グアムについて
グアムはアメリカの準州で、州都はハガニア。マリアナ諸島最大の島で、その南西端に位置しています。海底火山によって造られたグアム島は、北部は珊瑚礁に囲まれた石灰質の平坦な台地で、南部は火山の丘陵地帯です。最も高い山はラムラム山で、標高は406mとなっています。
人口は約178,000人で、その内訳は、グアムの先住民であるチャモロ人(40%)を筆頭に、フィリピン人(24%)、アメリカ人(15%)、その他(21%)。 チャモロ人は文字を持たなかったために記録がなく、その歴史は謎に包まれています。定説では、紀元前3000~2000年くらいにフィリピン、インドネシアなどを経由してきた東南アジア系人種が祖先とされているようです。
英語、チャモロ語が話されていますが、公用語は英語であり、ほとんどは英語で会話がなされています。なおチャモロ語とは、古代チャモロ語にスペイン語・フィリピンのタガログ語や英語などが混ざった言語です。そしてグアム島内には日本語が理解できる人が多く、食事やショッピングでは日本語が通じることもあります。
グアム:日本から近い
「日本から1番近いアメリカ」といわれるグアムは、毎年多くの観光客が訪れています。アクセスしやすい英語圏の留学先としても、根強い支持を受けています。
日本にはグアムへの直行便があり、面倒な乗り継ぎが不要です。グアムと日本は南北に位置していて偏西風の影響が無いため、行きも帰りも飛行時間は同じです。東京からなら4時間弱、関西方面からなら3時間半ほどで到着しますので、遠い外国という感じはなく、心理的にも身近な地域といえるでしょう。
ちなみに羽田空港からグアム国際空港までの距離は約 2,500キロです。また、日本とグアムとの時差は1時間と小さく、距離の近さから渡航によるコスト面の負担が少ないため、短期間で集中的に学びたい留学スタイルには適していると言えます。休暇を利用した1週間や2週間といった短期滞在での留学が人気を集めています。
また、グアムは、日本人が多いことで知られています。日本人が多いと、現地で困ったことが起きても助けてもらいやすいです。そういった意味でも、グアムは日本にとって身近な地域と言えますね。
グアム:リゾート地がいっぱい
グアムは、太平洋上に浮かぶ常夏のリゾートアイランドでもあります。
一度は行ってみたいスポットがグアムにはたくさん!こちらに紹介するものはほんの一部ですが、どれも人気の場所なのでぜひ訪れてみてくださいね。
★タモン湾
グアムの目玉といえば、なんといってもビーチです!泳いだり、サマーベッドに寝そべったり、バナナボードやウエイクボードなどのマリンスポーツ、シュノーケリングなどを楽しむのもいいですよね。
グアムのビーチの代表格といえば「タモン湾 (Tumon Bay)」。グアムの中心であり、エメラルドグリーンの海と白い砂浜、パームツリー、浜辺にズラリと並ぶビーチパラソル。そこへ行くと、テレビや雑誌で何となく見たことあるような、これぞグアム!というような景色が目の前に広がります。
★太平洋戦争国立歴史公園
グアムの歴史に触れたいという方におすすめなのがこの、太平洋戦争に関する展示などがある歴史公園です。魚雷など、なかなか見ることのできない展示がたくさんありますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
★リティディアン・ビーチ
ドライブしつつ、豊かな自然を楽しみたいという人におすすめのビーチが「リディアン ビーチ(Ritidian Beach)」。島の北端リディアン岬の先に位置しています。
ちょっとしたジャングルのような森を抜けると、美しい景観が広がっています。自然の雄大だを堪能できる、手つかずの眺め。グアムでも屈指の、美しいビーチです。
透き通るような海面と、砂は白くて細かくまるで宝石のような砂。グアムの中心地から少し離れているため人もあまり多くなく、穴場のスポットとして楽しめそうです。
★ウォーターパーク
グアムには、有名な2つの大きなプールがあり、「オンワード・ビーチリゾート」と「パシフィック・アイランド・クラブ・グアム」です。プールには海にはない魅力があります。海に飽きてしまったら、プールで泳いでみることもいいかも。
グアム:アメリカドルが使える
グアムはアメリカの領土ですので、当然ながら流通している通貨はアメリカドルです。普通に使われている紙幣は1・5・10・20・50・100ドル。円との両替は、空港の両替所やホテルのフロント、銀行(土・日・祭日は休み)でできます。ただ、日本の換算レートより多少割高になっています。
ちなみにグアムでは「チップ」を払う習慣があります。日本ではあまり考えられないことなので戸惑いますが、 スマートにチップを渡せるようになっておきしょう。チップは必ず紙幣で払うこと。コインで払うのはマナー違反とされていますので、要注意。
例えば、ホテルでスーツケースを運んでもらった際には、荷物1つにつき1ドルのチップ、ベットメイクのスタッフには、ベットごとに一泊1~2ドルを渡すのが一般的。ルームサービスを頼んだ場合は、食事料金の10~15%が相場とされています。
治安はどう?
日本との比較で言えば、グアムの治安は残念ながら決して良いとは言えず、窃盗などの一般犯罪をはじめ、殺人などの凶悪犯罪も少ないながら発生しています。しかしそれはどこに行っても同じことでしょう。
スリやひったくり、置き引きなどの被害はどこの国でも起きうることですので、細心の注意が必要です。荷物から目を離さないように移動する際は慎重にし、また多額の現金を持ち歩くのもできるなら控えるようにするのが無難です。
また、外国ではヒッチハイクで移動することもありますが、これもできることなら控えた方が吉。見知らぬ人の車に乗せてみらったり、反対に見知らぬ人を車に乗せたりなどして事件に巻きこまれたというケースも発生しています。
車に限らず、どんなときでも細心の注意を払い責任ある行動を心がけることが大切。日本では滅多にないのに、気が緩みやすい海外では見知らぬ人についていったり、人気のない場所に行くなどの行為を起こしがちに。防犯意識を常に忘れず留学生活を過ごしましょう。
グアムの気候は?
常夏のイメージがあるグアムは、「海洋性亜熱帯気候」とよばれる気候に位置していて、年間の温度差が少なく、1年の平均気温は26~27度に達します。
また、四季の代わりに6~10月の雨季と11~5月の乾季があります。とはいえ、グアムの雨季に降る雨は、日本の梅雨と異なり1日中降り続くことはなく、短時間にザッと降っすぐにて晴れ上がるというイメージです。天候には恵まれた地域といえます。
注意が必要なのは紫外線。グアムでは季節にかかわらず紫外線の強い日が多く、特に女性の方は、日焼けなどの肌トラブル、熱中症などへの対策を十分に行うようにしてください。
服装については、1年中、日本の夏の服装で大丈夫です。ただ、レストランやショッピングセンターはエアコンがかなり効いていることもあるので、軽く羽織れるカーデガンなどを持参しておくことをおすすめします。
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グアムでの留学スタイル
グアムの留学は、1日のみの超短期版もあるように、比較的短期間での滞在が主流です。日本の夏休みなどの長期休暇を利用してグアムを目指す人も少なくはありません。
今回は、期間をベースにした、留学スタイル別の事情について解説していきます。
グアムでの留学スタイル:短期留学
グアムでは、たった1日のみの留学、というプランがあります。旅行者向けに、1時間の英会話レッスンが受けられるというもの。マンツーマンやグループレッスンに対応しています。
授業時間が週に合計18時間以内で、滞在期間が90日以内であれば、学生ビザなしで留学が可能になります。ただ、ESTA(エスタ)の申請は必要です。
また、学生向けに、現地の小、中。高校が英会話コースを開設しているケースもあります。
グアムでの留学スタイル:夏休みなど長期休暇中の留学
夏休み期間中の留学生に人気なのが、サマースクール。毎年7月から8月の終わりにかけて開催されていて、グアムでのアクティビティを通じて、英会話を学ぶことができます。
学生ビザを取得し長期の留学希望なら、グアム唯一の大学であるグアム大学付属英語学校が大学進学に向けた授業カリキュラムを提供しています。
グアムでの留学スタイル:家族旅行中にも参加できる
休暇を利用した家族旅行の合間に親子で英語を学ぶ、とうニーズが高まっています。この場合、親は語学学校で短期留学の形をとりますが、子どもはいくつかの選択肢があります。
5歳くらいまでなら、滞在ホテル主催のキッズプログラムへの参加や、デイケア(保育所)などでの学習。6歳以上になると、休暇中の地元の学校のサマーキャンプやサマースクールで、現地の子どもたちと交流の機会があります。
また、親が長期滞在で学生ビザを取得している場合は、地元の学校へ入学することもできます。
グアムでの留学スタイル:長期留学には向いていない?
これまで、短期間での留学について説明してきましたが、では長期滞在はどうでしょうか?
もちろん、語学学校は希望があれぼ長期で受け入れてくれますし、大学進学も目指すこともできるのてすが、観光地の色彩が濃いグアムでは、長期間にわたり勉学に励むに適した環境とは言いづらい部分もあります。
リゾート地に囲まれて、観光気分の短期留学生もいる中で、遊びたい誘惑に打ち克つことは容易ではなく、残念ながら当初の目的を放棄しがちになりかねません。
まとめ
日本でも大人気の観光スポットでもあるグアム。英語圏ということもあり、語学留学先としても人気の地域です。
魅力満載のグアムだけに、本来の目的である語学習得が疎かになり、レジャーに気を取られてしまうと、せっかくの貴重な留学の機会も台無しになります。
グアム留学は、事前にしっかり計画を立てて、出発前に立てた目標を忘れることなく、悔いのないものでありたいですね。
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