を避けるための視点を整理します。TOEICのパート5や英作文で迷わない力をつけるために、具体的な練習方法を提案します。
日本語の表現をaroundで自然に英語化するコツ
日本語で「あたり」「周辺」「およそ」と表現する場面は、大きく三つに分類できます。それぞれに、どのコアイメージが最も適しているかを考えてみましょう。
- 「周辺」を表す場合:物理的な範囲を示す「包囲」のイメージが中心です。「駅周辺」は “around the station” と自然に訳せます。
- 「あたり」を表す場合:時間や数値などの「およそ」の意味で使われることが多いです。「3時あたり」は “around 3 o’clock” です。これは、時計の針が3時という「中心」の周りを回っている「循環」のイメージとも結びつきます。
- 「あちこち」を表す場合:動詞と組み合わさって、動きの「循環」や「散策」を表します。「あちこち歩き回った」は “walked around (the town)” と表現できます。
次の日本語を、”around” を使って英語に訳してください。どのコアイメージが使われているか考えながら取り組みましょう。
- 仕事の話は家の周りでは避けたい。
- 彼は大抵、週末に本を3冊ほど読む。
- 会議の前に資料をざっと目を通しておこう。
解答例: 1. I’d like to avoid work talk around the house. (包囲・範囲) / 2. He usually reads around three books on weekends. (およそ) / 3. Let’s look around the materials before the meeting. (循環・ざっと)
不自然なaroundの使用を避けるためのチェックポイント
「周辺」と訳せるからといって、必ず “around” が最適とは限りません。ネイティブスピーカーの感覚に近づくためには、以下の点を意識的にチェックすることが効果的です。
例えば、「病院の近くに住んでいる」という場合、”I live near the hospital.” が一般的です。”I live around the hospital.” は、病院を中心とした円形のエリア内に住んでいる、というニュアンスが強くなります。
また、「迂回する」「解決する」という意味での “around” は、問題や障害といった「中心」を避けて動くイメージです。句動詞 “get around a problem” や “work around the issue” など、抽象的な使い方にも慣れていきましょう。
映像や地図を見ながらイメージを膨らませるトレーニング法
知識を定着させる最も良い方法は、実際に映像や具体物を見ながら、頭の中で “around” を当てはめてみることです。以下のステップで、イメージを言葉に結びつけるトレーニングを習慣化してみてください。
街並みが映った動画や、建物が中心にある地図の画像を準備します。架空のシチュエーションでも構いません。
映像や地図の中の動きや位置関係を、 “around” を使って英語で説明してみます。
- 「人々が噴水の周りに集まっている」 → “People are gathering around the fountain.”
- 「このエリアは駅を中心に発展した」 → “This area developed around the station.”
物理的な空間から、時間や概念へと広げます。カレンダーを見て「金曜日あたりに会いましょう」と考える、ある問題について「核心を回る議論」を想像し、英語で表現してみます。
この練習を続けることで、「包囲」「循環」「およそ」のコアイメージが感覚として身につき、英文を読むときも書くときも、迷うことなく “around” の真意を捉えられるようになります。前置詞の学習は暗記ではなく、イメージの共有が鍵です。










