「Help! I need a doctor!」——そんな叫び声が飛び込んでくる救急外来(ER)で、あなたは外国人患者に英語で対応できますか? 英語が苦手な医療スタッフほど「完璧な英語を話さなければ」と硬直してしまいがちです。でも実は、ERで求められる英語は「正確な文法」ではなく「素早く・確実に伝わること」。このセクションでは、救急現場の英語コミュニケーションを支える3つの大原則を整理します。
救急現場の英語コミュニケーション:3つの大原則
なぜERの英語は「外来問診英語」と別物なのか
通常の外来では、患者の状態を丁寧に聞き取り、記録に残せる正確な情報収集が優先されます。一方、ERでは「今この瞬間に何が起きているか」を把握し、即座に処置へ移ることが最優先です。問診票を渡す時間も、通訳を呼ぶ余裕もない場面が多く、コミュニケーションの目的そのものが異なります。
| 比較項目 | 外来問診の英語 | 救急(ER)の英語 |
|---|---|---|
| 優先事項 | 正確な情報収集 | 速さと明確さ |
| 文の長さ | 完全な文が望ましい | 単語・短文でOK |
| 使用ツール | 問診票・通訳が使える | 口頭・ジェスチャーが主体 |
| ペース | ゆっくり確認しながら | テンポよく・繰り返し確認 |
| 目的 | 記録に残る情報を得る | 生命に関わる情報を即取得 |
1語・短文・ジェスチャー優先の「緊急英語モード」
ERでは、長い文を組み立てようとすると逆に伝達が遅れます。「Can you hear me?」は「Hear me?」で十分。「Where does it hurt?」は「Pain? Where?」でも通じます。単語+指差し+表情の組み合わせが、最も速く確実なコミュニケーション手段です。
- 短く切る:1文に1つの情報だけ入れる
- 繰り返す:同じ言葉を2回言えば確認になる(例:「Pain? Pain here?」)
- 体で示す:指差し・表情・身振りを言葉と同時に使う
通訳リソースが使えない場面での優先順位の付け方
医療通訳や翻訳アプリが間に合わない状況では、収集する情報に優先順位をつけることが重要です。すべてを聞き取ろうとすると、最も重要な情報を逃します。まず「命に直結する情報」だけに絞り込みましょう。
- 意識・呼吸の確認(Conscious? Breathing?)
- 主訴の部位と痛みの強さ(Where? Scale 1 to 10?)
- アレルギー・既往歴(Allergies? Any medications?)
- 発症のタイミング(When did it start?)
心理的プレッシャーで英語が出てこなくなるのは当然の反応です。「完璧に話せなくても処置は進められる」と意識するだけで、発話のハードルは大きく下がります。
ファーストコンタクト〜トリアージ:最初の60秒で使う英語フレーズ
ERで外国人患者と対面した瞬間、最初の60秒が命取りになることがあります。この60秒でやるべきことは「意識確認→主訴聴取→トリアージ判断→既往確認」の4ステップ。難しい英文法は不要です。短く・はっきり・繰り返す——この3原則で乗り切りましょう。
意識・反応確認:’Are you with me?’ から始める覚醒評価
患者に近づいたら、まず声かけと刺激で意識レベルを確認します。GCS・JCSの段階に対応した英語フレーズを使い分けましょう。
| 意識レベル | 英語フレーズ | 発音のポイント |
|---|---|---|
| 覚醒・会話可能 | Are you with me? Can you hear me? | ゆっくり大きな声で |
| 開眼するが混乱 | Open your eyes. What’s your name? | 命令形・単語単位で |
| 痛み刺激に反応 | Squeeze my hand. Can you squeeze? | 手を握りながら実演 |
| 無反応 | No response. Calling a code. | チームへの報告用 |
“Are you with me?” は一言で覚醒・認識・コミュニケーション能力を同時に評価できる万能フレーズ。返答がなければすぐに “Can you hear me?” と大声で繰り返し、反応を見ます。
主訴を10秒で引き出す:痛み・症状・発症時間の即時聴取
OPQRSTの枠組みを使うと、症状を体系的に短時間で収集できます。一問一答形式で、Yes/Noで答えられる質問を混ぜながら進めるのがコツです。
| OPQRST | 意味 | 英語フレーズ例 |
|---|---|---|
| O(Onset) | 発症様式 | When did it start? Did it come on suddenly? |
| P(Provocation) | 増悪・寛解 | Does anything make it better or worse? |
| Q(Quality) | 性状 | Is it sharp, dull, or burning? |
| R(Region) | 部位・放散 | Can you point to where it hurts? |
| S(Severity) | 重症度 | On a scale of 0 to 10, how bad is the pain? |
| T(Time) | 時間経過 | How long have you had this? |
トリアージ区分を患者・家族に伝える英語表現
トリアージ結果を伝える際は、カテゴリー名よりも「次に何が起きるか」を簡潔に説明する方が患者・家族の不安を和らげます。
- 赤(Immediate):”You need immediate treatment. We’re taking you in right now.”
- 黄(Delayed):”Your condition is serious but stable. Please wait — a doctor will see you soon.”
- 緑(Minor):”Your injuries are minor. There will be a wait, but you will be seen.”
- 黒(Expectant):”We are doing everything we can. The medical team is focused on saving lives.”
アレルギー・内服薬・既往歴を素早く確認する必須フレーズ
SAMPLE歴の収集は治療方針に直結します。特にアレルギーと内服薬の確認は投薬前に必ず行う必要があります。以下のステップで素早く聴取しましょう。
“What are your symptoms?” / “Are you allergic to any medications or foods?” — Noなら “No known allergies?” と確認して記録。
“Are you taking any medications?” / “Do you have any medical conditions — like diabetes, heart disease, or high blood pressure?”
“When did you last eat or drink?” / “Can you tell me what happened?” — 手術の可能性がある場合は絶食時間の確認が特に重要です。
患者が英語を話せない場合は “Do you speak English?” と確認し、首を振ったら “Is there someone who can translate?” と家族や同伴者に通訳を求めましょう。電話通訳サービスの活用も選択肢の一つです。
ABCDEアプローチに沿った処置中の英語フレーズ
救急処置の国際標準である「ABCDEアプローチ」。各ステップで患者に何をするかを英語で簡潔に伝えることが、恐怖や混乱を抱えた外国人患者を落ち着かせる最大の安心材料になります。「今から何をするか」を一言添えるだけで、患者の協力度は大きく変わります。
A(気道):気道確保・挿管前後に患者へ伝えるフレーズ
気道確保は最優先事項ですが、意識のある患者には処置前に必ず一言伝えましょう。短い声かけが不必要な体動を防ぎます。
| 処置 | 英語フレーズ | 使用タイミング |
|---|---|---|
| 気道確認 | Can you open your mouth for me? | 口腔内確認前 |
| 頭部後屈 | I’m going to tilt your head back. Stay still. | 用手的気道確保時 |
| 挿管前 | We need to put a tube in your throat to help you breathe. It will feel uncomfortable. | 挿管の同意・説明 |
| 挿管後 | The tube is in place. You won’t be able to speak, but we’re right here with you. | 挿管直後の安心づけ |
B(呼吸):呼吸評価・酸素投与・人工呼吸の説明英語
| 処置 | 英語フレーズ | 使用タイミング |
|---|---|---|
| 呼吸確認 | Take a deep breath for me. Does it hurt when you breathe? | 呼吸評価時 |
| 酸素マスク装着 | I’m putting an oxygen mask on your face. It’ll help you breathe easier. | マスク装着前 |
| SpO2測定 | I’m clipping this on your finger to check your oxygen level. | パルスオキシメーター装着時 |
| BVM換気 | I’m going to help you breathe with this mask. Try to relax. | 補助換気開始前 |
C(循環):静脈路確保・輸液・CPR中の声かけフレーズ
静脈路確保は痛みを伴うため、同意取得と事前説明が不可欠です。CPR中は周囲スタッフへの指示と患者家族への声かけを使い分けましょう。
| 処置 | 英語フレーズ | 使用タイミング |
|---|---|---|
| 点滴確保 | I need to put a needle in your arm. You’ll feel a small pinch. | 静脈路確保前 |
| 輸液開始 | We’re giving you fluids through this IV to stabilize you. | 輸液開始時 |
| CPR開始 | I’m going to start chest compressions now. | 心停止確認後・CPR開始時 |
| 除細動 | Everyone stand back! I’m going to give a shock. | 除細動直前(周囲スタッフへ) |
CPR中は患者本人への声かけよりも、周囲スタッフへの安全確認(”Clear!”)が最優先です。家族が同席している場合は “We are doing everything we can.” と短く伝えるだけで十分です。
D(意識):神経学的評価・瞳孔確認時のコミュニケーション
| 処置 | 英語フレーズ | 使用タイミング |
|---|---|---|
| GCS評価 | Can you tell me your name? Do you know where you are? | 意識レベル確認 |
| 瞳孔確認 | I’m going to shine a light in your eyes. Please look straight ahead. | 対光反射確認前 |
| 四肢運動 | Can you squeeze my hand? Can you wiggle your toes? | 運動機能評価時 |
E(体表):全身観察・外傷確認・保温時の英語指示
| 処置 | 英語フレーズ | 使用タイミング |
|---|---|---|
| 着衣除去 | I need to remove your clothing to check for injuries. Is that okay? | 脱衣前の同意取得 |
| 全身触診 | Tell me if anything hurts when I touch you. | 外傷確認中 |
| 保温 | I’m going to put a warm blanket on you to keep you comfortable. | 保温処置時 |
- You’re safe. We’re here to help you. (安全です。私たちがついています)
- This might be uncomfortable, but it will only take a moment. (少し不快かもしれませんが、すぐ終わります)
- Try to stay still. I know it’s hard. (動かないようにしてください。つらいのはわかります)
- You’re doing great. (よくできています)
- CPR中に英語で何か言う必要があるか?
-
患者本人への声かけは不要です。ただし周囲スタッフへの “Clear!”(除細動前)や “Switch!”(胸骨圧迫交代時)は安全管理上、英語でも日本語でも明確に発声してください。家族が近くにいる場合は “We are doing everything we can.” の一言だけで十分です。
- 患者が痛みで暴れているとき、英語でどう伝えるか?
-
“I know it hurts. Please try not to move. We’re helping you.” と繰り返し声かけしましょう。完璧な英語より、落ち着いたトーンで繰り返すことが患者の安心につながります。
- 処置の同意を短時間で取るにはどうすればよいか?
-
“I need to [処置内容]. Is that okay?” のワンパターンで対応できます。緊急時はうなずきや “Yes” の一言で同意確認とし、記録に残しておくと安心です。
多職種チーム間の英語連携:蘇生・処置チームで使うコール&レスポンス
蘇生チームでは、指示が曖昧だと致命的なミスにつながります。英語母語話者が混在する多職種チームでは「誰が・何を・いつ」を明確にするクローズドループ通信が絶対条件です。このセクションでは、チームリーダーの指示出しからハンドオフまで、現場で即使えるフレーズを整理します。
リーダー・メンバー間の役割指示を英語で伝える
チームリーダーは必ず「名前(役職)+指示内容+確認要求」の3点セットで指示を出します。「You there」のような曖昧な呼びかけは厳禁です。
| 役割 | フレーズ例 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| リーダー(指示) | Sarah, you’re on compressions. Confirm. | サラ、胸骨圧迫担当。了解? |
| メンバー(応答) | Copy that. I’m on compressions. | 了解。胸骨圧迫します。 |
| リーダー(交代指示) | Switch compressors in 2 minutes. | 2分後に圧迫者を交代。 |
| リーダー(確認) | Who has IV access? Call out. | 静脈路確保は誰?報告して。 |
| メンバー(報告) | IV access secured, right AC, 18G. | 右肘正中静脈、18G確保済み。 |
バイタル報告・薬剤投与確認のコールアウト英語
薬剤投与は「薬剤名・用量・投与経路・タイミング」を声に出して確認するダブルチェックが基本です。投与後も必ず復唱で完結させます。
| 場面 | コールアウト英語 |
|---|---|
| バイタル報告 | BP 90 over 60, HR 120, O2 sat 88% on room air. |
| 薬剤指示(リーダー) | Give epinephrine 1 mg IV push now. |
| 薬剤確認(メンバー) | Epinephrine 1 mg IV push — administering now. |
| 投与完了報告 | Epinephrine 1 mg given. Time: 14:32. |
| CPR経過報告 | Two minutes of CPR. Pause for rhythm check. |
救急隊からERスタッフへの引き継ぎ(ハンドオフ)英語
救急隊員からER医師へのハンドオフは90秒以内が目安です。情報の抜け漏れを防ぐために、SBARフレームワークを使った定型テンプレートが有効です。
SBAR(状況・背景・評価・提案)を使った簡潔な申し送り
“This is a 45-year-old male, unresponsive, found collapsed at home. CPR in progress for 8 minutes.”
“History of hypertension and diabetes. On metformin and amlodipine. No known drug allergies.”
“Initial rhythm was VF. Defibrillated twice. Currently in PEA. Two rounds of epi given.”
“Requesting continuation of ACLS protocol and early echo to rule out tamponade.”
クローズドループ通信とは「指示→復唱→完了報告」の3ステップで情報を確実に閉じる手法です。
- 【指示】”John, give adenosine 6 mg IV rapid push.”
- 【復唱】”Adenosine 6 mg IV rapid push — understood.”
- 【完了報告】”Adenosine 6 mg given. Time noted.”
復唱なしに「OK」だけで返すのはクローズドループ通信の失敗です。特に騒音の多いER環境では、薬剤名・用量まで必ず声に出して繰り返す習慣をチーム全体で徹底しましょう。
家族・同伴者への緊急説明と心理的サポートの英語
ERで家族に状況を伝える場面では、「速さ」「正確さ」「共感」の三つを同時に満たす英語コミュニケーションが求められます。専門用語を並べても家族には伝わりません。平易な言葉で、かつ誠実に伝えることが信頼関係の第一歩です。
病状・処置内容を平易な英語で伝えるインフォームドコンセント
インフォームドコンセントの場面では、医学用語をできるだけ日常語に置き換えることが基本です。まず現状を伝え、次に行う処置を説明し、最後に同意を求める三段構成を意識しましょう。
| 場面 | 英語フレーズ | 注意点 |
|---|---|---|
| 現状説明 | Your family member is seriously ill and we are treating them right now. | 「critically ill」より「seriously ill」が伝わりやすい |
| 処置説明 | We need to put a tube in their throat to help them breathe. | 「intubation」は使わず動作で説明する |
| 同意確認 | Do we have your permission to continue treatment? | Yes/Noで答えられる形にする |
| 検査説明 | We are going to take pictures of their chest to see what is happening inside. | 「X-ray/CT」は使ってもよいが補足説明を添える |
「意識がない」「心肺停止」など重篤な状態を伝えるフレーズ
重篤な状態を伝える際は、曖昧な表現は避けつつも、できる限り平易な言葉を選びます。以下のフレーズは現場でそのまま使える表現です。
- 意識がない:He / She is not conscious. / They are not responding.
- 心肺停止:His / Her heart has stopped beating.
- 蘇生処置中:We are doing everything we can to restart their heart.
- 呼吸が止まっている:They are not breathing on their own.
- 生命の危機:Their condition is very critical. Their life is in danger.
死亡告知・予後不良の場面で使う誠実で配慮ある英語表現
死亡告知は最も難しい場面のひとつです。「passed away」は柔らかい表現ですが、「died」のほうが誤解なく伝わるという研究知見もあります。状況に応じて使い分けましょう。
「We lost him.」「He is gone.」は英語話者でも意味が曖昧に聞こえる場合があります。また「There is nothing more we can do.」は無力感を強調しすぎるため、「We have done everything possible.」と言い換えるのが望ましいとされています。
告知の基本フレーズ例:“I’m so sorry to tell you this. Despite everything we did, [Name / your family member] has died.” 告知後は沈黙を恐れず、家族が言葉を受け止める時間を与えることが大切です。
文化的背景・宗教的配慮が必要な場面への対応ヒント
宗教・文化によって、輸血・臓器提供・延命処置に対する考え方は大きく異なります。通訳なしで最低限の意向確認を行う際は、以下のステップで対応しましょう。
“Do you have any religious or cultural beliefs we should know about for the treatment?”
“Are there any treatments you do not want us to use? For example, blood transfusions?”
“We will get an interpreter to help us communicate better. Please wait a moment.” — 電話通訳サービスや院内通訳を速やかに手配する。
- 宗教的理由で輸血を拒否された場合の英語対応は?
-
まず意思を尊重する姿勢を示します。”I understand and respect your beliefs. Let me explain what may happen without this treatment, so you can make an informed decision.” と伝え、リスクを平易に説明したうえで書面での確認(informed refusal)に進みましょう。緊急性が高い場合は医療倫理・法務チームへの連絡も並行して行います。
- 家族が英語をほとんど話せない場合、最低限どのフレーズを使えばいい?
-
“Your family member is very sick. We are helping them now. Please wait here. We will get someone to help explain.” この4文で「重篤・治療中・待機・通訳手配」を伝えられます。ジェスチャーや待合室への案内と組み合わせると効果的です。
今日から使える!救急英語を現場で定着させる実践トレーニング法
フレーズを「知っている」と「とっさに使える」は全く別物です。救急現場では考える余裕がないからこそ、反射的に口から出るレベルまで練習を積み重ねることが不可欠です。このセクションでは、忙しい医療職でも継続できる実践的なトレーニング法を紹介します。
シナリオ別ロールプレイ:3つの典型的ER場面で練習する
ロールプレイは、フレーズを文脈ごと体に染み込ませる最も効果的な方法です。以下の3シナリオを使って、2人1組で交互に役割を交代しながら練習しましょう。
救急隊からの引き継ぎ場面。”This is a 35-year-old male with blunt trauma to the chest. BP is 90 over 60, HR 120.” と隊員役が申し送り、受け手役が “Copy that. Any loss of consciousness?” と確認するやり取りを繰り返す。
患者役が “I have crushing chest pain radiating to my left arm.” と訴え、医師役が “When did it start? On a scale of 0 to 10, how bad is the pain?” と問診を進める。STEMI確定後に “We need to take you to the cath lab right away.” と告知する流れまで通しで練習する。
同伴者役に “Do you know if they have any allergies or medical conditions?” と確認しながら、同時にチームへ “Unresponsive patient, GCS 6. Get airway ready.” と指示を出す二重タスクを練習する。情報が断片的な状況での英語対応力を鍛える。
フラッシュカードとシャドーイングで「瞬発力」を鍛える
短時間で反射神経を鍛えるには、フラッシュカードとシャドーイングの組み合わせが効果的です。
- フラッシュカード:日本語の状況説明(例:「痛みの強さを聞く」)を表面に、英語フレーズを裏面に書いて、1枚3秒以内に答える練習をする
- シャドーイング:ネイティブ音声(医療ドラマや研修用音声教材など)を聞きながら0.5秒遅れで声に出す。発音とリズムを同時に習得できる
- 1日5分ルール:業務前のロッカールームや休憩時間に、カード10枚を声に出すだけでも積み重ねが大きな差になる
チームで取り組む救急英語訓練の組み込み方
既存の救急シミュレーション訓練に英語対応シナリオを1つ追加するだけで、チーム全体の対応力が劇的に変わります。特別な予算や時間は不要です。
既存の心肺蘇生や外傷対応シミュレーションのうち1本を、外国人患者設定に変更する。患者役・家族役が英語で話すだけで全員の緊張感が変わる。
訓練後の振り返りで「あの場面で何と言えばよかったか」をチームで検討する。フレーズ集を手元に置き、正解を確認しながら記憶に定着させる。
処置室やナースステーションに頻出フレーズをA4一枚でまとめて掲示する。目に入るだけで記憶が強化され、いざという時のバックアップにもなる。
まずこの記事で紹介したフレーズを10個選び、フラッシュカードを作ることから始めましょう。次の勤務までに声に出して練習し、同僚と1シナリオだけロールプレイしてみてください。小さな一歩が、外国人患者の命を救う対応力に直結します。

