株式会社またたびは、社会人向けの英語学習サービス「EiDrill(エイドリル)」において、AIアシスタントと連携して学習できる新機能を公開しました。これは、普段使い慣れているAIチャットのインターフェースから、高品質なTOEIC形式の問題演習や学習管理をシームレスに利用できるようにするものです。
EiDrillとAIチャット連携の概要

どんなサービスなのか
この連携機能は、英語学習者がAIチャットで気軽に学習を始められる一方で、学習の質と継続性を担保することを目的としています。同社によると、AIチャット単体での学習では、問題の質や採点に一貫性がなく、学習の記録が残らないという課題がありました。EiDrillの新機能では、問題の出題、採点、解説といったコア部分をEiDrillのシステムが担当します。AIはユーザーとの対話を通じて、学習者の状況に合わせた出題やサポートを提供する役割を担います。これにより、AIの柔軟な対話性と、確立された学習プログラムの質の高さを両立させています。
問題と採点は学習サービス側が行い、AIは対話と出題の仲介役を担います。AIが答えを先に教えてしまうことなく、学習の記録は一元管理されるため、学習の継続と成長の可視化が容易になります。
利用できる学習コンテンツは多岐にわたり、TOEIC形式のドリルや苦手分野からの出題、単語や表現の復習、英作文の添削、そしてAIとの英会話練習などが含まれます。これらをAIチャットに話しかけるだけで、まるで専属コーチに指示を出しているかのように利用できるのが特徴です。
どのAIと連携するのか
連携対象となるAIアシスタントは、ClaudeおよびChatGPTです。これらのAIは、MCP(Model Context Protocol)というオープンな規格に対応しており、ユーザーは普段使い慣れたAIのインターフェースをそのまま利用してEiDrillの学習を始めることができます。設定は、使用するAIの設定画面にEiDrillが提供する連携用のURLを登録するだけで完了します。
- 連携対象AI: Claude, ChatGPT
- 対応規格: MCP (Model Context Protocol)
- 設定方法: AIの設定画面に連携URLを登録
AI英語学習の課題とEiDrillの解決策



AIチャットを英語学習に活用する人が増えている一方で、いくつかの課題が指摘されていました。多くの学習サービスでは、出題される問題の質や採点基準にばらつきがあり、何をどれだけ学んだのかが記録に残りません。このため、学習の進捗が可視化されず、継続が難しくなっていました。
この課題に対して、EiDrillの新しい連携機能は、「問題の出題・採点・解説」を学習サービス側が一貫して担当するという仕組みを採用しました。AIは、ユーザーに合わせた出題指示や柔軟な説明を担う役割分担をすることで、質の高い学習体験を保証しています。
従来のAIチャット学習の弱点
| 従来のAI学習 | EiDrillの連携機能 |
|---|---|
| 問題の質や難易度が不安定 | EiDrillが提供する品質保証済みの問題を出題 |
| 採点基準や解説にばらつきがある | EiDrill側で統一された採点と解説を提供 |
| 学習の記録が残らず、進捗が分からない | アプリやWebと共通の学習記録に自動で保存 |
| AIが先に答えを言ってしまい、考える機会が失われる | 正解は採点後に表示され、自分で考えるプロセスを保証 |
従来の方法では、学習者が自分で問題を考え出したり、採点の妥当性を判断する必要がありました。特に、AIが会話の流れで先に正解を言ってしまうことは、学習効果を損なう大きなポイントでした。
EiDrillが提供する「続く学習」の仕組み
- 学習記録の一元化:AIチャットで解いた問題も、アプリやWebで行った学習と全く同じ記録に保存されます。推定スコアや連続学習日数も共通です。
- 確かな問題と採点:TOEIC形式のドリルなど、問題の作成から採点、解説までをEiDrillが担います。AIはあくまで出題とサポートのインターフェースです。
- 考えるプロセスの保証:AIが解答を先に教えてしまうことを防ぐ仕組みにより、ユーザー自身が考え、回答する学習プロセスが守られます。
この連携により、ユーザーは場所やデバイスを選ばずに学習を継続できます。例えば、仕事の合間にAIチャットで問題を解き、通勤中にスマートフォンのアプリで復習する、といった柔軟な使い方が可能になります。
学習の記録が一か所に集約されるため、自分の弱点や成長を客観的に把握しやすくなります。これが、「続けられる」学習環境を実現する核となる仕組みです。
具体的にできること・学習内容
新しい連携機能の最大の魅力は、普段使い慣れているAIチャットのインターフェースから、TOEIC対策から日常的な英語力のブラッシュアップまで、幅広い学習コンテンツにシームレスにアクセスできる点です。AIに指示を出すだけで、まるで専属の英語コーチがいるような学習体験が実現します。
TOEIC対策から日常学習まで
連携機能では、以下のような多彩な学習内容をAIを通じて利用できます。
- TOEIC形式のドリル:語彙・文法・読解・会話表現と、Part 5・6・7に対応しています。今日の復習や苦手分野からの出題をAIに依頼することも可能です。
- 単語と表現の復習:AIとの会話中に登場した気になる単語を、その場で単語帳に追加できます。後で単語カードや表現カードとして効率的に復習できます。
- 英作文の添削と英会話練習:英文を書いてAIに添削してもらったり、フリートークで会話の相手をしてもらったりできます。修正された表現は学習履歴と表現カードに保存され、後から振り返ることができます。
- 教材・英語ニュースの活用:レベル別に用意された教材や英語ニュースをAIと一緒に読み進め、理解を深めるための練習問題に挑戦できます。
学習管理と分析機能
単に問題を解くだけでなく、AIを学習管理ツールとして活用できるのも特徴です。
- 学習状況の確認:現在の推定TOEICスコア、連続学習日数、スキル別の正答率、苦手分野などをAIに尋ねて確認できます。
- 学習計画の立案支援:例えば「私の苦手を分析して、今週の学習計画を立てて」と依頼すれば、AIがあなたの学習データに基づいて個別のアドバイスを提供します。
- 目標管理:目標スコアの設定や変更、1日の学習目標の設定、実際に受験したTOEICの公式スコアの登録なども、すべてAIチャットを通じて行えます。
この連携の優れた点は、AIチャットでの柔軟な学習と、確かな学習記録・分析の両立にあります。気軽に「今日はPart 5を5問だけ」と始めても、その結果は確実に記録され、あなたの学習ロードマップの一部となるのです。学習の質と継続性を両立させる仕組みと言えるでしょう。
利用方法と料金体系



新しい連携機能の利用開始は驚くほど簡単です。普段使い慣れているAIの設定画面から数ステップで設定が完了し、すぐに学習をスタートできます。また、利用料金は学習サービスのプランに応じており、無料プランからでも基本的な機能は利用可能です。
始め方の3ステップ
利用開始は以下の3ステップです。専用のアプリを新たにインストールする必要はなく、既存のAIツールの設定を変更するだけで完了します。
まず、普段使っているAIアシスタント(ClaudeまたはChatGPT)の設定画面で、EiDrillが提供する専用の連携用URLを登録します。
次に、EiDrillのアプリまたはWebサイトにログインし、AIとの連携を許可します。
設定が完了したら、AIに「EiDrillのPart 5を5問出して」などと話しかけるだけで、学習が始まります。
気になる料金と注意点
EiDrillの有料プランは、月額380円から始まり、最高で月額1,980円のプランが用意されています。英作文の添削結果を保存するには月額380円以上のベーシックプラン、英会話の履歴を保存するには月額980円以上のプレミアムプランが必要です。
- AIサービス側の対応プランも必要:連携機能を利用するには、使用するAIサービス(Claude・ChatGPT)が連携に対応したプランである必要があります。
- 音声問題は対象外:リスニング問題など音声を使用するコンテンツはAI連携では学習できません。これらの学習はアプリまたはWeb版で行います。
このように、AIを活用した新しい学習スタイルは、手軽に始められるうえ、従来の学習記録とシームレスに連携します。学習の記録が一元管理されるため、場所やデバイスを問わず、中断したところから学習を再開できるのが大きな魅力です。
読者向け解説:MCP規格とは?学習スタイルの変化
今回の発表で技術的な基盤となっているのが「MCP」という規格です。これは、私たちが普段使うAIと、外部のサービスやツールを安全かつ柔軟に連携させるための橋渡し役となる、オープンな仕様のことです。特定のAIに依存せず、異なるAIツールでも同じ学習サービスを利用できる可能性を広げる、将来を見据えた技術的な取り組みと言えます。
技術的背景「MCP」の簡単な説明
従来、AIチャットで英語を学習しようとすると、AIが問題を作成・採点するため、内容の正確性や質に不安があったり、学習の履歴が残らず続けにくかったりという課題がありました。MCP規格を活用した今回の連携では、これらの課題を解決しています。問題の作成、採点、解説といった「学習コンテンツの質と管理」は専用のサービス側が担当し、AIはユーザーとの自然な会話を通じて出題や説明を行う「インターフェース」として機能します。
この仕組みの最大の利点は、信頼性の高い教材と、柔軟で親しみやすい学習体験を両立できる点にあります。学習者は、AIの気軽な会話感覚を保ちながら、確かな学習内容と進捗管理の恩恵を受けられるのです。
学習者にとってのメリットと活用シーン
この連携がもたらす最も大きな変化は、「場所やデバイスを選ばないシームレスな学習」が実現することです。例えば、仕事のデスクでPCのAIを使ってTOEICの問題を数問解き、その結果が自動的に記録されます。その後、通勤電車の中でスマートフォンの専用アプリを開くと、先ほどAIで解いた問題の復習が提案される、といった流れが可能になります。
- PCでの集中学習と、スマホでのすきま時間学習の記録が一元化される。
- AIに「今日の苦手を復習させて」と頼むだけで、個人の学習データに基づいた最適な問題が出題される。
- 英作文や会話練習の結果も履歴として残り、後から振り返って表現を定着させられる。
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