ポルトガル留学は本当に安全なの?ポルトガルの治安情勢

目次

ポルトガルはどこにある?

まずはじめにポルトガルの位置や日本からどれぐらい離れているのか、地理的な面を紹介していきます。

ポルトガルの位置

ポルトガルは南ヨーロッパにあるイベリア半島に位置しています。北と東にスペインと国境を接しており、西と南は大西洋に面している国です。ヨーロッパ大陸部以外にも、大西洋の中央部(マカロネシア)に位置するアゾレス諸島、マデイラ諸島を領有しています。首都はリスボンで第二の都市はポルト。ポルトガルはユーラシア大陸最西端の国家であり、ヨーロッパで最初に海路で日本、中国などの東アジアとの接触を持ちました。

ポルトガルの街並み

ポルトガルの街並みはとても綺麗で、魅力的な場所がたくさんあります。首都リスポンでは、ジェロニモス修道院やベレンの塔をはじめ、観光地や名跡が多くあって見所が満載です。そのため、自国民だけでなく、様々な外国人が集まる都市なので、異文化コミュニケーションをするには絶好の都市となっています。また、交通が発達している為、出かけるのも便利で、地区によって特色が変わっているのがリスボンの特徴です。

ポルトはポートワインのふるとさとといわれており、その市街地の美しさから欧州文化首都に指定され、様々な観光客で賑わっています。その一方で、閑静な住宅街もあるなど、住みやすい地域も兼ね備えた街です。また、ポルトには名門サッカーチーム「FCポルト」の本拠地であるスタジアムがあります。ポルトガルで世界王者に輝いたことがある唯一のチームで、サッカーが好きな人なら知っている人は多いのではないでしょうか。このチームの試合観戦も楽しむことができます。

日本から行くには?

日本からポルトガルへ行くにはヨーロッパの各都市や中東を経由しなければならず、直行便はありません。例えば、エミレーツでドバイ経由のリスボン、KLMでオランダ経由のポルトガル空港でリスボンへ向かうなどの行き方になります。

日本からポルトガルの航空券は時期によりますが、片道10万円程度で行くことができ、場合によっては往復で15万ほどで渡航することが可能となっています。飛行時間は、経由する国や乗り継ぎ時間によって大幅に異なり、ヨーロッパの都市で乗り継ぐ場合は20時間程度を見ておいたほうがいいでしょう。

ポルトガルの国民性

ポルトガル人は優しい人が多いです。道に迷っていたりすれば声をかけてくれたり、何か困っていることがあればすぐに助けてくれます。特に、女性がポルトガルへ足を運んだときは更に人の優しさを感じることでしょう。また、真面目であり気配りの上手な人が多いので、日本人と上手く付き合うことができる国民性であるともいわれています。

この他にもポルトガル人は歴史上強い権力を持っていたからなのか、「プライドが高い」人が多いとされています。特に歴史の話になると熱くなってしまう人もいるのが特徴です。プライドが高いといわれている背景には、自国民としての考え方が関係しているようで、若いころから「自立精神」を持っているからだと考えられます。

テロの危険性はある?

ポルトガルの概要や日本からの航空時間については理解できたでしょうか。次は海外に行くときに気になる「テロの危険性」について紹介をしていきます。

イスラムテロの潜在的なターゲットになり得る

現在、ポルトガルでは国際テロ組織や反政府武装組織の活動は確認されていませんが、国内でイスラム過激派組織(ISIL)に参加する若者を勧誘していたとして、モロッコ人が逮捕された事件などがあり、ポルトガルはイスラム系テロの潜在的なターゲットになっています。

また、これまでにポルトガルにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、近年はチュニジア、バングラデッシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しているのも事実です。ポルトガルに留学をする場合は危機感を持ちながら行動したほうがいいでしょう。

イスラムによってイベリア半島が狙われている?

イベリア半島は中世の一時期にイスラム影響にあった歴史が存在していました。イスラム過激派組織である「ISIL」はこれを取り戻すことを標榜しており、欧米諸国に対するテロの実行を呼びかけるなどをしています。その為、潜在的な脅威が存在することから、ポルトガル治安当局によるテロの警戒と治安対策の強化が実施されています。

近年のテロ被害は「皆無」

ポルトガルは潜在的なテロのターゲットになっていたり、イベリア半島が狙われていたりしますが、近年のテロ被害は「皆無」となっています。もちろん、これだけでポルトガルはテロの心配がないと言い切ることはできませんが、比較的安心して過ごすことができるのではないでしょうか。

ポルトガル自体はスリなどの軽犯罪が日本よりも多い国となっていますので、警戒心は常に持っていたほうがいいですが、「いつテロが来るか」と身構える必要はありません。ただし、フランス、ドイツでのテロも再発し続けている事や日本人をターゲットにして殺害する事件などもありますので、油断はしないほうがいいでしょう。

ポルトガル留学で安全な地域はポルト

ポルトガルのテロの可能性については理解できたでしょうか。次はポルトガル留学で安全な地域「ポルト」について一つずつ紹介をしていきます。

ポルトは安全都市

ポルトはポルトガルの中では安全な都市となっており、留学するのであれば、ここがおすすめです。もちろん夜に一人で出歩く時に犯罪などに巻き込まれる可能性はありますが、中心部を歩くときは基本的に治安の心配はいりません。

ポルトにはアジア食材が手に入る店がある

ポルトには日本食材やアジア食材を扱う「chen」という店があります。こちらは、日本食材の他にアジア食材、特に韓国の食材が豊富に手に入るお店です。ポルトガルの料理になかなか慣れない人や日本食を自炊して食べたい方は、このようなアジア食材を仕入れているお店にいって購入するのもいいでしょう。

「こういう店のアジア食材って高いんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、値段もリーズナブルに購入することができるので滞在費を節約しないといけない留学生にも安心です。また、日本人の人が経営しているお店などもありますので、そちらで購入するのもいいかもしれません。

アジア食材にこだわらないのであれば、マーケットにいけば新鮮な魚や野菜などが揃っていたり、街中にもレストランやカフェなどが豊富にあります。従って、ポルトでの留学で「食べ物」に困ることはあまりないと言えるかとしれません。

ポルトのおすすめスポット

ポルトのおすすめスポットはたくさんありますが、その中でも3つ紹介します。

ドン・ルイス1世橋

1つ目が「ドン・ルイス1世橋」です。ドウロ川に架かる道路と鉄道併用橋でポルトの中心部とヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区を結ぶ役割を持っています。ガイヤ地区には多くのポートワインのロッジが並んでいることで有名で、ドウロ川はスペインのソリア県の大切な水源です。橋の幅は8mの2階建て構造で、見るものを感動させる美しい橋となっています。設計者はエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの弟子の一人であるオフィロ・セイリグが設計しました。

リベイラ地区

2つ目は「リベイラ地区」です。この地区はカフェやレストラン街となっており、オープンスペースにもレストランから出しているテーブルや椅子がたくさんあり、地区住民や自国民だけでなく、様々な観光客でいつも賑わっています。ドウロ川の岸辺に広がるレストラン街で、古くは外洋航路の波止場だったこともあり、たくさんの遊覧船も見ることができる賑やかなスポットといえるでしょう。

サン・フランシスコ教会

3つ目は「サン・フランシスコ教会」です。市内歴史地区にあるゴシック様式の教会であり、1233年にサンチョ2世により建てられた教会で、17世紀~18世紀に改修が施されています。外観は素質な感じとなってはいますが、内装は当時の植民地だったブラジルから持ち帰った200kgものの金でできた彫刻が覆いつくしており、外観と内装のギャップに驚く人が多いです。

この礼拝堂にはバロック装飾の極致とも言われている「ジェッセの樹」と呼ばれるキリストの家系図があり、見に来た人を圧倒させています。

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まとめ

ポルトガルについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。テロなどの可能性は決してないとは言い切れませんが、周辺のヨーロッパ諸国に比べるとまだ安全であり、英語留学先として選ぶのは問題ないと言えます。ただし、滞在先ではスリなどの軽犯罪率は日本よりも高くなっていますので用心は必要です。

もし、ポルトガルへ英語留学しようと考えているのであれば比較的安全なポルトを留学先に選んではみてはいかがでしょうか。観光地としても有名であり、閑静な住宅街もあるので滞在しやすくなっています。休日などはマーケットにいったり、紹介したおすすめスポットなどにいって楽しむこともできますので、検討してみてください。

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